ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

急に寒くなり、体調を崩す子が増えています。

2017-10-30 15:59:41 | 動物看護師のつぶやき
動物看護師のたづみです

2週間で台風が2つも来て、急に寒くなりました。
台風と長雨の影響で、岸和田にも甚大な被害が出ました。

当院のすぐ側の川沿いも、氾濫したのか崩れていました


これ以上被害が広がりませんよう、そして皆様がご無事でありますよう心よりお祈り申し上げます。



寒くなると、体調不良の動物さんたちも増えてきます。

猫の泌尿器に疾患や、小鳥やハムスターさんなどの小さい動物さんの来院数も増えています。

ねこ

猫の泌尿器疾患の症状

・トイレに何度も行く
・トイレに入っている時間が長い
・トイレの失敗
・血尿
・出ているおしっこの量が少ない または全く出ていない
・よく水を飲む
・薄いおしっこがたくさん出る
・食欲不振
・嘔吐や吐き気
・元気がない
などです。

特に雄猫に多い『尿道閉塞』は、膀胱にはおしっこがいっぱい溜まっているのに、出口がふさがっている状態です!
全く出ていないと緊急を要しますので、日頃から、おしっこの様子にも気を配ってあげましょう

もちろん、おしっこ以外の体調変化も見逃さないように観てあげてくださいね。


ウサギ
老齢のウサギさんの食欲不振や下痢が増えています。
朝晩の冷えの対策をしてあげましょう


小鳥など小動物
小さな動物にとって、急な気温の変化はとても大きな問題です。
日々の気温の変化はもちろんのこと、1日の気温の変化にも対策をしてあげてください。

特に、初めての冬を迎える子や老齢の子たちは、より注意深く観てあげてください。



人にとっての1日が、その動物にとって同じ1日ではありません。
人の1日は、ウサギにとっては6日に当たるそう。
「2.3日様子をみた」が「その子たちにとって1ヶ月経過したもの」と同じようなこともあります。

少し様子を見よっかなが命取りになる場合もありますので、
毎日しっかりと観察し、体調の変化に早く気づいてあげ、専門の動物病院に相談しましょう。




脈絡のない写真ですいません
かわいい我が子を載せたかっただけかもしれません


では皆様もいっぱい食べて、ゆっくり休んでお身体大切にしてくださいね



ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:たづみ

大阪880万人訓練に便乗して…

2017-09-05 11:47:19 | 動物看護師のつぶやき
本日、「大阪880万人訓練」がありました。


これに便乗して、当院でも避難訓練を行いました
皆さまの大切なご家族をお預かりしている場合もありますので、心して訓練に取り組みました。

練習をしておかないと、いざという時に何をしていいかわからないですからね


前もって、何をしなくてはいけないのかを書き出したり、
何を担当するのかなどみんなで話し合い、今日の訓練に至りました。


今回話し合ったことが、いざという時には絶対に役に立ちます
みんなが自信を持って避難誘導や、入院動物の移動などができるようになりました。

この訓練が役立つ日は来ては欲しくないですが、訓練は定期的に継続していきたいと思います


そして、病院にも飼い主さまが、持ち帰れるリーフレットを用意してみました。
少しでも皆さまの対策に役に立てばいいなと思います。









ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:たづみ

野鳥の救護について

2017-08-12 11:14:45 | 動物看護師のつぶやき
先日、ヒヨドリのヒナがきました。


このヒヨドリは元気いいっぱいでした。
誤認救護、いわゆる『誘拐』ってやつでした。


毎年何件かあるのですが、
連れてこられる方は、「雛が落ちてる!!鳥がかわいそう!』と思って連れてこられます。
しかし、この優しさは、鳥にとっては迷惑でしかないのです。

人が誘拐することも『自然淘汰』だと言ってしまえば、そうなのかもしれませんが、
救護された方も、良かれと思ってされているので、
自分がしたことが鳥にとって、良くないことだったと知れば、あまりいい気はしないでしょう。


もちろんケガをしていたり、巣立ち前のヒナが落ちている時には、助けが必要なこともありますが、
羽毛がしっかりと生え、ピョコピョコと地面をジャンプしている雛鳥は救護対象ではありません




