ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

新型ビデオ送受信システムが好調な滑り出し・・・?

2012-10-31 22:16:33 | マテリアル
以前のブログで・・・比較的ペイロードに余裕が無いマルチコプターに特化した、
小型・軽量版の1.2GHz帯ビデオ送信機を開発している事は、既にお知らせしている。

既に開発は終了し、8月中旬より受注を開始している。



その1.2GHz帯ビデオ送受信システムの売り上げが、お蔭様で先月から何となく順調なのだ。



まだ・・・その時のブログをご覧になっていない方は、過去のブログに戻って
チェックして頂きたいと思う。


以前投稿したそれらのブログで、小型・軽量版の1.2GHz帯ビデオ送信機の開発の様子を
ご覧頂いた熱心なユーザーから・・・ある日、完成を待たずして注文が入ったのである。


記念すべき第1号機なのであるが・・・その時点では、小型・軽量版の1.2GHz帯を
使用した、携帯局向けのビデオ送信機の開発が終了していた訳では無かったから・・・当然、
開発途上である事を説明した。



処がである・・・その方曰く、もうすぐ完成するんでしょ?との問いに・・・成り行き上、
ハイと答えてしまったのだから、さあ後が大変。

まあ・・・そんな状態で売る方も売る方だが・・・買われた方も良く購入して頂いたものだと感心する。



弊社を信用して頂き、記念すべき第1号機をご購入頂いたのは、東北にお住まいのUさんであった・・・感謝。


第1号機の受注後、度重なるテストを実施、更に改良を加えて完成した製品を、9月中旬から徐々に受注分の
出荷を開始したのだが、その時期が弊社のギリシャ出張が重なり、発売時期が約1か月遅れてしまい
関係各位には、ご迷惑をお掛けしてしまった。



写真上段がTKF-3006T(ビデオ送信機)で、下段がTKF-3006R(ビデオ受信機)である。
緑の枠が付いた白いポケットティシュと大きさを比べて見て欲しい。

結構・・・コンパクトに仕上がっている事がお分かり頂けるかと思う。



既に東北のUさんからは、携帯局免許を無事取得出来た旨のご連絡を頂いている。
今月に入り、他のご購入者からも携帯局免許が無事取得出来たとの報告が次々と寄せられている。




実は・・・開発当初ではこの送信機、約5mmほど寸法が短かったのである。
重さにして約5g、現在の完成品よりも軽かった。




極端な軽量化を目指した為に、元々かなりタイトな設計になっていたのである。
処が、その設計が仇となった・・・と言えば少し大げさなのだが、不具合が出てしまった。


その不具合とは・・・製作過程で部品実装時に巧く部品を組み付けられないのである。

その状態では・・・同じクオリティーの製品を世に送り出す事は出来ないと判断。
止む無くケースの寸法を変更する羽目に・・・結果5g重くなって、97gに落ち着いた。

ケース寸法はそれで落ち着いたのだが・・・その後もカットアンドトライが続いた。



そんなこんなで紆余曲折が有ったが、兎に角、急ピッチで開発し、満を持して発売したビデオ送信機だったが、
宣伝不足からか?ハタマタ値段が高いのがネックなのか?・・・最初はあまり売れなかった。


結構・・・見積もり依頼や予約注文を開発時から頂いていたので、それなりに売れそうな感触を
掴んでいたのだが・・・現実は、そんなに甘くはないと言う事なのだろう。


まあ事前のリサーチも行わずに、勝手な思い込みだけで開発しているのである・・・その上
超マイナー商品なのだ、所詮こんなモノなのかな?と半ば諦めかけていた処・・・どうした事か?
今月になって急に売れ出した・・・と言っても、勿論何十台と売れた訳では無い。


通常のラジヘリ用の位置付けとして販売している1wタイプの機材は・・・通常、数か月に1台も売れれば
売れる方なのだ。

そんな訳で・・・その販売先も、今までの1wのビデオ送信機の時とは少し様子が違っていて、
これらのご注文を頂いたのは、全て新規のお客様である。



しかしそれとは裏腹に、ラジヘリ専用の無線局免許として・・・今迄取得出来ていた実験局も終了となり、
既に継続出来なくなって久しいと言うのに、帯域12MHzの実験局用機材を使っていたユーザーは、
一体如何しているのだろうか?



