ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

ホームページが新しくなりました

2018-02-13 10:00:55 | その他
ブログ「ときわの広場」をご覧いただきありがとうございます。
2017年12月より当院ホームページが新しくなりました。
それに伴い、ときわの広場もgooブログから移動しております。
こちらのアドレスをブックマークお願い致します
ホームページhttp://www.tokiwa-v.com
ときわの広場http://www.tokiwa-v.com/tokiwa/
今後ともよろしくお願い致します。

ねこちゃんと楽しく暮らす12〜下部尿路疾患②〜

2017-12-18 16:35:03 | 猫ってどんな動物?
今回は冬場に来院が増える『下部尿路疾患』について。

2回目の今回は、『下部尿路疾患』をなるべく予防できるように、「飲水量を増やす方法」


<水を飲みたくなるよう工夫する>

水の好みはにゃんこによって様々です。
入れたてが好きな子、流れているのが好きな子、蛇口から直接飲む子、お風呂場の水が好きな子、
ぬるめが好きな子、ヒゲが器に当たるのが嫌いな子…

その日の体調やお天気、気分によっても好みが変わる場合もあるでしょう。

我が家のたれ蔵の水には、お風呂場のバケツと廊下に湧き出ている給水器を置いています。
今は、バケツの水を飲むのが流行っています


(写真の奥の方にちっちゃく写っているのが、湧き出てくる給水器。そして、触られていることにひたすら我慢…)


お家のねこちゃんがどんなお水を好むのか観察してあげましょう。


・器
陶器が好き、ガラスが好き、ステンレスのキラキラや匂いが嫌い、
器にヒゲが当たるのが嫌い、水が鼻に当たるのが嫌いなど色々な好みやこだわりがあります。


・高さ
台を置いてあげたり、高さがある食器を使う。
特に老齢になってくると、下に置いてある器が飲みにくいということもあります。


・設置場所
一箇所だけではなく、いろいろな場所に置いてあげましょう。
 ・景色を見に行く高い場所
 ・フードあげる場所
 ・寝床の近く

逆に安心できない場所、いやなことがあった場所は避けましょう。


<食べ物から水を摂取させる>

水を飲むことが苦手なねこちゃんにとって、食べることで水を摂取できることは理想的

飼育下のねこちゃん以外の他のネコ科動物(ライオンやチーターなど)は、他の動物を食べて栄養を摂ります。
その食べている動物の内臓や筋肉や骨にも、血液や髄液など様々な水分が含まれています。
みんな食べ物からもしっかりと水分を摂取しているんです。

そして、飲んで摂取した水分より、食べて摂取した水分の方が尿になりやすいというデータもありますので、

・ウェットフードを使う

・ドライフードをふやかす


など食べ物から水分を摂れるようにしてあげることが簡単にできる方法です。
(※カリカリじゃないと食べない子もいます)



水からでも食べ物からでも良いので、水分摂取量を増やし、下部尿路疾患の不安なく、元気に冬を乗り越えましょう!!
そして、もしもおしっこのトラブルが出たら、すぐに気付いてあげ、獣医師の指示を仰ぎましょう。



ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:田積(タヅミ)
過去のねこちゃんブログはこちらから





当院では、ねこちゃんの動物福祉を考慮し、
できるだけストレスの少ない診療を心がけています。
他の動物さんのいない時間のご予約も承っていますので、お気軽にご相談ください。


動物福祉の詳しいお話は、こちらのブログをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/tokiwaah/e/3978b622e31fff18a04c09742fb56210

うさぎ入院室

2017-11-17 16:16:55 | 猫ってどんな動物?
こんにちは。
うさぎ入院室を設けたので、ご報告です。
従来の入院室に壁、窓、扉を作ってもらいました。
これにより、他動物の入院室と完全に空間をわけることが可能となりました。
狭く感じますが、遮音性が思ったより高く、いい空間ができたのではないかなと思っています

ビフォーアフター。
うさぎさん達がより静養できればと思います

ねこちゃんと楽しく暮らす12〜下部尿路疾患①〜

2017-11-07 14:19:26 | 猫ってどんな動物?
「ねこのブログまだですか?」

と言われてしまったたづみです。

待ってもらえている幸せを感じました。
ありがとうございます。
そして遅くなってすみません



今回は冬場に来院が増える『下部尿路疾患』について。
寒なると、猫ちゃんたちの活動が減少し、飲水量が減るため、「下部尿路疾患」が増すのではないかと言われています。

『下部尿路疾患』とはなんぞや?と思った飼い主さま!
 

