ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

NEX-7用ブラシレスジンバル・・・遂に完成

2013-09-28 09:30:24 | マテリアル
NEX-7用ブラシレスジンバルが、遂に完成した・・・と言っても、
ただ組み上げただけなので、まだソフトの調整が残っている。



現段階では、あまり詳細にお見せ出来ないのが残念だが・・・
大体こんな感じのジンバルになった。

完璧に動作してくれる事を祈りつつ、巧く動作した暁には・・・鮮明な写真を公開しよう。


NEX-7がこんな価格で・・・・・?

2013-09-26 17:16:01 | マテリアル
過日、近所のカメラ量販店にカメラの液晶用保護シールの取り寄せを依頼していた。

その保護シールを受け取りに行った時の事である。


少し時間があったので、序でにカメラコーナーを覗いて見た。


すると・・・SONYのNEX-6なる、見慣れないカメラが展示されていたのを見付けた。
何でも、発売されたばかりの新製品だと言う。

隣に展示されていたNEX-7とスペックを比較していた処、ふとそのプライスカードに目が行った。

その値段が・・・???

何と・・・NEX-6が新発売と言えども、その上級クラスのNEX-7の方が安いではないか?


その値段が、あまりにも安過ぎるのである。

レンズ付きで¥6○,○○○円(¥60,000円では無い)だから、破格の安さなのだ。


そこで、何かの間違いではないかと、店員に訪ねてみた・・・すると、間違いではないとの事。


こんな値段で手に入るのなら、動画撮影用のバックアップやロケハン用であれば、
NEX-7でも良いかな~・・・てな事で、買う予定も無いカメラを購入する事に・・・。


しかし・・・よくよく考えてみれば、NEX-7用のジンバルが無い事に気が付いた。
カメラだけ有ってもジンバルがない事には、動画撮影用のバックアップもクソも無いのである。


