何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

自由について

2015年07月16日 18時52分32秒 | Weblog
自由とは、自分自身に自分で責任を取れるようになって初めて勝ち取れるものだ。

まだそうは思っていなかったが、高校卒業後、日立家電の営業所に就職して、すぐに家を出てラジオ大阪のディレクター、中川さんのマンションに落語家でいう弟子入りのような形で居候に入った。
掃除、洗濯、簡単な食事も作った。
毎日、夜遅くに帰ってきた中川さんから、個人講義というか説教を受けた。
毎日叱られてばかりだった。人から教わる事が大嫌いで統べての事を自分で学びとってきた、音楽に関しては誰からも教わっていない。総て自分で学びとってきた。
でも中川さんは僕の師匠と呼んでもいい人だ。毎日、人生のなんたるかを説教された。あんたと僕を呼んでいた。あんたはあかん、ここがあかん、あそこがあかん、その考え方があかん、毎日、あかん、あかん、と言われ続けた。
でも、そこを逃げ出さなかったのは、ぼくのあかんところをどうして修正して行こうかと、一生懸命考えてくれたからだ。

僕は頭が悪いから、その時教えられた事のほとんどが理解できてなかったが、6ヶ月一緒に居させてもらって一生分の教えを頂いたような気がする。

中川さんと過ごした時間は自由を勝ち取る為の大切な学びの時間だった。
その後アパートを転々とし音楽ばかりに没頭して食べずにいたら、栄養失調で肋膜炎になってしまい。一時期実家で食わせてもらい、行く所がなくなり逃げるように東京に出た。

一人ぼっちに成った時、僕は初めて自由になったかもしれない。

今日書きたかったのは、自由で居続ける為に一番大切なものは、健康である事。

やっと一週間

2015年07月16日 08時53分56秒 | Weblog
ものすご~く長い一週間が過ぎた。気持ちの上では1ヶ月以上この病院にいるような気がする。
入院当初は尿道の痛みと高熱による猛烈な気だるさと吐き気で苦しくて苦しくて、何処かで死をも考えていた。1秒1秒が健康な時の何倍にも感じてブログにまだ3日ほどしか経ってないのに5日が過ぎてなんて書いてしまったほどだ。

痛みも、吐き気も、気だるさも消えた。この間ずっとベッドの上で寝てるか起きてるかで立ち上がる事が無いので、脊髄小脳変性症のふらつきがどうなっているかわからないが、ベッドの上では正常だ。
健康ではなく、今も血液の中で悪玉大腸菌が生き残りをかけて頑張って、今朝も早くから抗生物質の点滴を受けて抗生物質がやっつけようとたたかっている。身体の中の壮絶な戦いは10日間も続くという。

そして僕は大退屈との日々が続く。