まさか・・・アンカバーで使用しているなどと言う事は考えられないのだが・・・実験局の
登録数からすると、それなりの台数が出てもおかしくないのも事実なのであるが?・・・謎。



1wタイプのTKF-2006T/R Mark2は、ほぼ間違いなく、専門の空撮業者が購入していた。


でも・・・今回のTKF-3006T/R(0.5wタイプ)では、一体何に使うのか?と思われる様な
会社からも問い合わせがある。



こんな事は予想外だが・・・果たして、この先どんな展開が待っているのだろう?
果たして・・・弊社が想定した以外の使い方でも有ると言うのだろうか?


ともかく心情的には・・・このままの調子を維持して、販売数が伸びて行ってくれる事を祈らずにはいられないが、
日常品などとは違って・・・多分この状況は、直ぐに落ち着いてしまうのではないかとおもうので暫く静観が必要だろう。



次回は・・・オプション品の中で、最近のミラーレス1眼レフやコンパクトデジタルカメラの
デジタル映像信号(HDMI)をアナログ信号に変換させる為の、HDMI変換アダプターに付いて投稿する予定です。





最近・・・見た事も無い表示が・・・?

2012-10-20 14:51:27 | マテリアル
某メーカーの充電器の調子が・・・最近おかしい?


電源投入直後に・・・こんな見た事もない、意味不明な表示が出るようになってしまった。



この充電器・・・先日のギリシャ出張にも持参して、すこぶる調子が良かったのだが・・・


この様な状況に遭遇した時は・・・一度、電源を入れ直すと取り敢えず正常に戻る。



またある時は・・・違う表示がされた事も有るのだが・・・何らかのエラーが発生しているのだろうか?


どなたか・・・御存じの方はいらっしゃいませんか~

アフェア神殿にて

2012-10-15 06:18:43 | 出張
古の話になるが・・・このエギナの島、かつては独立した都市国家として栄えていた。
その当時は強力な勢力をもっていて、アテネともライバル関係にあった様だ。


今日は・・・その頃に建造されたアフェア神殿を見学する為に、危なげな運転のタクシーに乗って
何とか無事に目的地に着いた。


その遺跡は、エギナタウンにある港から見ると、正反対の場所にあった。

アフェア神殿までは、直線距離で15km程だが、実際は小高い丘の上に
(もしかしたら山?)その遺跡はあるので、途中から曲がりくねった山道を
20数km走っただろうか?



駐車場に着いた後、2分ほど登り坂を歩いた・・・すると、やがてアフェア神殿が見えてきた。



規模はそれ程大きくは無いものの、紀元前5~6世紀のアルカイック時代に建造されたその神殿は、
ドリス式の柱で囲まれていて、実に立派で美しかった。


実はこのアフェア神殿・・・かつてI先生の論文の題材になった神殿と言う事で、
通常では知り得る事が出来ない様な、貴重な情報もゲットできた。



そんな中、エーゲ海を渡ってくる地中海性気候特有の乾いた風に吹かれながら・・・
ふと、海を望んだ。




そこには、素晴らしい景色が広がっていて・・・それは実に美しい。


そして、海を渡ってきた風が心地よく・・・実に気持ちが良いのである。


それは・・・今迄の苦労が報われた瞬間でもあり、何よりものご褒美である様に思えた。

この様な素晴らしい機会を与えて下さった・・・I先生に感謝するとともに、また何時か
ご一緒したいモノである。




今回で・・・ギリシャ出張の回想録は、ひとまずこれにて終了致します。


多分・・・皆さんの関心事である業務の内容に付いては、契約上の問題があり、
あまり触れる事が出来ませんでしたがご容赦下さい。

また記事の後半は、恰も旅行ガイドの様になってしまいましたが、その文中の情報にも
誤りがあるかも知れません。

皆様がギリシャに行かれる際には、事前の調査をお願い致します。

またその時は、現地代理店でもあるマリソルのKさんに相談して見て下さい。
東京にも本店がある様ですから、事前に現地の詳しい情報が入手出来るはずです。


マリソルのKさん・・・現地では、強い味方になってくれること請け合いです。


それから今回の投稿は・・・投稿当初は現地からリアルタイムで、途中から帰国後に書いた
回想録となっています。

なので・・・ギリシャへ出張したのは、既に1か月程前の話になってしまいましたが、
現在は通常の業務に戻っていますので・・・念の為付け加えます。


取り留めようも無い様な内容の旅行記でしたが、ご愛読頂きまして有難うございました。


次回からは・・・通常の業務で身の回りに起こった事や、弊社が行っている通常業務に付いて
お伝えしたいと思いますので、これからも引き続きご愛読の程、宜しくお願い致します。

