ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

グレーな話。

2013-07-05 06:20:50 | 日記
NO408
全国で参議院選挙の火ぶたが切られたが、故郷富岡町では町長選も合わせて行われるため現職と新人の一騎打ちになり、町を真っ二つにしての選挙戦が繰り広げられている。

僕は先週、松ちゃんと選挙の話をした。地元で町長選の事をみんなに聞いたら評判があまりよろしくない。除染の仕事をめぐる建設・土木業同士の戦いだと聞いた。

「どっちもどっちで町民不在の政治になってしまう。」っていう人が多かったので、それは本当か?と彼に聞いた。


「みんなが言ってる事は本当だべ!」と彼は後ろに倒れ寝そべって天井を見上げた。そこには町の復興を真剣に考えてきた彼の悲哀を感じた。

彼は今まで町の未来と除染を真剣に考え、宇宙科学研究所(JAXA)の博士たちと除染研究をしたり、残された動物たちを保護し闘ってきた。

そんな彼が「今、除染より先にやることがあっぺ!仮設住宅で暮らすお年寄りの事や町民の賠償問題とかやることやんねえで、これでいいわけがねえ。」と、これだけ言ったら彼は黙り込んでしまった。


彼の家に着くなり、顔を出して迎えてくれた人懐こいダチョウ。町を放浪していたが、彼に保護されてもう一年半が過ぎた。


殺処分から彼に助けられた牛たち。ここだけは、何もない自然な時間が流れているように思う。

町長選は現職も新人も自民系で、どちらかを選ばなくてはならないのだが、二人とも同じ被災者で原発再稼働に反対しているから選べるが、比例では自民党に入れたくないと僕は素直に白状しておきたい。

以前、自民党は好きな政党だったが、今は選べないのだ。

僕は原発被災者になってから、本当に原発が安全でない事・事故が起きたらすべての生物に悲劇が訪れる事・放射能を取り除くことが不可能な事を知った。


隣町の至る所に出没する黒い要塞。放射能汚染物の袋の塊で、中間貯蔵施設が建設されないまま人知れず地中に埋められている。
このまま日の目を見ず、ずっと地中にうめられたままになるのではないだろうか?いや、きっとそうなってしまうかも知れない。
こんなところに帰れという政府はおかしいだろ!こんなところに子供を帰せるか!と叫びたい。みなさん、これが福島の現実です。

今の自民党は原発再稼働を目論んでいる。しかも事故を起こした原発を安全だと海外でセールスしており、阿部総理のやっている事に怒りさえ覚えてしまう。

目に見えない・臭いもない放射能を撒き散らす原発事故は本当に恐ろしい事故です。福島には故郷を失い今もなお苦しんでいる人たちがいるのに、何を考えているのだろうか?

今でも高濃度の汚染水が漏れているし、楢葉町では高線量の放射性物質が町の中に捨てられているのが発見されたりと、とにかく色々な問題が後をたたない。そして何も変わっていない。

選挙になると臭いものに蓋をし、選挙が終われば臭いものを出してくる政治家はいらない。国民の期待を裏切るようなことはしてくれるなと言って、今日はグレーなブログを閉じます。












コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あっぱれ! | トップ | お知らせ。 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
選挙 (とらちゃん)
2013-07-05 11:12:31
汚染物質を地中に埋めて大丈夫なわけないですよね!いつになったら被災者の方たちが安心して生活できるようになるのか…政治って何なのでしょうか?
返信する
臭い物に蓋 (サミー@元大阪市民)
2013-07-05 12:08:16
現在の日本、その傾向にあります。美談で覆い隠そうとするところが気になってたまりません。こんなところに子供を帰そうというのがおかしいです。グレーな話でも全然構いません。多くの方々に現実、真実を知ってもらうことが大事です。どうかこれからも声をあげて下さい。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事