巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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君の選択

2017-05-05 22:24:39 | 
都会の路地裏に居つく黒烏
田舎の田圃を舞い飛ぶ白鷺

ユー、君は何を選ぶ?

美とはかけ離れた生活空間で
僕達は何をしているのだろう

街に群がり押し寄せる人波
産業の犠牲として汚れた空気
工場の排出物で濁りきった水
アスファルトで隠された大地

人工都市とも言うべき
人間が人間のために造った拷問
神仏からの処刑を受けまいと
僕達は何に脅えているのだろう

変化?

人間の性は変わらない、成長しない
僕は身勝手だから君達よりも先に行く
変化を恐れない勇者達は追ってくるがいい

この星の彼方で今希望が切り離されていく
僕と数少ない勇者を除いて

僕を中心に廻る僕だけの世界

2017-05-05 15:17:53 | 
今日は僕の為だけにあり
明日も僕の為だけにある
マジェスティック・トゥデイ
サディスティック・トゥモロー

車外の風景がトンネルにかき消されたら
人に優しい君の詩を心の中に響かせよう
僕は人の死は受け入れられないけど
人の生涯、最期は大切にしたいんだ

僕を中心に廻るこの僕の世界
僕が君の世界に不干渉なのと同じく
君は僕の世界など御構いなしさ
大自然の懐の広さ、生命の最期の轟
僕は余裕のない人間社会を嘲笑う

さあ、僕は非日常から日常へと戻る

嬉しそうな子供達の笑い声と裏腹に
僕の心は真っ暗闇の中だ
大自然に癒された僕の心身は
時々刻々と切り刻まれてしまう

僕が最期を迎える前に抱かれよう
あの空と水と大地に

絶対的悪の存在

2017-05-05 12:40:32 | 
雲が優雅に泳ぐ河の水面
鶯の鳴き声に耳を澄ませ
触れたことのない原風景に
僕は打ちひしがれてしまう



あの終わった瞬間の脱力感
どこまでも我が儘で自己中心的
自分にとどめを刺せずにいる
絶対的悪の存在

善と悪の境目
僕はどこにいるのか
何をしているのか
その境界線は実はないのかもしれない

善は悪に転じ、悪は善に転ず

常識も非常識もあってないようなもの
そんな支離滅裂な世の中だから
僕は自己中心的な人間存在を
それでもいいよと認めてしまう

夜空の星の砂を集めて
綺麗に煌めく砂漠を創りたい
天の川は夜空の遠くに流れ
僕は自分の居場所を懸命に探すのだ