ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

ただひたすら。

2013-11-16 06:12:22 | 日記
NPO法人がんばる福島 公式ツイッター @GBR_fukushima

松村直登のブログ 「警戒区域に生きる松村直登の闘い」 

【楽天市場】がんばる福島のご支援いただきたいリスト

↑クリックで詳細がでてきます。

配送先は 
〒979-0401福島県双葉郡広野町大字上北迫字岩沢29-38
ヤマト運輸 広野センター止め NPO法人 がんばる福島
 までお願いします。

発送は「ヤマト運輸」のみ対応、他社の運送会社からは送ることができません。
皆様、ご支援をよろしくお願いいたします。

No519
富岡に着いた10時半ごろは、お日様のご加護もあり温かく穏やかな日和だった。
彼は、すでに第一の柵の牛たちに朝ごはんを与えていた。

僕は北海道の方から届いた支援物資のジャガイモ6箱を、車に積んだまま歩いて牧場に下りて行った。


今あるロールわら餌も残り5個になった。
今日で全部無くなるはずだ。
彼は全身の力を使って200kgのロールわら餌をトラックから落した。


ロールの固定紐を丁寧に一本一本手繰り寄せて、餌を上げる準備をする松ちゃん。


彼はおもむろにわら餌を抱え始めた。
餌箱の前で顔を出して餌を待っている牛がいるのに、こんなに抱えなくてもと思ったが・・・


彼は抱えたわら餌を牧場の遠い所まで運んで行った。
牛たちが、彼のあとを一斉に追う。

何故こんな餌の上げ方をするのか聞いた。
それは強い牛が餌を占領して弱い牛はいつまでも食べられないから分散して与えていると。


200kgのわら餌だから、彼が抱えるこの量なので繰り返し繰り返しこの作業が続いた。


体の大きい牛たちがやはり早く餌にありついた。
その横を通る松ちゃんには、もう目もくれない。

10回くらい往復したと思う。
これ重労働だねって僕が言ったら、「毎日やってるよ。」と言葉少なく返って来た。


この牛は弱い牛だろう。
一番最後に彼のあとを追い、やっと餌にありついた牛だ。

これから厳しい冬になるかも知れない。
だから、今がとても大切なのだろう。

ただひたすら繰り返し餌を運ぶ彼の姿を見て感じるものがあった。
これを僕が毎日やる事と考えたら、頭が下がる思いだったから。


第一柵の午前中の牛たちの食事光景です。
この柵の牛たちは、1日2回の食事タイムがある。
だから午後にもこの作業が待っている。

松ちゃんは、畜主でも動物ボランティアでもないが、本当に良くやっている。
午後の事もそうだが、これから帰還困難区域の牛たちにも餌をやりに行かねばならず、やはり牛飼いは大変だと思った。

彼は今、新しい試みを試そうとしていた。
今の牛たちの健康状態を、さらに良くしてあげようとしていたのだ。

明日のブログでは、もっと詳しく書いてみます。
それでは、今日はこの辺で失礼します。








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube