巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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この街の片隅で耳を澄ませて

2017-05-28 22:49:45 | 
街の片隅から流れてくる洋楽
僕は耳を澄ませながら
君の憂いを帯びた横顔を
ふと懐かしく思い出してみる

何もかもが思い通りにならない都会の片隅で
僕達は出会い、ある作戦を決行した

太陽と月が発展的解消
僕達にとっての明と暗は
実は地球が作り出しているように
この世の大抵のことには影の存在があることに
多くの人は気づいていない

僕達が決行した作戦なんて
語るまでもないことだけど
自由意志で自らの最期を選ぶことなんだ
君はまだ気づいていない
僕達を支える影の存在に

この街を虹色に彩る音楽で
すべてを塗り替えてしまいたい
万物の終わりと始まりが連続性を持つことを
いつかきっと証明してみせるから

僕達はいずれ立ち尽くし消え去るよ
人生に無関係なこの都会の片隅から

東京

2017-05-28 18:54:00 | 
控えめな鳥たちは帰り支度をするけれど
僕はあともう少し待ってみる
首都東京からのご指名を
なぜならそれが僕の使命だから

帰るのを怖れるのは主義じゃない
君なんか早く帰るがいいさ
僕は土手の草むらに寝転がって
お天道様のご尊顔を拝するだけ

君はいま東京でいったい何をしてるんだい
生活なら地方でも、田舎でもできる
わかりやすく説明してくれ
東京でしかできないことなんて本当にあるのかい
20年東京に住んだけど何も見つからない

君にしかできないこと
僕にしかできないこと

東京でしかできないこと

なんか違うんじゃない?

僕は僕で筆に力を込める
東京の人いきれを描き出すんだ
このまま灰と化す廃人の一生を追いかけてみたい
それが東京にへばりつく自分自身だったとしても

東京よ、ご指名ならいつでも大歓迎
僕にチャンスを、ここで生きる理由を

夢と現実の境目で

2017-05-28 14:40:43 | 
境界を生きよ
明日と今日の境目
今日と昨日の境目
どちらに落ちるかわからない切っ先の上を

真剣に生きているかい
夢と現実の境目を無闇に線引きしてた
今になって心から悔やむよ
見えてきた人生ゲームの結末

僕が見つめてる青い空
夜空の到着を待ちわびる
だから君がたどり着く今
離れていても見つめ合えたら
手を取り合って星屑を探そう

ふたり、夢と現実の境目で
スリリングな恋愛をしよう
若者みたいに熱く燃えずとも
僕の胸に君の身を預けて

夢と現実の境目を生きよう

人生の設計図を描くよ

2017-05-28 00:44:12 | 
星が流れ落ちるそんな夜だから
笑顔こぼす誰もが幸せに映る
胸一杯の願い事を抱えた少年少女
遠慮せず大空に夢をぶちまけよう

僕達は今年もまた最高の季節を迎える
この夏はどんな出会いがあるんだろう

僕達もトシをとったから
色恋沙汰は無縁だけど
誰もが主役になれるパーティー
世話役を待ちわびてる

この夜に生まれ落ちた瞬間に
人生の設計図なんかないね
一秒一秒ずつ焦らずに描いていこう
君と僕とで

近すぎて、遠すぎて
距離感が測れなかった僕達
最初から側にいれば良かった
すれ違いはそれだけ

僕達は今年もまた最高の季節を迎える
大空に夢をぶちまけよう