ときぶーの時間

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あと5年経ったら

2016-07-09 05:54:15 | 日記
みなさん、おはようございます。

今回、松ちゃんの家の下の牧場で、飛んでいる2羽のツバメを確認した。
元強制避難区域の故郷につばめが飛来した事を知り僕は素直に喜んだ。

喜ぶ僕を見てすかさず「ツバメは駅前当たりの家に巣を作っているんだ」と松ちゃん。


現在の中央商店街西側交差点

ツバメが飛んでいるのを見て喜ぶなんて、みなさんには理解できないかもしれませんが原発事故以来、町でツバメを見た事無かったから嬉しかったです。

本当に鳥の鳴き声をこの頃、良く聞くようになった。
震災後、全く聞けなかった懐かしい声を聞くことが出来る。
本当に変わったなぁ~。

この日、僕は何年ぶりかで富岡川の中に入った。
松ちゃんが今年のアユの生育状況を見るのに付き合ったから。


僕の足元を見て長靴を履いているのを確認して「おっ、大丈夫だな。じゃぁ一緒に行くべ」と川へ。

松ちゃんの趣味の魚釣りは今どうなのか聞いてみた。
「全然釣ってねぇ~、そんな気分にもなれねぇ~し、行ってねぇんだ」と言った。

忙しいから時間がないみたい。

「今度いつ来るんだ?そんとき一緒に釣りでもすっか」と松ちゃん。


この場所は震災直後、松ちゃんが大きなヒメマスと格闘した場所です。

太公望ばかりが顔を揃える鮎解禁なのに人がいない。
震災前は人・人・人で埋め尽くされた富岡川だけど、釣り人は何処にもいなかった。
寂しいかぎりです。

もっとも放射能の事を考えたら、釣った鮎を食べる事への抵抗はかなりのものがあるかもしれない。
まっ、そんな訳で誰もいない富岡川だった。

「一回、大雨が降って増水したらいい鮎が育つ。今の藻が流され新しい藻が付いてそれを鮎が食べると大きく育つんだ」と松ちゃん。


ヒメマスは確認できませんでしたが数匹は必ずいると彼は言っていた。
ここには鵜がいて鮎などの魚を独り占めしている。

松ちゃんは嘆くように言った「今年のアユは少ねぇ~な、全然いねぇ~」と。
上流から下流に流れおちるように小さな滝状態になっているところに、以前ならたくさんの鮎が飛び跳ねて上の堀に向かって飛んでいたというから断然に少ないです。

飛び跳ねている鮎は一匹もいませんでした。

それでも川の水の量が多く魚たちにはいい環境だろうと思った。


「じゃぁ~行くか」とジャンプ。
僕は別な場所で滑り両手をついて痛い思いをしました。
デジカメが壊れなくて良かった。

このあと帰還困難区域の牧場へ餌やりに行きましたが、人がいない富岡川の橋付近にこいのぼりが気持ちよさそうに揺れていた。

橋から下の川面を見て15cmほどの鮎を数匹確認。
大きく育つことを願う。


吊るされたこいのぼりは大小合わせて200以上の数あったかな?
景気つけみたいなものかも知れないけど、人の手がここに入っていることが分かる。

この富岡川で鮎解禁の時に人が溢れるほどになるのはいつだろうか?


復興を願う人の手によって川に飾られたこいのぼり。
色とりどりで見ていて気持ち良かった。

震災からとても長い5年だったけれど、あと5年経ったらどうなっているだろう。
そんな事を想いながら川を後にした僕だった。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。





































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