私も動物病院でたくさんのヒナを育て、放鳥してきましたが、
人ができることは本当に限られています。

ヒナに、エサのとり方も、天敵から身を守る方法も、雨や風から身を守る方法も、
長距離を飛ぶ方法も教えてあげられません。






少しでもたくさんの人に正しい知識が周知されますように





ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:たづみ


動物看護師のおしごと

2017-07-24 09:13:43 | 動物看護師のつぶやき
こんにちは、動物看護師のたづみです。


私は子どもを生んでから、たくさんの新しい人たちと出会いました。
そんな中で、『動物看護師』の認知度の低さを改めて痛感(;△;)しょぼん。

『動物看護師』という職業があることさえ知らない人もたくさんいるでしょうね。。。


動物看護師の仕事内容ってご存知でしょうか?


動物病院に行ったことがある方は、見えるところでのお仕事はご存知かもしれません。
が、しかーし、動物看護師の仕事はみなさんが思っている以上に多岐にわたるんです…(^◇^;)

当院の動物看護師が、行なっていることを書いてみます。
(動物病院によって違いがあります!)


「どんなことやってんねん?」と少しでも思って下さった方、読んでみてください。

・受付(来院患者さんの管理、電話対応、予約管理、来院時の緊急性の判断など)

・調剤(処方は獣医師が行い、獣医師の指示、監視、責任の元で行っています)、薬の説明、投薬の仕方

・診療補助
・診察準備

・手術の準備(その日に行う手術の器具準備、滅菌、酸素の残量確認や麻酔器の準備など)
・手術助手
・麻酔管理

・入院動物の看護ケア(体重や体温チェックの他、食べていない子には食べるように工夫したり、トイレに連れて行ったり、排泄しない子は散歩に連れて行ったりと色んなことしてます!)
・術後の管理

・栄養指導、フードの説明(犬猫だけじゃないんですよ^^;)

・リハビリ、リハビリ指導

・(基本的には犬の)しつけ教室やトレーニング、アドバイス、カウンセリングなど

・院内セミナー業務

・再生医療の細胞管理

・薬剤やフードの在庫、期限の管理

・DM管理(予防接種や休診の連絡など)

・検査(血液検査・便検査・尿検査・皮膚検査など)
・検査の補助(血液検査、レントゲン、エコーなど)

・事務関係(動物保険関係、各種振込みなど)

・院内掲示物の管理

・ホームページやSNSなどの管理、掲載

・院内の清掃、洗濯



細かな雑務はもっとありますが、ざっとこんな感じでしょうか。。。

当院では、一人一人が専門分野を極めていくというシステムなので、
私自身は細胞の管理などは、てんで分かりませんw



人の医療ではかなり細分化されていますよね。(人という1種類の動物なのに・・笑)

各科のドクター、各科のナース、麻酔科医、歯科医師、検査技師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、救急救命士、栄養士、医療事務、清掃スタッフ…

(横のつながりがなさすぎて、不便を感じることはありますが)各分野を詳しく勉強できて羨ましいです。


動物看護師も沢山の人に認知され、必要性を理解され、もっと専門分野に時間を割けるようになればと思います。

しんどいことも辛いこともありますが、やりがいもありとても素敵な職業だと思っています。



広い仕事内容だからこそ、たくさんの飼い主さまの「困った」に相談に乗れるというメリットもありますが、
少しでも細分化されてくるといいなぁと思っています。


まだまだ勉強しなくてはいけないこと、したいことが山積みです


少しでも沢山の人に「動物看護師」という職業や仕事内容を知ってもらえたらいいなぁ
と思って脈絡なく書いてみました〜〜


では〜


ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:たづみ



春は出会いの季節

2017-04-21 10:19:51 | 動物看護師のつぶやき
お久しぶりです。
動物看護師のたづみです。
ママたづみになって帰って参りました。

院長から「無事に産まれた?」とご心配の声や「いつ帰ってくるの?」待っていてくれる声があることを聞き、本当に嬉しかったです。

動物看護師はママになって帰ってくることが難しい職業なのですが、温かく迎えてくれた院長はじめスタッフにも心から感謝です。

休んでいる間にも、違う動物病院のママさん動物看護師と会うことがあったのですが、少し離れてみて、本当に素敵な仕事だなぁと改めて感じました。


今までと同じ通り朝から晩まで、土曜も日曜もという働き方はできませんが、どうぞ宜しくお願い致します。