泌尿器というのは、

①腎臓 で作られ
②尿管 を通って、
③膀胱 で溜められ、
④尿道 から排泄されるのですが、

この③膀胱④尿道 のことを合わせて「下部尿路」と言い、
その下部尿路で起こる様々な原因と症状を含む病気の総称を『下部尿路疾患』と言います。

主に『膀胱炎』のことを言い、

原因は大きく分けて、

1.細菌性
2.結晶・結石
3.特発性(原因不明の意)  


2.の「結石」が尿道に詰まってしまう『尿道閉塞』も増えます。
(結晶(サラサラの小さな小さな砂状)が固まると結石になり、結晶の種類も複数あります。)

『下部尿路疾患の』の症状は、

・頻繁にトイレに行く
・何度も排尿姿勢をとるが、あまり出ていない または 全く出ていない
・トイレ以外でおしっこをしてしまう
・トイレにキラキラしたものが残っている
・血尿
・痛み(大きな声で鳴くなど)
・重症化すると食欲不振や嘔吐 を伴います。



このような症状が出たら、すぐに動物病院に相談しましょう。
(全くおしっこが出ない状態が長く続くと、命に関わることもあります)



↑みんな元気で冬をのりこえようぜ!  とのことです。


次回は、『下部尿路疾患』をなるべく予防できるように、
「飲水量を増やす方法」を書こうと思います。
(あまり間があかないうちに!!頑張ります!!!)



ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:田積(タヅミ)
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当院では、ねこちゃんの動物福祉を考慮し、
できるだけストレスの少ない診療を心がけています。
他の動物さんのいない時間のご予約も承っていますので、お気軽にご相談ください。


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http://blog.goo.ne.jp/tokiwaah/e/3978b622e31fff18a04c09742fb56210

急に寒くなり、体調を崩す子が増えています。

2017-10-30 15:59:41 | 動物看護師のつぶやき
動物看護師のたづみです

2週間で台風が2つも来て、急に寒くなりました。
台風と長雨の影響で、岸和田にも甚大な被害が出ました。

当院のすぐ側の川沿いも、氾濫したのか崩れていました


これ以上被害が広がりませんよう、そして皆様がご無事でありますよう心よりお祈り申し上げます。



寒くなると、体調不良の動物さんたちも増えてきます。

猫の泌尿器に疾患や、小鳥やハムスターさんなどの小さい動物さんの来院数も増えています。

ねこ

猫の泌尿器疾患の症状

・トイレに何度も行く
・トイレに入っている時間が長い
・トイレの失敗
・血尿
・出ているおしっこの量が少ない または全く出ていない
・よく水を飲む
・薄いおしっこがたくさん出る
・食欲不振
・嘔吐や吐き気
・元気がない
などです。

特に雄猫に多い『尿道閉塞』は、膀胱にはおしっこがいっぱい溜まっているのに、出口がふさがっている状態です!
全く出ていないと緊急を要しますので、日頃から、おしっこの様子にも気を配ってあげましょう

もちろん、おしっこ以外の体調変化も見逃さないように観てあげてくださいね。


ウサギ
老齢のウサギさんの食欲不振や下痢が増えています。
朝晩の冷えの対策をしてあげましょう


小鳥など小動物
小さな動物にとって、急な気温の変化はとても大きな問題です。
日々の気温の変化はもちろんのこと、1日の気温の変化にも対策をしてあげてください。

特に、初めての冬を迎える子や老齢の子たちは、より注意深く観てあげてください。



人にとっての1日が、その動物にとって同じ1日ではありません。
人の1日は、ウサギにとっては6日に当たるそう。
「2.3日様子をみた」が「その子たちにとって1ヶ月経過したもの」と同じようなこともあります。

少し様子を見よっかなが命取りになる場合もありますので、
毎日しっかりと観察し、体調の変化に早く気づいてあげ、専門の動物病院に相談しましょう。




脈絡のない写真ですいません
かわいい我が子を載せたかっただけかもしれません


では皆様もいっぱい食べて、ゆっくり休んでお身体大切にしてくださいね



ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
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(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:たづみ