巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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君に会いたい

2017-05-14 22:36:21 | 
幸せをメーターボックスに
閉じ込めてしまった僕は
この世に生まれ落ちた意味を
計りかねているかもしれない

君の日常は僕の日常ではなくて
でも君は常に僕の隣にいて
それでも君は赤の他人なのかもしれない
君の人生の価値を僕は知らない

この息苦しい大都会の隅っこで
僕達は息を潜めて呼吸している
生を誰にも認められない僕達
この世界での居場所を捜索中

生きてていいですか?

生死が溢れたこの街の中で
死は隠されたように目に映らないけど
人生を悲観する理由などあまりなくて
むしろ薄っすらと見える幸せの欠片を
確かに掴むことのほうが重要だ

人生に多くを求めず
自分らしい暮らしを見い出そう
君とならそれができるような気がする
今すぐ君に会いたい、君に会いたい

最果ての地へ

2017-05-14 14:50:56 | 
この瞬間
通り過ぎたら
過去に成り下がる
未来を楽観視するけど
僕達は未来と常に接触してる
まだ先の話と高を括る前に
本当に君の未来は盤石なのか

君からのSOS
突然のこと
調子はどうだい
いったい何だい
何が起きたんだい

僕は嘘の言葉を逆にして
本物に見せかけて伝えるけど
本当に大切なのは救いの言葉
僕には救えない、君達すべて
自分さえも

この世界の羅針盤は確かに存在する
それは聖書のように言葉として
僕達の人生を優しく包み込む
君が必要なら僕が先導しようじゃないか
羅針盤が示す最果ての地へ

未来を越えたその先に

2017-05-14 12:46:34 | 
君が大切にしてる過去を捨てにいこう
輝かしい栄光も忌まわしい失敗も
もはや君のためにはならないから
今この瞬間だけを残すんだ

未来は誰にも等しくあるから
僕はありえない妄想を抱いてしまう
夢なんて、その程度でいいのかもしれない
僕の理想は虚像かもしれないけど
いつか現実にしてみせるから
僕は未来とともに歩く

僕の人生から這い上がれない僕は
この世の底辺を懸命に歩む
辛すぎる過去や現実を脇に捨て置き
僕は存在すら確かでない未来を
道しるべにして時の流れに乗る

ほら、君も追いかけてきた
僕は歩むべき道を示す案内人
さあ、みんな着いておいで
どんな未来も乗り越えていこう
どんなに過去が美しくても、辛くても
どんなに今が輝いていても、空虚でも

心の遣り場

2017-05-14 00:08:12 | 
鳴り止んだ雷鳴
偶然辿り着いた都会の洞窟で
僕は心を閉ざしてしまう
この殺伐とした大都会の中で
僕は気付いてしまった
君とは好きの『基準』が違うだけ
共通の価値観を押し付け合うのは禁止
僕は僕の、君は君のポリシーで
この先の未来を歩んでいくんだ

降りしきる豪雨
僕は君に同調できずに
作業に徹するロボットのよう
苦い過去も未来になれば
消えると信じていたけれど
この胸のつかえも痛みも
まるで癒えやしない
この絶望感をどう処分すればいい?

君がいない僕の過去に向けて
僕はサヨナラの合図をする
歴史は塗り替えられていくから
過去は上書き保存できないんだ
僕達はどの時代も『今』を生きる
『今』で過去を塗り潰しながら
新しい未来を創り出していく

冷たい雨に打たれながら
僕はいつか来た道を再び歩み続ける
後ろを振り返ることもなく
ただ、前だけを見つめて