ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

新しい・・・仲間が加わる。

2013-01-31 13:03:06 | マテリアル
出張から会社に戻ると・・・過日注文していたトランスポーターが納車されていた。



ここに写っている車は、全て弊社のトランスポーターであるが、今回は一番手前に写っているハイエースを
増車した。

毎回同じ色の車ばかり乗っていては芸もないので、今回はボディーカラーをオプションの白でオーダーしていた。


処が・・・実際に納車された車を見ると・・・う~ん・・・今一ボディーカラーが白と言うのは、安っぽく見える。

バンだから・・・仕方が無いと言えばその通りなのだが・・・この車、バンの割には値段が高すぎるのである。



この車のグレードは・・・SUPERGLの何とかエディションとか言う車である。



ドアを開ければこんなプレートも付いているのだが・・・こんなモノはドアを開けなければ判らないではないか?


少し離れた所から・・・しみじみ納車になった車を眺めて見た。



やっぱり何処から見ても・・・普通の安いグレードのバンにしか見えないのである。

それらの車との違いは・・・バンパーがカラードになっている位か?


それでも・・・これから向こう3年位はこの車と付き合う事になる。

この車も大事に乗って、社業に貢献してくれる事を切に祈るばかりだ。






今日の現場・・・

2013-01-29 16:44:00 | 撮影
先週は酷い天候に振り回されたが・・・今日は久々に天気がいい。

ヘリを離陸させると・・・グランドステーションに設置したモニターディスプレィの片隅に、
美しく輝く富士山が見えた。

そこで・・・すかさずシャッターを切った。



何時もそんな事を言っていると・・・本当に仕事をしているの?と、言われそうだが、
それはそれで・・・極めて真面目に取り組んでいるので、ご心配には及ばない。

それにしても、この写真・・・何か誤解を与えそうなので、少し言い訳をしておきたい。

この写真を御覧になった方の中には、一体何処から離陸させているのか?又は、何と言う場所で
ラジヘリを飛ばしているのか?危ないんじゃないの?と思われた方もいる事と思います。


実はこの工事中の現場・・・かなり広い範囲でさら地になっていて、実際にはこんな感じになっている。



この場所から離陸させてから、僅か50mほど上昇させただけで御覧の写真が撮れた・・・と、言う訳だ。


一見すると街中でのフライトではあるが、決して民家や人の上空を飛行させている訳では無いので、
念の為お断りをしておきたい。


勿論、撮影機材のメンテナンスも完璧に行なった上で、安全や現場周辺にも配慮しながら業務を行っている。



それにしても至極当たり前な事だが、メンテナンスが行き届いた機体は調子が良い。

何時も私の期待に応えてくれる我が愛機・・・Magic/EPである。


言い換えれば・・・有資格者の手により完璧に仕上げられた機体でなければ、例え工事現場等の
さら地の上空と言えども、この様な街中の現場で、安全な撮影作業など行なえる筈が無いと
私は考えるのだが・・・果たしてこのブログを御覧になられた皆さんは、如何お感じだろうか?

悪天候の合間に・・・

2013-01-26 17:06:53 | 出張
今週は天気が悪かった。

因って、撮影の予定はあくまでも予定に過ぎず・・・未定に近い。


週間天気予報と「にらめっこ」をしながら、ひたすら現場との調整が続く。


予報では撮影当日の天候は、曇り後雪・・・一か八か・・・意を決して撮影日を決定。


前日の現場も鉛色の雲が垂れ込め、時折小雨模様で光量も不足していて苦労していた。



撮影当日・・・祈る様な気持ちで現場に向かう。


会社を出発した時には、再びやな予感が・・・気が重いのである。


しかし、現場に近づくにつれ、青空が覗いて来たではないか。

こんな時には、サッサと撮影を済ませて帰るのが得策・・・処が、現場に到着してみると、
とても撮影できる状態ではない。

要は・・・現場が仕上がっていないのだ。


そのまま待つこと・・・2時間超。

やっと撮影が始まる。


現場上空から辺りを眺めると・・・視程も申し分なく、遠くの山々もとても綺麗だ。

仕事の撮影はそっちのけで・・・その山々を撮影した。





こんなにいい天気なのに・・・天気予報は曇り後雪???

