ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

不安があれば・・・雪の中でもテスト

2012-01-30 18:46:12 | ガソリンヘリ
先輩が、雪の中を・・・・遠路遥々やって来た。

急ぐ用事でもないし、今年は雪が多いのだから・・・少し暖かくなってからにした方が良いのではないか?と、
事前に先輩には連絡したのだが・・・・返事は・・・予定通り行くと言って・・・雪の中を来社された。


本音はどうも・・・一緒に一杯やりたかった・・・らしい。

その事に関して言えば・・・先日の電話で私も誘ったし、大賛成ではあったのだが・・・道路事情を考慮すると、
少しリスクが少し大きい気がしたのだ。


本当の目的である・・・楽しみな宴会は・・・夜迄お預け。

先に、序での目的?・・・実は、本来の目的なのだが・・・それを先に済ませた。

その後、雑談の中で・・・なんかの話から・・・以前納品したキャリバーGSの話になったのである。


そのキャリバー・・・弊社が修理をする前は、調子が悪いからと言って・・・その会社の倉庫の片隅に、
捨て置かれた様な状態で・・・保管されていたそうなのだが、それが・・・弊社でオーバーホールしてからは・・・
嘘の様に良く飛んで、かなりの数の現場で活躍したらしい。

先輩から、キャリバーのそんな話を聞いている時に・・・少し気になる・・・と言うか、
なんか・・・少し引っかかる話を聞いた。


本人は・・・何気なく話していた様だったが・・・私は、少し気にかかるから実際に飛ばしてみよう・・・と、
先輩に提案した。

しかし・・・外を見ると・・・雪がふっている・・・この天候で飛行させるのは・・・流石に迷ったのだが・・・。


しかし、雪が降っているからと言って・・・私の信条からして、不安要素を取り除かないままでは、
先輩を帰せないし・・・又、帰す訳には行かない。

そんな訳で、厳寒の雪降りの中・・・テストフライトと相成ったのである。


傘を差しながら・・・先輩と弊社のG君が、GPSが受信出来るのを待つ。

GPSが受信出来たので、まず・・・先輩に、フライトをして頂いた・・・。


しかし、なんだかエンジンの音が・・・オカシイ。


そこで先輩に・・・一度着陸して頂く様に指示をして、キャブ調整を試みた。

その理由は・・・混合気が明らかに薄い兆候が出ていたからなのだが・・・。

通常、弊社が位置する標高630mよりも、遥かに低い所で飛行している機体のキャブセットが、
この地でフライトさせた時に混合比が薄くなるなんて事は、あり得ないのである。


キャブ調整した後・・・今度は、私が代わって飛行させた。

その後・・・2回、3回とキャブ調整を行って、かなり症状は改善した・・・
しかし、まだエンジンは、到底満足出来る域に達しない。

こんな筈は無い・・・何か・・・変だ。


そうこうしている内に、雪の降り方もだんだんと凄くなってきたので、一度弊社工場へ戻って・・・
細部の点検をする事にした。


先ず・・・マフラーを外して・・・排気ポートから、吸気側のシリンダー内部の様子や、ピストンの様子を確認した。

続いて、キャブレターを外して、排気側のシリンダー内部の様子や、ピストンの様子を確認した。

シリンダー内部には、希薄燃焼させた為に発生したと思われる、多少の傷は認められるモノの・・・
エンジン本体には、その原因となる様な致命的な原因は、見つからなかったのである。


そこで、マフラーを調べたのだが・・・・原因は・・・そこに有った。



なんと・・・マフラーの排気口に取り付けてあった、某メーカーのゴム製排気パイプが排気熱で溶けて穴を塞ぎ、
排気がスムースに出来ない状態になっていたのである。

完全に・・・糞詰まり状態だった訳だ。

流石に、これには驚いた・・・何と、僅か3mm程度の穴しか開いていなかったのだ。



原因は・・・取り敢えず特定できた・・・しかし、その時既に辺りは暗くなり始めていたのである。

この状況では、フライトテストも出来ないので、先輩には新しいマフラーを持って帰って頂き、
後日、マフラーを交換した上で、テストをして欲しいとお願いした。

今日、その先輩から・・・マフラーを替えたら・・・すごく調子が良いとの電話が有った。


極寒の吹雪の中・・・意を決してフライトさせた甲斐があったと言うものだ。


機体のコンディションは、少しずつ変化するモノである。

例え・・・毎日使用していたとしても、その変化があまりにも僅かな為に、その異変に気が付かない事が多い。


ラジコンヘリコプタで空撮を行っている方は、常にそれらの異変に気を配り、
例え僅かな異変でも・・・発見した時は、原因を究明してから使用して欲しいと思う。

又、日頃のメンテナンスを徹底し、間違っても・・・ま、良いか・・・は、厳禁ですので・・・
妥協する事無く、くれぐれも安全運航に努めましょう。


やはり・・・安全第一ですからね。







新型Oct-Kopterの不具合

2012-01-29 12:09:56 | マテリアル
最近、思う処があって、新型のOct-Kopterを製作した・・・と言っても、モーターレイアウトが違うだけで・・・
特に目新しいモノではないのだが・・・・。



このOct・・・計算上は、4kg超のペイロードがある。



処がこのOct-Kopter・・・初飛行を目前にした設定で、モーターの回転が安定しなくて困っていた。

色々と、あれこれ悩んだのだが・・・・どうも・・・然したる原因がつかめない。

ダメもとで消去法にて・・・・アンプやモーターも替えて様子をみたのだが・・・・・
それらのマテリアルを替えてみても・・・・その症状は改善されない。

原因が・・・さっぱり判らないのである。


これには・・・・流石に参った。


しかし、よくよく考えてみると・・・以前に製作し、既に開発が終了しているHexa-Kopter& WooKong Mは、
現在でも非常に安定良く飛行しているし・・・その設定や調整も簡単に出来る。