そこで・・・手持ちの部品をかき集めて、睨めっこする事数時間。

部品のレイアウトや、ジンバルの構造を練る。

やがて構想も纏まり、極力部品加工を少なくする方向で、3軸ブラシレスジンバルを作った。


取り敢えず・・・部品加工が終了した部分だけを仮組してみた。



HDMIケーブルの関係で、カメラ左側に無駄なスペースがあって、何だかカッコ悪い。


持論では・・・完成の域に達しているモノは、その構造やディテールに不自然さや違和感が無い。

要は・・・スタイルも洗練されていて、カッコいいのである。


従って・・この時点で、早くも改善するハメに・・・。

続きは、次回で・・・。



台風一過に東北へ・・・。

2013-09-20 11:57:28 | 出張
今回の台風も・・・各地に酷い被害を及ぼしながら日本を縦断して行った。

大雨・洪水・竜巻・・・このセットが、最近の台風では当たり前の様相を見せている。

もしかしたら、連続して被害に遇われた方もいらっしゃるのではないだろうか?・・・
と思うと心が痛む。

そんな猛威を振るった台風が過ぎ去った日・・・その後を追う様に東北へ撮影に出かけた。

昨日までの荒天がまるで嘘の様に、その日の天気は雲一つない絶好の秋晴れであった。

まるで、前日までの荒天が嘘の様に・・・。


その移動中・・・前方に有名な山が見えてきた。

そこで車内から、記念撮影。



出来れば・・・何処かSAにでも車を止めて撮影したかったのだが・・・まだ、現場までの道程は長い。


ここは道草を食っている場合ではないのだ・・・ひたすら走る。


まあ・・・毎度の事で慣れっこになっているのだが、その日も夜中にホテルに到着。


その翌日・・・早起きをして、山道を120km程移動した。

その途中・・・峠を登り切った辺りで、下界から朝霧が上がって来た。

それは、見る間にダム湖の湖面を覆ってゆく。


その幻想的な様子を、撮影してみた・・・が、今一巧く撮影出来ない。



やはり、ここは動画の出番なのだろう・・・などと考えながら、また走り出す・・・現場は、まだ遠い。


そこから約小1時間・・・ようやく現場に着いた。


処が驚いた事に、その現場と言うのが・・・殆ど小山ひとつ。

聞く処によると・・・撮影範囲が20,000㎡あるらしい。

そこを写真測量するのである。

サッサと終わらせてとんぼ返りする予定だったが・・・とても無理。

思わず・・・じぇじぇじぇ~・・・・と叫んでしまった。



クレーンカムの製作

2013-09-15 09:09:11 | マテリアル
撮影打ち合わせの結果、ある企業からクレーンカムの製作依頼があった。

毎度の事だが・・・・その納期が厳しい。

受注から開発を含め、納期が1週間程である。


この開発は、G部長が担当した。

突貫工事の末仕上がったこのシステム・・・クレーンに吊るして撮影できる事は言うまでも無いが、
今回の使用目的は、工事現場の索道にそれを吊るして撮影を行う為のシステムである。

納品時のテストは、現場にてぶっつけ本番で行われた。



上記はその風景であるが、実際にはこんな感じで使用する。

何だか小さくて良く見えない・・・と言われそうだが、基本的にはラジヘリの雲台を応用したものなので、
ご想像にお任せする。


納入試験終了後に現場代理人のKさんに、使用方法のレクチャーを行った。

Kさんには操作性を含めて満足頂いた様で、このシステムが有れば、今後は何時でも自由に
現場写真を安全に撮影できると、お褒めの言葉を頂いた。

このシステムは、カメラのシャッター制御・パン360°・チルト120°・カメラの水平制御等の機構を
装備していて、それらを遠隔制御出来る本格的なシステムに仕上がっている。

勿論、地上から被写体のモニタリングも行えるので、
施工進捗や竣工写真などの用途に威力を発揮する事であろう。




また、使用用途の広いシステムに仕上がっているので、工夫次第で利用範囲は更に広がりを見せると
考えるし、このシステムが作業効率や安全性の向上に寄与する事を願っている。

破損

2013-09-13 08:50:23 | マテリアル
過日、動画撮影にZ-15(ブラシレスジンバル)を使用して、ロケを行った時の事である。

撮影作業は順調に進捗していたかに思えたその矢先・・・突然、カメラが90°程
首を振った・・・???

勿論・・・カメラ(雲台)を操作した訳では無い。

明らかに・・・何かがおかしい。


すぐさま・・・緊急着陸をして雲台を確認した処、何と・・・Z-15のクランプが
破損していて、カメラが落下する寸前であった。




勿論・・・プリフライトチェックでは異常が無かった事を付け加える。

この場所は、このタイプのの雲台では一番応力がかかる場所である。

その割には・・・部材の肉を抜き過ぎている感が導入当初からあったので、
注意していた部分ではあったが・・・目視点検だけでは見ぬけなかった。

恐らく・・・度重なる曲げ応力による疲労が蓄積していて、突然破断したのだろう。

事実、カメラが急に回転した事が、それを如実に表している。


今回は、幸いにしてカメラの落下は免れたが、一歩間違えば落下していたと思われる。

このクランプが破損すれば、パイプが抜け落ちる事は設計者なら判り切っていた筈である。
しかし実際には、抜け止めさえも施されていないのには、驚きであった。

設計時に、軽量化を優先した結果なのか?その様な認識がそもそも無かったのか?は
定かではないが、この商品は少なくとも撮影業務に使用する事を前提に販売されて
いるのであるから、そんな対策位は設計時に折込むべきだと考える。

基本機能が素晴らしい雲台故に、今回のトラブルはとても残念で有った。

今後このメーカーでも、DSLR用のジンバルを発売するらしいが、軽量なミラーレス
1眼でもこの有様なので、はたして強度的に安心して使用出来るのだろうか?

メーカーには今後、この様なトラブルが発生しない様に至急対策を望みたい。