ときぶーの時間

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中間詐取。

2014-11-11 06:18:07 | 日記

NO708
今日は、除染の下請け問題(中間詐取)の事を書きます。
昨日、一昨日と2日間福島で建設土木業(中堅)の会社を経営する社長に会う事が出来、下請け問題の話を聞くことが出来た。

大手ゼネコンから一次下請けに出された仕事(除染)が二次、三次、四次、五次、六次と流れる過程やその実態を、僕は知りたかったし確かめたかった。

自分としては記者でもないから聞きずらい事であったが、社長にすれば言いずらい事でもあり、話をしてくれたことに感謝している。

中間詐取には色々なパターンがあるが代表的なのがこれ。
そもそも請ける時、作業員がいない(または足りない)のに仕事を請ける。
請けた仕事は、そのまま下請けなど他に会社に回して終わり。
中間に入りマージンだけ搾取する。
これほどおいしい商売は無い、仕事しないで金が入るのだから。

ひどいのは、これが三次、四次、五次、六次と続いてしまう事。
これでは、何処に責任の所在があるのか?本当に分からなくなってしまう。
また中には約束した金額を払わない会社があり問題に。

福島県各地の除染で大きな問題になったが、そうした会社が実在してるし、裏で暗躍する人たちの世界がある。

福島に帰ると新聞折り込みに挟まれている求人チラシで見るが、やたら原発関係の仕事と除染が多い。
そこには今まで聞いたことの無いような会社名がたくさん載っている。

以前、仕事探しをしていた友人たちが「職安に行っても今まで全然聞いたことがない名前の会社ばかりで、本当に大丈夫かな?」と言っていたが、地元民も嫌疑をかけるくらいだ。

自分の会社で除染はしないのに、マージンだけ差し引き、請けた仕事を下請けに出す会社が、また同じような会社へとつながっていき、最下位当たりの六次・七次の会社で作業する人たちは、安い賃金が働かねばならなくなっている。

特にひどいのは、一番下の位置で仕事した会社に、その上の会社が未払いをし続け、一番下の会社は除染した家の住民に請求せざるを得ない状況になり、現実にこれが起こり社会問題になった。

真面目にやっている会社だってたくさんあるが、真面目にやっていてもそれらの会社に引っかかる場合がある事を、社長から聞いた。

真面目にやっている会社(健全経営)の人手不足に付け込んで、入り込む会社にそのような会社があり、今では各社慎重に調べてから仕事を出すほど、警戒しているとの事。

また、このような会社は書類一つとっても、まったく分からないくらいうまく書類を作って来るから、すぐに見破る事が出来ないらしい。
だから慎重を期するにも、時間と労力が必要だと話してくれた。
そういう意味では、敵もなかなかのものだ。

福島県民の復興への思いをよそに、金もうけのためだけにやって来て、美味しいとこだけ取り除染が終われば去って行くような会社は、本当に要らない。

こんな連中が問題を起こしているのだから、松ちゃんの「金に目が眩んだ奴に、ろくなのいねぇ!」を、再び実感。
商売や仕事だから金目当ては構わないが、それならちゃんと仕事してくれよ!と言いたい。

国が先頭に立ってやれば、こんな事は起きない。
口先だけの復興はいらない。

本当の福島の現実を、すみずみ知って欲しいと思った僕だった。




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