処が・・・この新型のOct-Kopterに搭載しているWooKong Mは、設定が実に神経質で・・・
ただフライトさせるだけでもかなり神経を使うのである。

その上・・・やたら回転制御が荒く・・・従って、プロペラ音も大きくノイジーなのである・・・
この兆候は、他のマルチコプターには無い。


そんな訳で・・・・最終的に疑ったのは制御の根幹WooKong Mである・・・・もうそれしか怪しい所は無いのだ。

試に、メーカーに点検に出す前に・・・・外見から制御機器関連の点検を行って見た。


特に配線やコネクターを中心に、接触不良が無いか?を調べて行くうちに・・・・やはり原因は有った。



怪しい・・・と言うか、明らかにおかしなところを発見した・・・そのコネクターは、通常ゴムでカバーがされていて、
その配線を見る事は出来無いのだが・・・今回は確認の為に、そのゴムカバーを敢えて外して見たのである。

そのコネクターは、パワーマネージメントユニットに付いていて、メインコントローラーに接続されている。

特に大きな電流が流れる訳でも無いのだが・・・・茶色(-)の線だけが、何故か?溶けた様になっている。

ショートさせた場合には、赤色(+)線も一緒に溶けていても不思議ではないのだが・・・・その様な事実は無いのである。

これは一体どう言う事なのだろうか?



思い返せば・・・最初に製作したモータートルクアームが8本のOctでも、飛行中に突然一つのモーターが停止した事があった。

期せずして・・・モーター停止時の姿勢や、操縦性を確認出来たのは・・・収穫では有ったのだが・・・・。



その症状が・・・今回は、設定中から頻発したのである。

原因が判った以上、このWooKong Mを使用する事は危険である。


そんな訳で・・・新型Octには、他のWooKong Mを移し替えて搭載し、初飛行を実施した。


取り敢えず初飛行時のゲイン設定は、デフォルトの状態からテストした。

その結果は・・・多少ゲインを上げる必要が有るものの、ファーストフライトにしては・・・・非常に好感触を得た。

明らかに、不具合の有ったWooKong Mと違って、プロペラの回転制御も実にスムースで・・・その音も小さい。


即日、メーカーに修理に出したが・・・・どんな回答(言い訳)が返って来るのか?・・・興味深々である。






DJI・・・NAZA

2012-01-28 09:02:43 | マテリアル
DJIからチョット前に発売された・・・廉価版のNAZAと言う、マルチローター用の制御装置がある。

それは価格の安さからか・・・発売以来、品薄が続いているのだが・・・
弊社ではあまり興味がなかったので、仕入れもしなかったのだが・・・・。

他の話で取引先と電話をしていた時に、たまたまNAZAの話になり、一つだけ在庫があるとの情報を
得た事から・・・興味本位で、特別に?・・・回してもらった。


その内容を確認してみると・・・基本的には、その前に発売されていたWooKongMから、
GPS関連の機能を外したモノの様だが・・・。

パッケージ自体は・・・WooKongMと比較すると少しチープな感は否めないが・・・
GPS機能とOctの設定が出来ないだけで、他の機能的には・・・どうも遜色無い様だ。



箱の中身は・・・中身が見え難いのだが、上記の様な状態でパーツ毎に袋に入っている。

左上の赤色の物が・・・IMU(MC)、右上の袋が・・・USBケーブル、左下の袋が・・・V-SEN(LED同梱)、
右下の袋が・・・3ピンサーボケーブルで、梱包されているのは・・・たった、これだけである。

WooKongMでは、制御機器そのものに手を加える必要はなかったが、NAZAではV-SENにユーザーサイドで、
NAZAを駆動する為の電源用のコネクターを取り付ける必要がある。


次回は・・・弊社で遭遇したWooKongMの不具合について・・・話をしたいと思うので・・・お楽しみに。


昨日の現場の天気は・・・

2012-01-27 14:39:15 | 撮影
この処の気象条件には・・・毎日一喜一憂させられている。

昨日ホテルを後にした時は、少し雪がパラパラとしていたのだが・・・現場に到着して見ると、
まあまあの天気で、撮影作業も捗ったのだが・・・。

そこからの帰り道は・・・山越えの一般道。

途中、道路工事の為・・・片側通行規制が行なわれていたのだが・・・。



この雪降りの中・・・交通整理の為に、旗振りをしている人もいる。

標高も高いので、雪も降り方もハンパ無い。

寒い中・・・ご苦労様です。

多分この人達(業種)には・・・その日の天候で予定が変わる事など、あまり無いのではないだろうか?

それは夏の炎天下は勿論・・・雨の日も・・・又、雪の日も、常に過酷な状況で仕事をしている。

仕事とは言え・・・本当に、頭が下がるし、体に気を付けて欲しいと願うばかりだ。


ヤハリ今日も・・・

2012-01-25 21:29:33 | 撮影
朝は一見穏やかに見えた、今日の天気も・・・・ヤハリ風は強かった。

強風の為・・・湖面も白波が立っている。

何でもこの寒波・・偏西風が例年より東にずれた為に、丁度日本列島を覆う様に
なっているとの事。


明日の撮影現場の予報は・・・曇り後雪との事・・・流石に勘弁して欲しい。

あまりの寒さに・・・明日の現場に程近いホテルに早々にチェックインした。