今回は冬場に来院が増える『下部尿路疾患』について。
2回目の今回は、『下部尿路疾患』をなるべく予防できるように、「飲水量を増やす方法」
<水を飲みたくなるよう工夫する>
水の好みはにゃんこによって様々です。
入れたてが好きな子、流れているのが好きな子、蛇口から直接飲む子、お風呂場の水が好きな子、
ぬるめが好きな子、ヒゲが器に当たるのが嫌いな子…
その日の体調やお天気、気分によっても好みが変わる場合もあるでしょう。
我が家のたれ蔵の水には、お風呂場のバケツと廊下に湧き出ている給水器を置いています。
今は、バケツの水を飲むのが流行っています
(写真の奥の方にちっちゃく写っているのが、湧き出てくる給水器。そして、触られていることにひたすら我慢…)
お家のねこちゃんがどんなお水を好むのか観察してあげましょう。
・器
陶器が好き、ガラスが好き、ステンレスのキラキラや匂いが嫌い、
器にヒゲが当たるのが嫌い、水が鼻に当たるのが嫌いなど色々な好みやこだわりがあります。
・高さ
台を置いてあげたり、高さがある食器を使う。
特に老齢になってくると、下に置いてある器が飲みにくいということもあります。
・設置場所
一箇所だけではなく、いろいろな場所に置いてあげましょう。
・景色を見に行く高い場所
・フードあげる場所
・寝床の近く
逆に安心できない場所、いやなことがあった場所は避けましょう。
<食べ物から水を摂取させる>
水を飲むことが苦手なねこちゃんにとって、食べることで水を摂取できることは理想的
飼育下のねこちゃん以外の他のネコ科動物(ライオンやチーターなど)は、他の動物を食べて栄養を摂ります。
その食べている動物の内臓や筋肉や骨にも、血液や髄液など様々な水分が含まれています。
みんな食べ物からもしっかりと水分を摂取しているんです。
そして、飲んで摂取した水分より、食べて摂取した水分の方が尿になりやすいというデータもありますので、
・ウェットフードを使う
・ドライフードをふやかす
など食べ物から水分を摂れるようにしてあげることが簡単にできる方法です。
(※カリカリじゃないと食べない子もいます)
水からでも食べ物からでも良いので、水分摂取量を増やし、下部尿路疾患の不安なく、元気に冬を乗り越えましょう!!
そして、もしもおしっこのトラブルが出たら、すぐに気付いてあげ、獣医師の指示を仰ぎましょう。
ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)
動物看護師:田積(タヅミ)
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当院では、ねこちゃんの動物福祉を考慮し、
できるだけストレスの少ない診療を心がけています。
他の動物さんのいない時間のご予約も承っていますので、お気軽にご相談ください。
動物福祉の詳しいお話は、こちらのブログをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/tokiwaah/e/3978b622e31fff18a04c09742fb56210