ときぶーの時間

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深い落胆。

2012-10-06 10:31:50 | 日記
NO-249
昨日、一日中家に閉じこもり色々と今度のイベントで使えるものはないかと探し、あーでもないこーでもないといたずらに時間を潰してしまった感が残り、消化不良の一日を過ごしてしまった。

それでも作業の合間に同じ被災者の友人からの電話があった。僕も横浜に避難してきて一年四か月が過ぎたが、家を福島に残していて本格賠償の進まない今を過ごし、彼らと同じ先に進めない状況にいる。

友人の言葉は「東電は本格賠償(家・家財)の支払いが、生活再建の最終ゴールだと思っている。本格賠償の先にある生活が一番大事なんだ。今のままでは農業の再建も出来ず帰っても暮らせない。」と・・・・ここにも農業再建に苦しむ人がいる。


6月に撮ったある田んぼの写真。今では伸びるだけ伸びてもっと見通しの悪い姿になっていると思う。豊かな田園地帯はどこの田んぼでも雑草で覆われて、どこが田んぼなのか全く分からない状態になっている。このままいけば荒廃してしまうから元に戻すのが大変だ。


以前紹介した我が家。門柱も雑草に覆われ庭が見えない。それでも去年よりは良い。何故なら去年は放浪牛が秋から冬になって餌が乏しくなってきた頃、庭の2m以上に伸びきって枯れた草を根っこまで食べつくしてくれたから、今年の庭は背の高い雑草が少なく去年の状態より良かった。もちろん去年は牛からのおみやげつきであったが(泣)


今年の庭の状態。去年より少ない背の高い雑草の根元を足で踏み倒して行けば庭に出られる状態になっている。去年の庭は2m超えの数千本の雑草に阻まれ、全く庭には出られなかった。除草剤を撒けばいいのにと言われるが、その気さえ起きないのは何故だったのか?僕にも分からない。

僕は友人の言う通りで被災地に戻っても農業再建は難しいかも?と思ってしまった。強烈な風評被害もあるだろう。コメを作っても野菜を作っても売れないと思うし、売れたとしても赤字の値段で取引されることだって考えられるし、賠償金で暮らしていけるはずがない。

どこまでもひどい仕打ち(放射能汚染)なんだとつくづく思ったし、国の政策は本当に目先の金だけの心配をしているようにしか思えない。友人の深い落胆は僕まで気を落としてネガティブになった。

今日から巷では3連休だとTVのニュースで交通情報を流していたが、僕には連休を楽しむ余裕もない。被災してから旅行のりょの字もない暮らしぶりで、ゆっくりと旅行を楽しみたいものだと思っている。

それがいつ?ということは予測できないが今は早く東電との接点を無くし、普通に暮らせるようになりたい。ただそれだけである。












コメント (1)
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