届かぬ民意。

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NO726
数日前、松ちゃんと電話で話した。
前回会えなかったから電話で新年の挨拶をしたのだが、相変わらず彼も忙しそうだった。


愛犬石松君と松ちゃん。

今日だけ時間が取れ行きたいと考えていたが、体が重く疲れが残っているような感じなので、今日行くのをやめた。


シロとさびの子供たちは大きくなった。
みかん箱の上にいたトラは本当に大きい。

松ちゃんの映画も完成したし、僕はその映画を楽しみにしている。
横浜の友人からは「松ちゃんを応援させて」と、新年早々ありがたい言葉を頂き嬉しかった。


ダチョウのモモコも元気だった。

全国の皆さんに応援して頂き、行き場を失ったダチョウや犬・猫・牛たちを保護して来た松ちゃん。
町はどのように変わっても彼だけは変わらないだろう。

原発事故被災地を語れる唯一の男だ。
動物の命も人間と同じと平等に扱い、慈愛に満ち欲もない清貧な所は秀逸。
僕には絶対に真似出来ない。


牛まで助けるとなった時、真っ青になった僕だが「言っちまったもん、しゃぁねぇべ！」とケロっとしてた松ちゃん。

約2ヶ月で東日本大震災と原発事故から、早や4年の月日が経つ。
原発事故さえなければ、町には町民がいて復興していただろう。

今になって原発は安全と洗脳されていた自分が恥ずかしい。
おかげで何もかも吹っ飛んでしまった。

ある調査で今、原発に反対する国民が約6割くらい締めていると報道されたが何故、民意は届かないのか？
政治が原因？既得権益を失いたくない者のための社会構造が原因？

色々あると思うが九州川内原発の場合、議員と議会で再稼働を賛成多数で決め、それにより市長・県知事も再稼働を認めた。

九州電力川内原発に続き、関西電力高浜原発にもゴーサインが出て適正審査を申請している原発は、他に12原発17基。

今年、各原発の審査が本格化するなかで「原発をなくしたい」という民意は、このままかき消されてしまうのだろうか？

福島原発事故は福島だけの問題に非ず、日本の問題だ。
飛散した放射能は関東・東北・甲信にまで影響を及ぼした。
海に流され続けた高濃度汚染水の被害の実態は全く分からない。

原発事故の翌年の日本の食品における放射性基準値は、あまりにもゆるすぎると世界が驚愕したのはみなさんもご承知のはず。

年間被ばく線量を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げ、住民を帰そうとしているが勝手なもの。


松ちゃんちの下の牧場。
冬の色一色です。

日本に原発はいらない。
再稼働しなくても何の問題も無かった約4年。
今年、再び原発が再稼働する年になるのだろうか。

考えるだけで嫌になるが、気分を変えて今日も頑張ろう。
それではみなさんまたお会いしましょう。