ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

滝を後にして・・・

2012-10-02 05:03:43 | 出張

滝の撮影・・・周囲の状況から、とても満足の行くアングルから撮影出来た訳では無いのだが・・・
取り敢えずは目的の撮影が無事に終了した。

その後、滝の近くにある教会も撮影したのだが・・・この教会、渓谷の縁に張り付く様に建っていて
風の影響がハンパない。




そんな中・・・冷や汗をかきながら、何とかF450で空中から撮影。

その後・・・I先生が地上から研究のための記録写真の撮影を行った。


目的の撮影が全て終了したので帰る事に・・・その時既に、我々のいる場所からは、
陽が落ちかけている様に見えたのである。


こんな所で、暗くなったら流石にヤバイ・・・一行は少し足早に、無言で帰途に着いた。


やがて駐車場に付いたのだが・・・流石に皆さん息が上がっている。

来た時は10数台あった車も・・・今は数台に減っていた。


我々も急いで帰ろうと車に乗り込む・・・I先生がアウディーA4のエンジンを掛けたのだが、
暫くすると・・・まずいな~・・・と、言った。

別に・・・回転しているエンジンの音に異常は無さそうだし、正常にアイドリングしている様にみえた。

ミッションが不調に?とも思ったが・・・I先生がそれを操作した様子は無い。


すると・・・I先生曰く、燃料がもつかな~・・・と言った。

私は・・・後部席から覗き込むようにインストゥルパネルにある燃料計を見たのだが、
それは既にエンプティー状態・・・何故?

それでも・・・後30km走れるとの表示がデジタルでされていた。

しかし・・・普段乗り慣れている車なら、その意味する事が大体判るのだが・・・
初めて乗った車では、それで本当に30km走れるのかどうか?・・・一抹の不安が過ぎる。


それでも・・・ここで暗くなるのは流石にマズイ。



取り敢えず、車をスタートさせ・・・未舗装の急カーブが続く上り坂を登り始めた。

途中で・・・何回もFF駆動のアウディーはホイルスピンを繰り返したが、そこでアクセルを緩めると
間違いなくスタックする。

因って・・・燃費の事など構ってはいられない。


そんな状態で、暫く走った所で・・・I先生がマズイ・・・残り15kmしか走れなくなったと言った。


帰路に着いてから、僅か数kmしか走ってないので、私は・・・多分、車が傾いているので、
誤表示が出ているのだと説明したのが・・・それにしては・・・少し燃料消費が早すぎる???

果たして・・・本当にそうなのか???


数分後には・・・あと10kmになっちゃったと、I先生が言った。


一行に、緊張感が走る・・・もしかしたら、本当にヤバイかも。


一同、祈る様な気持ちで、峠の頂上までなんとか辿り着いたが・・・その時既に、
あと5kmの表示に・・・。

何とか・・・ヘリワゴンを止めているアゴラまで辿り着かねばならないのだが・・・
そのアゴラまでは・・・多分、7~8kmある。


その道程の約半分は下り坂なので、多分燃料を温存出来るだろうと私は考えていたのだが、
残りの上り坂はかなり急坂である。

アウディーの残走行表示は、果たしてどの位の精度が有るのだろうか?

もしも・・・意外と正確だったら・・・と思うと・・・気が滅入ってきた。



その後・・・何とかアゴラに到着したのだが・・・当然ながら、とても20数キロ離れた
アンドレッツィナのホテルに戻るだけの燃料はない。


その時既に、山の尾根に位置するアゴラでも、陽が落ち始めていた。


村のスタンドで、燃料を入れて帰りましょうと私が言うと・・・I先生曰く、
そんなモノはこの村には無い・・・との事。


私は・・・フィガリアの村にもGSスタンド位はあると思っていたのだが・・・
実は・・・そんなモノは無かったのである。

何処まで行けばガソリンを入れる事が出来るのか?聞いた処、どっちに行っても20数キロ走らないと
GSスタンドは無いとの事。


今日は仕方が無いので、ここにアウディーを置いて帰るか?とも考えたが・・・流石に
ここに置いてい行くのはマズイとI先生が言う。


そこで・・・少し考えた。

そうだ・・・ヘリの燃料が2リットル程ある事を思い出した・・・???


なんせ緊急事態なのだと、自分に言い聞かせ・・・50:1の混合ガソリンを躊躇なく
アウディーに入れた。

多分・・・自分の車ならこの状況でも、恐らくそんな事はしないだろうとは思ったが、
何はともあれ、これで・・・間違いなく2リットルのガソリンはアウディーに入った。

先ほどアゴラに到着した時点で、アウディーの残走行表示は残り数km走れる事になっていた。


その表示が正確なら、多分・・・これでホテルまで戻れる。


学生のIさんが、その車を運転して先にアゴラを後にした。

我々もヘリワゴンで、その後に続く。


ホテルまでの道程の2/3は上り坂が続くが、残りは下り坂だなので、山を登り切りさえすれば
たとえ燃料が無くなっても惰性で、アンドレッツィナの村まで帰る事が出来る。

とにかく村まで帰れば、何とかなる・・・何とか峠を登り切れる事を皆で祈る様にアウディー
の動向を見守りながら、帰路に付いたのである。

いまの処、アウディーは峠道を快調に走っている・・・このまま行ってくれればいいのだが・・・。


一同の祈りが通じたのか?その後・・・無事アンドレッツィナの村のGSスタンドに辿り着く事が出来た。

一同・・・安堵からか?少しぐったりとしている様にみえた。


アウディーに燃料を入れると・・・当然、イッパイ入った事は言うまでもない。

その時既に陽が落ちて・・・辺りは薄暗くなっていた。


・・・ん・・・何か忘れている様な???


肝心な事を思い出した・・・そんな騒ぎで忘れていたのだが・・・今日は、
違うホテルに移らなければならない。


昨日までのホテルは・・・既に今朝引き払っていた。

早く・・・引っ越しをしないと夕食にも有り付けなくなる恐れがある・・・早くしないとヤバイ。




・・・ん・・・???

あれ~・・・もしかして、明日のヘリの燃料が無いんじゃないの~・・・??

このスタンドでは、ヘリの燃料は調達出来ない。慌てて・・・10数キロ離れたスタンドまで、
ハイオクガソリンを買いに走る。



それにしても・・・毎日ドタバタが続く・・・。



この続きは・・・次回に。