巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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また陽は昇る

2017-05-07 22:37:09 | 
この地球に生まれて
生存理由なんてどうでもいい
今日もまた陽が昇るから
目を覚ます、それだけのこと

厳しかった先生
あなたは何故に
生きる理由を探させるの
抱き合った胸が脈打っていれば
ただそれだけでいいのに

甘美な恋をしてみたい
そう思うけど
相手がいなけりゃ始まらない
プリーズ・ギブ・ミー・チョコレート

もしかして
これを青春っていうの
雨が降ればすぐに忘れちゃうよ
これ以上ない幸せを募ります

今日も雨降り

2017-05-07 20:12:54 | 
昨日雨を降らせた雨雲が
今日も雨を連れてきた
僕は晴れ男のはずだから
天を仰いで途方にくれる

君じゃなかったはずだ
僕が出逢う運命の人は
何故に君は僕の人生を弄び
すべてを闇に葬ろうとする

可憐に咲く花々が
華麗に散りゆくように
僕達の人生は滅び
物質を殲滅しようとする

ひとつの時代の区切りだと
僕は単純にそう思うけど
君の見立ては違うんだね
だから世界に亀裂が入る

僕の純情は困り果て
君の野望に飲み込まれる

嗚呼、今日も雨が降る

生きることしか知らない白痴

2017-05-07 15:55:07 | 
全国的に快晴なのに
TVがあまりにも単調な朝
僕らが駆けつける未来は遠すぎて
ある春の日、君は星になった
最後の瞬間は幽体離脱してた

揺るぎない価値観で戦ってきた
幼少期から晩年まで
生きることしか知らない
白痴のような人間たち
君たちはほら、ひとりだから

平気、涙が溢れても
怒りが込み上げても
すべては終わったのだから
僕は君になれるし、君は僕にもなれる
自由を手に入れた君はもうオトナ
選択肢は無限に広がる

振り返れば仲間たちの笑顔が無数にあるけど
きっと君達はその過去をいつか灰にしてしまう
燃え尽きる
過去も、現在も、未来もすべて
西へ、西へと向かえ

手を伸ばしたその先に

2017-05-07 06:55:15 | 
初夏の夜風が舞い降りる
僕は路上に立ち尽くし
遠い電波塔を眺めては
自分の半生に思いを馳せる

目の前に立ちはだかるハードル
飛び越えた先に未来が見えた
手を伸ばしたその瞬間に消え去る未来
掴めそうで掴めない未来が現実なら
僕は今だけを信じて生きようか

僕は今日と明日のどちらに向き合うべきか
何もわからず、ただ無為に時が流れる

そんなときは君と一緒にいたいから
明日は君も早起きしてほしい
電話するには遅すぎる時刻
僕はLINEで用件を伝える

未読・・・未読

これが真実の愛ならば
以心伝心、すぐに返事が来るはず
もしこれが薄っぺらい愛ならば
僕のスマホは鳴らないはず

柔らかな朝の風に包まれて
僕の今日がスタートした
君からの返事はまだ来ない

一秒が一時間に感じる今
僕は君を愛する理由を指折り数え
その間に返事が来るのを待ちわびる

未読・・・既読

君を迎えに行くよ
僕達の一日がいよいよ始まる