いよいよ・・・エギナ島へ

2012-10-14 05:45:34 | 出張
エギナ島へ渡る為に、ピレウスの港へ来ている。

フェリーチケットも、スムーズに手に入れる事が出来た。


やがて、フェリーに乗船・・・これからプチ船旅が始まる。



エギナの港までは・・・距離にして約30km、時間にして約1時間との事なので直ぐに着いてしまう。

僅かな時間でも地中海の雰囲気を満喫する為に、我々一行は客室では無く上部にある甲板席に陣取った。





やがてフェリーは離岸し、豪華客船の脇を通ってゆっくりと港の外に出て行く。




すると・・・我々が乗っているフェリーの横を、水中翼船が追い越して行った。





聞く処に因ると・・・エギナにはフェリーと水中翼船を使って行くことが出来るらしい。

I先生曰く、その水中翼船で行くと所要時間は45分位だと言う。


じゃあ・・・帰りは、あの水中翼船に乗りましょうよ・・・と、私が提案すると、
そうしようか・・・と言う事になったのだが・・・これじゃ~、まるで斉藤寝具店の
社長にでもなったみたいですね。


やがて出航したピレウスの港も見えなくなり、大海原へ出たのだが・・・陸地が見えなくなると、
何処の海も同じ・・・そこが地中海なのかアドリア海なのか日本海なのかさえも判らなくなる。


夢を壊すような事を言って申し訳ないのだが・・・陸地が見えている限りは、イメージも
膨らんでいる上に観光モード全開なので、その地の雰囲気が当然あるし、それを満喫する事も出来る。


しかし、いったん大海原に出てしまえば・・・当然、陸地も何も見えなくなってしまう。

そこにはカモメが飛んでいたり、トビウオが跳ねていたりする様な・・・それはフェリーに乗れば、
普通に何処でも見る事の出来る様な光景が広がっている。

所詮、海は海・・・と、言う事だろうか? 

それは何処の海でも・・・大差ない様に思えた。


そんなくだらない事を暫く考えながら、ボーっとカモメを眺めていたのだが・・・しかしそれは、
暫しの休息の時間でもあったから良かった。



兎に角・・・こちらに来てからと言うもの時間的な余裕も無く、息つく暇も無かったのである。

ただボンヤリとする様な時間も偶には必要なのだが・・・こんな所まで来て、そんな時間が持てることは、
普通はなかなか無いのである。

何て贅沢な事だろう・・・感謝、感謝である。




やがて・・・遠くにエギナの島影が見えてきた。


ヤハリ・・・船に乗るなら、この位の距離と時間が良い。

余り長い船旅は・・・退屈以外の何物でもないからだ。

但し・・・日常を完全に切り離したい人には、打って付けの旅になる事は間違いないだろう。


そこから十数分も乗っただろうか・・・いよいよエギナの陸地が近付いて来た。



やがて・・・港に入る。






フェリーを降りると・・・そこは退屈な船上とは打って変わって、エギナタウンには華やかな地中海の
島の雰囲気が漂っていた。


港には沢山のヨットも停泊している・・・これらはセレブ達のヨットだろうか?



綺麗な花も・・・いたる所に。



果物売りのおばさんも・・・




そんな風景を眺めながら、港を抜け・・・そこからほど近いコロナビーチ手前にあるバスターミナルで、
アフェア神殿行のバスの時間を確認する・・・ところが、バスは既に出たばかりで、
後1時間半も待たなければ次のバスはないではないか。


日本だったら・・・フェリーの発着時間とバスの発着時間がリンクしているのが普通だが・・・
ここではそんな事はお構いなしの様だ。

そこは・・・日本人の感覚とはかなり乖離しているのである。

兎に角・・・ここでは時間はゆっくりと流れているのである。


流石に1時間半は待てないので、コロナビーチ手前のタクシー乗り場でベンツのタクシーを2台
チャーターした。


するとこのタクシー・・・結構なスピードで走る。

スピードメーターをみると・・・80kmも出ている。


狭い住宅街の道路でもその調子で・・・その上、ず~っと電話をしながら運転しているのである。

こりゃ~少しヤバイかも・・・などと思っていたのだが・・・幸い何事も無く到着する事が出来た。


この続きは・・・次回で。