一体これはどう言う事だろうか?全くあてにならない・・・よわったモノだ。


その翌日・・・撮影当日とは打って変わって吹雪となって、100m先も見えない様な状態に。

何時までこんな状態が続くのだろうか?・・・春の到来が待ち遠しい今日この頃である。





ペイロードテスト

2013-01-16 17:07:32 | マテリアル
先日ロールアウトした新型Octo、細かな部分の手直しや、
雲台の取り付けを行ったのだが・・・仕上がった時には既に陽が落ちていた。

この時期は、日没から暗くなるまでがやけに早いのだが・・・その僅かな時間を
縫って2フライトさせた。


先日降り積もった雪のせいか?やけに今日は寒い。



しかし、この様な気温でのテストこそ意味があるのだから・・・そこは我慢するとしよう。


今日から、ペイロードを2.5kgにしてテストをおこなったが・・・最終目標は3.5kgだ。



僅か2フライトだったが・・・相変わらず機体は絶好調。

しかし、これ以上は・・・人間がもたない。


暫く、耐久テストを兼ねたデータ採集と飛ばし込みを行うのだが・・まだまだ寒くてつらい日々が続く。

たかが、はんだ付け・・・されど、はんだ付け

2013-01-15 00:00:01 | メンテナンス
懇意にしている知人が、はんだ付けで悩んでいるとの事。

空物の電動ラジコンが普及して久しい昨今、恐らく「はんだ付け」で悩んで
いるのは彼だけでは無いだろうと思われる。

実際には、案外多くのマニアが「はんだ付」に苦慮しているのではないのだろうか?

そこで今回は、その技術に付いてお話したいと思います。


そもそも紀元前3000年頃には、既に「はんだ付け」が存在していたと言われている。

勿論、現在の様な電気仕掛けの「はんだごて」など有ろうはずもないが、
古代エジプトでは王の墓からはんだ付けした副葬品が出土していると言うから、
多分火で炙りながら作業したのだろう。

また、古代ギリシャやローマ時代に於いては、インフラ設備に「はんだ付け」を
用いた記録もあるとの事。

もっとも・・・それらの呼び方は日本で言う処の「はんだ付け」とは当然異なる。


その後日本では・・・悠久の時を経て「はんだ付け」と呼ばれる様に
なったらしいのだが、しかしこの名称、一見人の名前に由来している様にも思える。

処が・・・実際には『はんだ』と言う言葉の由来には諸説あり、定かでは無い様だ。


そんな歴史があるはんだの技術なのだが・・・実は確実に「はんだ付け」を行う為には
幾多の技術的ハードルがある事をご存じだろうか?


それ故・・・日本では、日本はんだ付け協会なる組織が、はんだ付けの
技能認定を行ったりもしている。


そもそもはんだ付けの技術は、電機・電子機器を製造業する上で、電子部品を接合する為の
根幹技術である事から、極めて重要な技術だと言えよう。


日本はんだ付け協会では、中小企業等でも簡単に「はんだ付け」が行える様に教育を行って
「はんだ付けの技能認定者」を育成する為に、はんだ付け検定を行っているから、
興味のある方は、そのHPを覗いて見るのも良いだろう。


これらはんだ付けの作業工程は、電機・電子機器の品質を直接左右する為に、
特殊工程と位置づけされている様で、「はんだ付け教育」を受けた技能認定者が
従事するように定められている程で、その為に大手メーカー等では、社内的に
独自のはんだ付け技能認定制度を設けて、教育を行っている会社も多い。


ところが、そんな重要な技術で有るにも係らず・・・実際には、それらの
製造工場以外では、はんだ付けの技術が軽んじられているのが現状の様です。



一方・・・我々が愛してやまないラジコンの世界でも、最近は電動の波が
急速に押し寄せていて上手下手を問わず、否応なしに「はんだ付け」を行う
機会が増えているのではないでしょうか?

