何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

ウォーク15日目その4

2013年05月31日 18時45分26秒 | Weblog
6時、加佐登町と言う交差点で旅の勘が働いた。
国道を離れて違っていたら引き返さなくてはならなくなる。
でも、絶対この道を行けば駅がある。なんの根拠もなく確信した。

交差点からあるいて500メートルほどで駅が見えた。後100メートル、…うそや~…。名古屋方面行きの電車が入ってくるのが見えた。歩いているのも辛い状態だから走る事なんて出来る訳がない。
間に合わないのは分かっていても、急ぎ足になる(気持ちだけだったかも)。加佐登駅は無人駅、切符を買う時間が短縮される。
まだ出発しない、間に合うかも知れない。気持ちは必死で走っている。でも足はもつれ駆け足より遅い。
構内に入った。車掌さんと目があった。やったー、もう大丈夫、車内に入った僕を見て車掌さんは電車のドアを閉めた。

1号線は車の音がうるさくただつまらなかったが、最後の最後に御褒美があった。
今日は最後だけいいウォークだったぜ。
1日一つぐらい良いことないとね。結局風呂屋は見つからなかったけど。

ウォーク15日目その3

2013年05月31日 17時23分57秒 | Weblog
5時10分、今日は自分が何処を歩いているのか分からない。今は霊園の入り口のでっかい石に腰かけて休憩している。

風呂屋も見つからない駅も何処まで歩けば出合えるのか分からない。
こんなに歩くつもりじゃなかったけど、駅が見つかるまで1号線を歩き続けるだけだ。

両足共に火を吹き出さんかと思うぐらい熱くなっている。

くそー。

歩くぞー。

ウォーク15日目その2

2013年05月31日 15時37分59秒 | Weblog
3時半、風呂屋を見つけられないまま2回目の休憩。日永の追分と言う所だが、自分が何処にいるのかまったく分からない。
旧式の携帯電話だがGPS機能はついている…が、使い方が分からない。

歩いていればそのうち何処かの駅に着けるだろう。

ウォーク15日目

2013年05月31日 14時22分01秒 | Weblog
5月31日

61回目の誕生日。
61年、僕は僕の知りうるこの宇宙の中で、何かの役に立つ存在として生きているんだろうか?。

死ぬまで分かんないだろうな。

今日も足は張ったままだ。昨日歩かなかったので幾分かましになってはいる。後1日休んだらかなり回復するんじゃないかと考えた。迷っている時、萩田さんから誕生日のお祝い電話があった。
(faceBOOKにたくさんのお祝いの言葉頂いているようです。みなさんありがとう。)
萩田さんはランナーだ、日本各地のマラソン大会やランニングイベントに参加して来た。

電話で、足のケアの仕方を教わった。僕は自分の足を痛め付けていた。歩き終えて筋肉が張っている時、まず冷やさなきゃいけないらしい。充分に冷やした後暖める。それを10回ほどくりかえすと、張りも疲れもかなり改善されるらしい。そしてストレッチは正座が一番いいらしい。

そんな話を聞いていたら湯に浸かりたくなった。この旅が始まっていらい2回しか風呂に入っていない。

やっぱり歩こう、風呂を見つけたら最寄り駅から富田駅に戻り車で風呂屋に乗り付け、萩田さんに教わった方法で足をケアしよう。

と言う事で富田駅を1時に出発して今最初の休憩をしています。

ウォーク14日目

2013年05月30日 19時50分51秒 | Weblog
5月30日

今日も雨。おかげで9時過ぎまで眠れた。普通、疲れら早く眠れそうなものだと思うが、昨日もなかなか眠れなかった。疲れが激しいと眠れないものなのか、奈良まで歩き切る自信が無くて不安になっているのか、後者かも知れない。

僕は小心者だ。そう思われないように大胆不敵に振る舞っている。他人にと言うより自分自身にたいしてだ。そうやって自分に嘘をついて、俺は弱くは無いんだと思い込ませて生きようとしている。
根が単純だから、嘘でも思い込みが強くなるとその気になってしまう。でも本当は小心者だから、強ぶっている自分と実は小心者の自分のギャップがストレスになって何度も血を吐いて来たのだろう。

バカは死ななきゃ治らない。これからもそのギャップで生まれるストレスと闘い続けていくのだろう。


午後1時半に豊田南中学校に着いた。

講演会場に入って思い出した。昨年も同じ時期にやって来て、生徒達に還暦を祝ってもらった事を。

内容はいつもと同じ、佐藤先生の歴史講話と高橋忠史の歌。頭で「七重の甍」を唄い、最後に「転がる石」を唄った。
60の爺いが夢を実現するために、笑われても、自分が今出来る事を精一杯やる為に、ただひたすら奈良に向かって歩いている事を語って。

