巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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朧月夜に僕は

2017-05-02 22:38:43 | 
ここでしか綴れない文章
僕はそれを今探っている

「幸せ」とはなんだろう

大都会の雑踏を涼しい顔して闊歩すること?
大自然に囲まれ、胸いっぱい呼吸すること?

僕はあいにく田舎産まれだから
都会人と同じようには生きられない

視界を遮る摩天楼などなく
透明感が溢れる空気の向こう
新緑を湛える山麓を見渡すと
世の価値観というものが解らなくなる

苦しみの中で生を繋ぐ
僕の人生は誰の為の人生か
郷里の緩やかな変化と僕を取り巻く環境の急変
シーソーは絶え間なく上下左右に揺れる

父親が「まだ保つ」と言う我が家は100年建築
生まれながらの我が家ももちろん大切
だが、せめて僕の答えが決まるまで
あなた達が元気でいることのほうが遥かに大事

今日の散歩道
雉が鳴けば、鶯も鳴いたね
大都会にはないものがここにある
そして、ここにないものが都会にある
それは時に「家族」だったりして
僕は答えに窮し、途方に暮れる

朧月夜に僕は思索に耽る
この世に解のない問いはあるのかもしれない



瞳にキャンパスを携えて

2017-05-02 11:43:41 | 
田園風景が広がる
この町が誇る大自然
胸一杯澄んだ空気を吸い込み
郷里の素晴らしさを満喫する



僕が僕でないようで
やはり僕であることを
気付かせてくれる優しさ

ここでしか書けない詩を綴ろう

ゆったりとした時に身を委ね
僕は来るべき時を待ちわびる
あっと言う間に過ぎゆく時間
僕は根っからの幸せ者だから
数々の場面に立ち会えたのだ
誰に感謝の言葉を伝えればいい?
僕はもう暫く、この地にいよう

誰もが離れてしまったこの地
愛すべき翁嫗が鎮座する郷里

青白緑に染まったキャンパス
僕の365分の幾つかを我家へ

亡き祖母へ

2017-05-02 07:11:23 | 
埋まりきった心の穴
彼の地の朝陽が柔らかに射す
僕はとても弱い存在だけど
大自然はそんな僕を許してくれる
僕の心の闇を消し去って
新しい一日の始まりを迎えよう

親族一同集まりますぞ
亡き祖母に捧ぐ