ときぶーの時間

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皮肉な結果。

2013-04-28 06:23:50 | 日記
NO-344
昨日、富岡に行って来たが、珍しい客が松村牧場の第二の柵に現れた。元田んぼの真ん中に何やら動く小動物。これは本当に珍しかった。

夜行性の動物だと思っていたし牛の柵で見ることは無かったからちょっと感激した。気づかれて田んぼでの写真は撮れなかったのが残念。

あ~ぁと少しがっかりして第一柵に戻ったら、応援団長が紹介してくれた人が川の方を見ていて「いるよ。いるよ。」とそっと声を掛けてくれた。

今日の写真は川で再び出会ったイタチ君。なかなか静止することが無いので、撮った写真は半分以上使えないものだった。

生き物たちは放射能の中を一生懸命に生きている。被曝を知らずに生きている。松村牧場へ行く道中で二羽の雉(オス)とも遭遇したが、一羽は僕の車の目の前を横切った。

昨日の3人はそんなことで驚いていたし、別世界に来たとでもいうような声を発していた。

被災地の動物たちの世界は野生の世界そのものである。イノシシやクマも出たって不思議じゃないし、サルだって想定内の感じがした・・・

とにかく止まらない。ちょろちょろと動くからシャッターを押しても映っていなかったりで苦労したが、餌を求めて移動しているイタチ君に感動。

人間がいない町中を昨日の3人は「異様な雰囲気。」とか「復興なんて言ってるけれど、全く進んでないんですね」や「ここまでひどいと思わなかった」と一応に富岡町の今の姿を見て原発事故の酷さを口にした。

富岡人は僕一人だけで、ちょっと息苦しかった・・・そりゃそうだ。今の被災地を知ってもらうのは嬉しいけれど、なんたって富岡の酷い所を見られるのだから・・・

竹の根に虫でもいるのだろうか?根の方をよくかじっていたイタチ君。

野生の王国(どこのTV局か忘れたがを子供の頃から見ていた番組)の弱肉強食が一番印象に残っているが、弱った動物は被災地でも同じ運命をたどる。

猫がイノシシに食われてしまう事だってあっただろう。あの大きなダチョウの骨だけの死骸を見て、どんな動物が彼らを食べたのだろう?と想像した事さえある。

餌となるものを探しあてたのか?川辺で立ち止まって口を動かすイタチ君。

被災地では今でも多くの動物たちが息づいている。人間のいなくなった町を自由に動き回っている。彼らにとって自由な世界が広がったという事だろう。

それはそれでいい事なのだろうが、人間がいなくなったことで、本来の野生の姿を取り戻した動物や人間のいなくなった町に出没する野生の動物の姿を見て、皮肉だなぁと思った一日だった・・・・











コメント
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