授業が終わった後、数人の生徒が握手を求めて来て頑張って下さいと激励してくれた。

ギターを片付けて車に戻ろうとしたら、沢山の生徒達が教室の窓から身を乗り出して、手を降りながら笑顔で「頑張って~。」と叫んでくれていた。
嬉しかった。
60歳を過ぎたって夢を語り、実現する為に行動出来るんだと言う事を本当に伝える為には、やりきらなきゃいけない。
12歳の少年少女に僕が出来る事は、まずは奈良まで歩き切って磐田に帰ってくる事だ。
大人になるって悪くないじゃんと思ってもらう為に。
今日は彼等から大きな勇気をもらった。
どんなに疲れていてもやりきるぞ~。
彼等が大人に失望しない為に頑張るぞ~。

ありがとう、豊田南中学校の一年生達。

ウォーク13日目その5

2013年05月30日 01時49分30秒 | Weblog
5月30日

午前1時半、浜松市の何時もの駐車場に戻った。

四日市市の富田駅そばのイオンから高速道路は使わないで戻って来た。13日かけて歩いた道をたったの3時間と少しで、今、浜松市に居る事が不思議な気がする。

マクドナルドを出発しようとしたらまともに歩けなかった。痛みだけでなく、身体のバランスもとれず、雨の中をフラフラと歩き出した。右足の踵には毎日豆が出来る。その度に針で穴を開け水を出しているのだが、治らない。今日1日痛くて、踵を浮かして歩いて来た。不自然な歩き方でもかなりのスピードで歩いて来たので身体のバランスが完全に狂ってしまった。

フラフラと足を引きずりながら少し行くと…なんと…イオンの看板が見えて来た。到着地点のイオンまで500メートルばかり。

この最悪な足の状態で予定していた朝日町より遠くまで歩けた。感動だ。

浜松市に戻る途中に何度かコンビニに入ったが、まったくまともに歩けない。一歩踏み出すごとに…いてっ…いてっ…と声が出てしまうほど足はボロボロだが、気分は最高。

雨に降られた最高の1日だった。

ウォーク13日目その4

2013年05月29日 18時25分36秒 | Weblog
5時50分、一回も休まず、桑名市を抜け、朝日町を過ぎ、川越町あたりのマクドナルドに入った。
椅子に座りたかった。
歩きたびを初めて、歩いている途中で椅子に座ったのは初めてだ。
何時もはコンビニで休む時、平気で地面にあぐらをかいて座りブログを書いている、が、今日は雨、濡れた地べたに座り込めなかった事とバンパンに張った足だが歩き始めると、40代に8000キロ歩いた筋肉の記憶が蘇るのか昨日も今日も知らないうちにモウスピードで歩いてしまうのだが、休憩で、立ったり座ったりする時固まった筋肉が半端でない悲鳴をあげる。
座るのも一苦労、立ち上がるのはもっと辛い。
だから、立ったまま休憩していた。

椅子は有難い。座るまでの着地点が近いから固まった筋肉でも苦労しない、当然立つ時もだ。

たわいない話ですいません。過酷な状況を体験すればするほど、ほんの小さな事で大きな感動をえられる。
なんて贅沢な旅だろう。

この旅奈良市までで終わらせるのはもったいないですよね~。

明後日5月31日は61歳の誕生日。
重大発表してしまおうかな?。おたのしみに。

富田駅はもう少しだ、今日も歩ききれそうだ。
もう少し椅子の極楽感を楽しんで出発しよう。

ウォーク13日目その3

2013年05月29日 15時38分03秒 | Weblog
3時半、三重県に入ってコンビニでおしっこをした。昨日に引き続き今日も雨。小雨ではあるが降り続けている。写真の木曽川を歩いている時は風も強く寒いぐらいだった。
歩き旅は、飲んだ水は汗になって放出されるのでおしっこする事はほとんどない。
今日は汗が出ないほどの気温だと言う事だ。疲れ果てている今の僕にとって多少雨に濡れたってありがたい天候だ。

高橋忠史の人間が形成されたのは、一歳から五歳まで過ごした三重県だ。

三重県を感じながら、原点を省みながら歩きます。

ウォーク13日目その2

2013年05月29日 14時22分26秒 | Weblog
四日市市、JR関西本線の富田駅にいる。

悩んだすえ、ここで休んでしまったらチャレンジャー忠史の名が泣く。
1時過ぎまでパーキングエリアにいたので、今までで最悪の状態ながらも朝よりは少し楽になっていた。

最初は川を越えて三重県に入ればいいかなんて考えてたけど、それじゃチャレンジに成らない。出来そうな目標を立ててやりきったって何の達成感も得られない。達成感の無いウォークならする必要は無い。
ライヴで自信をもって話して、バカな奴だと笑ってもらえる旅でなかったら、ここまで頑張って来た意味が消えてしまう。

でも無理をして身体を壊してしまったら意味はない、今日の着地点は予定より遠く設定して四日市市の富田駅まで来たが、弥富駅からここまではJR関西本線が国道1号線と平行しているので、壊れそうになったらJRに乗る。

後少ししたら弥富駅だ。

2時半過ぎには出発だ。