ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

整形外科6 犬の骨盤骨折

2014-05-27 15:10:32 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。


4本足で元気に駆け回る姿がとてもハッピーな気分にしてくれるのが、わんちゃん
整形学的疾患によって、この元気な姿がみられなくなってしまいます。
関節や骨の疾病では著しい跛行を示し、
まともに体重を負荷することもできなくなってしまいます


骨盤は、3つの骨からなり、結合・関節を形成することで、
立体的な四角形構造を作り、安定を維持し、下半身を支えています。
骨盤が原因で後ろ足が跛行を示す時、立体構造の破綻を意味します。
骨盤骨折の放置は、そのうちに歩く事もできるようになるかもしれませんが、
立体構造の変形から、腸などの中にある臓器に影響を及ぼすことがあり、
物理的な問題から便がでにくくなるなどが起こりえます


骨盤骨折では、そういった問題がおこらないように整復する必要があります。


Photo


プレートを当てて、骨折部を整復しました。
術後1月をすぎた頃には、かなり上手に足が使えるようになり、
体重もしっかりとのっけられるようになりました。


Photo_2



骨盤骨折は事故による発生がほとんどで、交通事故が多くを占めます。
たまに、ノーリードで散歩されている方をお見かけしますが、
絶対にノーリードはよくありません!
リードをつけないことは愛情表現にはなりませんのでご注意くださいね


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