そんな中・・・「はんだ付け」技術の向上が急務である事は、どうやら間違いなさそうですね。


こと動力用となると・・・22v超の電圧になる事も、今や珍しい事では有りませんね。
その電圧を確実に支える事の出来るはんだ付けの技術が、増々必要不可欠になっている様です。



そこで下記にて、はんだ付けの基本を説明したいと思います。

当たり前ですが、はんだ付けは「はんだを溶かして」部品を接合しますので、
事前に下記のマテリアルを用意します。


1.はんだごて・こて台・適宜はんだ選択して準備する。
2.こて台のスポンジに水を含ませる。(湿るぐらいでOK)
3.はんだ付けする部品や、コネクターを固定する治具も準備する。
4.必要な物品が全部そろったら、はんだごての電源を入れる。
5.はんだコテが温まるまで3~5分待つ。
  その時に、コテ先の色を観察します。こて先が「銀色」になっていますか?
  まさか・・・「黒や茶色」になってはいないでしょうね?

  コテ先が銀色の場合には、そのまま「はんだ付け」が出来ますが、もしも
  黒・茶色になっていた場合には、コテ先が汚れているので、こて台のスポンジ
  を使って、コテ先をスポンジにこすり付けて、コテ先が銀色になるまで綺麗にします。

6.コテ先がきれいになったら準備完了です。
7.ハンダごての先を対象物に当て、ハンダごての熱で対象物を3~4秒くらい温めます。
  ※電子部品の中には、加熱すると破損するモノも有るので注意が必要です。
8.次に、コテ先にはんだを軽く押し当てると、ハンダがとけ始めます。
  すると・・・溶けたハンダは部品の表面に流れていきます。
9.ハンダが山盛りになったら先にはんだを離し、ハンダごてをタイミングを
見計らって離します。

多分・・・この手順を踏めば、ハンダ付けが巧く出来ると思います。

巧くハンダ付けが出来たか如何かは、ハンダの形で判断します。


何故かと言うと・・・一見ハンダ付けが巧く出来た様でも、その状況によっては
電気がうまく流れない事も有るので注意が必要だからです。

因みに・・・電気が巧く流れていない時は、その部分から発熱する事も多い様ですから、
自分で行った配線等は、常に触診やテスターを使用してして導通試験を行う事も重要です。


一般的に、良いハンダ付けは、綺麗で表面に光沢が有ります。

逆に悪いハンダ付けは、十分にハンダが溶けていない状態が確認出来て、
表面に光沢がが無くザラザラしていて艶消しの様な状態になっています。


何にでも言える事だと思いますが・・・はんだ付けに限らず良く出来ているモノは
仕上がりが美しいモノです。

逆に、一目見て汚いな~とか、今一だとか感じる様であれば改善が
必要ではないでしょうか?


因みに・・・弊社で使用しているハンダごてを紹介します。



写真左側のハンダごては、一般的にホームセンターなどで販売されているモノですが、
実際に長時間ハンダ付け作業を行う場合には、コテの温度管理が難しいので量産のライン等で
使用する事は出来ません。

方や・・・写真右側のハンダごては、温度管理が出来るスグレモノです。
このハンダこてを使用すれば・・・常に最良のこて温度を保つ事が可能です。


これは余談ですが、良く動力電源用のコネクターが溶けたとか、配線が熱くて触る事が出来ない等と
言っているのを聞くことがあります。

これらは、はんだ付けとは直接関係有りませんが、効率が悪い為に発熱していますので改善が必要でしょう。

以上、参考になれば幸いです。