昔から少食だったから、結構味にはうるさい。片寄ったこだわりがある訳では無いし、うんちくも垂れない。
天皇の料理番というドラマで言われていた。真心を感じる料理であれば、それでいい。
入院している病院の食事にそれが無い。大退屈が続く病院で、三度の食事がまずいと、何を楽しみに1日を過ごせばいいんだろう。
大阪で、母が末期の時入っていた病院も、同時期、妹が胃潰瘍で入っていた病院も(その時は、二件の病院を行ったり来たりで大変だった)、古い病院だったが、食事は見た目も良く、しっかりダシのきいたそこそこ美味しい料理だった。
医食同源。
食べるという事と、医療とは同じところからはじまっている。と、言う。
正しい食事は病気を引き起こさない、治す、強い自治能力を生み出してくれるそうだ。
正しい食事がまずい料理であるわけがない。
美味いものを食べた時、人はなぜか笑う、あるいは微笑む。笑いは心の癒し効果があるらしい。1日、三度の楽しみが待っていれば病気の不安と闘うストレスも少し解消されるはずだ。
食事は、医療において、ひょっとしたらもっとも大切に考えなきゃならない入り口かも知れない。
昔から、病院の飯はまずいと言うのが定説。
病気を直す薬を沢山投与する事もいいが、その体力を作る笑顔の出る美味しい食事を考える事のほうが大切なような気がします。
早く退院して、贅沢でなくていいから、真心のこもった料理が食べたいな。
料理は味覚で人を感動に導く。
音楽は聴覚で人を感動に誘う。
苦しんでいる人に一時のゆとりを。
悲しんでいる人に優しさを。
悩んでいる人にちょっと勇気を。
迷っている人に自信を。
かかわった統べての人達が今よりちょっと幸せな気持ちになって貰えたら、それは料理人もミュージシャンも同じ気持ち、そしてお客さんの心が動いて表情が変わった時、僕達は幸せを頂きます。
これからもず~っと、歌を聴きに来てくれた人達に、ちょっと幸せになってもらう為に、頑張って唄い続けます。