ときぶーの時間

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サムライ。

2014-09-10 11:19:00 | 日記
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松村直登のブログ 「警戒区域に生きる松村直登の闘い」 

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NO685
日曜の朝、富岡の松ちゃんと会った。
雨が降り富岡の松ちゃんちに着いた時に雨が上がった。

松ちゃんは「午前中、こっちは土砂降りだったぞ」と笑顔で話し、午前中に餌やりが出来なかったことをはにかんだ。


久しぶりに松ちゃんと昼飯を食べた。
メニューはコンビニの幕の内弁当。

一日中、雨が止まない様なら合羽を着て作業するのだが、3年半被災地で生きてきた彼の感は研ぎ澄まされ、それが分かるようだ。

人もいない、車も走っていない、電気も水道もない世界で、夜はろうそくに火を灯し、食事は買いだめした缶詰めやインスタント食品で凌ぎ、動物たちの餌確保に奔走し動物たちと共に生きてきた彼を、誰も非難することは出来ない。

誰よりも町を愛する男は、被災地に残された動物たちを「俺の仲間」と言い、その究極の世界の中で動物たちと共に生きた彼の生き様は、壮絶極まりなかった。

吹雪の中、手足もしびれるような凍てつく真冬の牧場で、彼の体温で溶けた雪のせいで頭からびしょ濡れになりながら餌を与え、ある時は炎天下の下、朦朧とする意識の中で犬の鳴き声をたどり餌やりをした毎日。


震災直後、大熊のダチョウ園から脱走し、町を徘徊するダチョウに餌を与える松ちゃん。
津波で跡形もなくなった富岡駅前を縄張りにしていたオス番長。
松ちゃんが保護しようと、このオス番長とバトルに展開したが、あの鉄人松ちゃんもノックアウトされた強敵だった。


富岡町には震災直後、町の中を闊歩するダチョウがたくさんいた。
松ちゃんがダチョウに会うと必ず栄養のある牛用の配合飼料を与えていた頃の写真。
当然、犬や猫などのペットと放浪する牛やイノブタなどもたくさんいた。


今はダチョウのモモコの棲家になっているところに集まった牛たち。
松ちゃんちには餌があったからか、常に松ちゃんの家の付近に群れでいた。

今でも松ちゃんを利用してなんとかしようという輩が多い。
人が良い彼は来るもの拒まず誰でも受け入れてしまうが、最後に必ず彼しか残らない。

彼は金が欲しくてやっているのでもないし、有名になりたくて町に残ったわけでもない。
無欲の人間だから、欲のある人間とはそりが合わない。
無欲だからこそ、分別のある男なのだ。

彼と付き合えば分かる。
朝、昼、晩と彼の食事は、納豆、卵、豆腐と漬物があれば、それを毎日食べ続ける男である。
とにかく誰よりも質素な暮らしをしてる。
そして被災地富岡町で今を生きている。

苦しみながら餓死して行った動物への思いは強く、これからは俺がいる限り餓死だけはさせねぇと誓った男だ。

純粋に動物の命と向き合い生きてきた彼には、金や名声よりも大切なものがある。
よこしまな輩にそれがわかるはずもない。

放射能まみれのデッドゾーンにたった一人、動物を助けるため残った松ちゃんの生き方は、ある外国人記者の人生観を変えた。
のちに彼は「松村さんはサムライです」と、カタコトの日本語で僕に言った。

放射能が撒き散らされ多くの住民が恐れをなし逃げた町に、たった一人で残り動物たちの命を繋ぐ彼を、外国人記者はそう見たのだ。

外国人記者は彼の本を出版し、TVに出て松ちゃんを紹介。
ローザンヌだったか?彼はフクシマ最後の男と紹介された。
AP通信・BBC放送でも彼を取材したニュースを報道したことにより、アメリカとヨーロッパではとても有名な男だ。


RoraldBlomさんの写真。
ヨーロッパに招かれフランス・ドイツ・スイスと回り、国会で演説したり各国の市長や大学教授などと会い、至る所で反原発講演をして帰国した松ちゃんだが、そのフィーバーは日本で起こらない。
ヨーロッパでは原発の是非を問うているのに、日本は再稼働・再稼働と騒いでいる。

そんな大きなテーマはさておき、今の松ちゃんの問題は牛の餌のこと。
今年の冬をしのぐための餌が欲しい事。
みなさん、彼と彼の仲間をこれからも応援して下さい。
何卒、宜しくお願いいたします。










コメント
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