ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

Exifに撮影座標を追加する・・・その1

2016-07-31 10:06:35 | ドローン(UAV)
最近・・・Faceookやブログ等で、使用した写真のExifから個人情報が、
垂れ流しになっているので注意が必要との事ですが、撮影画像からExif
データを削除出来るフリーソフトもあるので、ご心配な方はそれらを活用されれば
良いと思います。

それとは逆に、今回の話は撮影画像のExifに撮影時の位置座標データーを
追加する装置の話です。

最近・・・SfMと呼ばれる3次元ソフとの流行に伴い、3Dモデルや
ポイントクラウド及び、オルソフォトなどの構築を比較的簡単に行える様に
なって参りました。

しかし、どんな撮影画像からでも3Dモデル化できるのか?と言うと、当然
答えはNOで、従来の写真測量の手法にとらわれない形での撮影手法が求められ
ています。

又、どんな被写体でも3Dモデル化出来るかと言うと、当然特徴点の少ない
被写体や、特徴点が検出し難い画像では出来ません。
 因みに、その様な被写体を撮影して3Dモデルを構築する場合には、やはり
それなりの経験と卓越した撮影手法が求められます。

このことは・・・前回6月に開催された、EE東北’16UAV競技会の解析
結果が実証しています。



と言う訳で・・・この手の作業は画像を解析する訳ですから、当然真面な画像が
適正に撮影されている必要が有る訳です・・・又、そうで無ければ解析出来ません。

また、撮影時のラップ(写真の重なり具合)も、従来の写真測量よりも多くする
必要が有ります。

そんな訳で・・・撮影時に取得した画像が何百枚にもなってしまう事など日常
茶飯事で、その解析には多くの時間と、より高度なPCスペックが要求される
様になって参りました。

因みに、以前撮影して大きな反響を頂く中で『グッドデザイン賞』迄頂いた、
軍艦島3Dでは、撮影した画像枚数は空撮・地上合わせて約27,000枚にも
なっています。

この画像を整理して、その内の約24,000枚を使用して構築したのが、
軍艦島の3D画像でした。

しかし、この様な膨大な写真のマッチング作業を、PC任せに出来る訳も無く
多くの手作業が必要だった事は言うまでもありません。

そこでこの状況から、どうやったらもっと自動化が図れるか?また、処理速度
を上げられるか?(PC以外の要因で)との想いが・・・ふつふつと湧き
あがって来ました。

そんな理由から・・・今回発表する、GPSを利用した座標取得・追加システム
の開発に繋がって行きました。

・・・続く。

いよいよ無人ヘリテレ推進協議会主催のマルチコプター安全講習会始まる

2016-07-29 16:38:14 | マルチコプター
 現在・・・マルチコプター関連の色々な団体が、色々な立場で安全講習会と称
した催しを行っています。

 そんな団体の中には、昨日今日やっと飛ばせるようになった人にまで、指導員
(インストラクター)の称号を与えて技能講習会を募るなど、危険極まりない行為が
横行しています。

 我々『無人ヘリテレ推進協議会』会員の多くが、20年以上の撮影キャリアを
有す中で、協議会結成後14年と言う長きに渡って自主規制を行い、安全な
ラジコンヘリコプターの運用方法を模索して参りました。
 そして、その方法を構築してきた我々としては、幾つかの団体の活動方針には
言葉を失い、その活動自体をかなり懐疑的な目で見つつも、今迄静観していました。
 その理由は、それらの協会等が何時は自分達の過ちに気付き、当然改善してゆく
ものと考えていたからです。
 処が、改善どころか、増々その活動範囲は広がりを見せており、一体何を
目的としているのか?判りません。


 この現状の中では、たとえ満足に飛行させられる技術や知識が無くても、
多くの協会から技能修了証に類する証明書が発行されてしまう事から、その
技能修了証?を振りかざして業務を行った挙句に、事故が発生する可能性も
捨てきれません。

 この様に乱発される技能修了証?が数多く出回った場合には、一体誰が本当に
真面に飛行させられるのかの判断も出来ない状況です。

 因って現在のこの状況に一石を投じ、UAVを取り巻く環境を少しでも改善でき
ればとの想いから、今回は試験的に関西方面の会社の方々に声掛けを行った処、
40数名の方々に鋭意ご参加を頂き、安全講習会を開催した次第です。

 その反響は大きく・・・お蔭様で、初めての講習会にも係らず、定員以上の方々の
ご参加を頂けた事で、ヤハリ真面目にマルチコプターに取り組もうとされている企業
が、如何に多いかを実感した講習会でもありました。


 但し、マルチコプターに新たに取り組もうとしているそれらの企業も、何を
如何すれば良いのか?手探り状態で、全く判らないのが実状の様で、良くも悪くも
入ってくる情報を鵜呑みにしている現状があります。

 色々な乱れた情報が飛び交っている現状ですから、当然・・・その様な方々には、
何が良くてどんな事をすれば危険を伴うのか?の判断基準も無く、半信半疑のままに、
或いは、全く疑問を持たないままにマルチコプターを日々運用されています。
 従って、現実は如何なのか?実際はどの様に運用するのかを、シッカリと学んで
頂き、その事を業務にフィードバックさせる必要があると考えます。

 上記の理由から、今回はどちらかと言うと座学に重きを置いて開催していた関係で、
実技講習では、名ばかりの『体験操縦』的な取り組みとなった事は否めません。

 
 その実技(操縦)講習では、レベルに応じてクラス分けした上で3班に分かれて
実施しましたが、当然と言えば当然ですが、1日で40人以上の方々に操縦して
頂ける時間はごく限られており、満足されない受講者の方々も多かったと認識して
います。

 マルチコプターの操縦や安全管理は、たかが1日や2日の操縦訓練で構築できる
技術では到底ありません。
 また、GPSに頼り切って飛行させるリスクを認識しなければなりませんし、
操縦中にコントロールステックから指が離れている或いは、指を離してしまう
など、それらの行為は操縦している事にはならない事も理解頂けた様です。

今回の技能講習では、その辺の事を短期間ではありますが、受講者の皆様に
感じ取って頂けたのではないかな~・・・と考えてはいますが、とにかく時間が
短か過ぎた関係で、実際はどうなのかな?と、開催した我々も半信半疑でした。

 それでも、他の講習会とは一味違うと言って頂けた受講者の方もおられて、
それなりに有意義な時間を過ごして頂けた様です。

 但し、当協議会では、改善すべき部分が多々あったと認識していますので、
次回はその点も改善出来ると思います。

 
 翌日の座学では、弊社が講義を担当して私一人で5時間喋り倒しましたが、
その内容に受講者の皆様方も真剣に耳を傾けて頂けた事は幸いでしたし、
ご参加いただいた皆様方の今後の一助になれば嬉しく思いました。


 今回の結果を精査して、今後は全国展開してゆく事になると思いますが、
このブログをご覧の皆様方も、お近くで安全講習会を開催する機会が
あれば振るってご参加頂ければ幸いです。

 年内には、何処かでもう1回位は『マルチコプター安全講習会』を
開催する予定でおりますので、スケジュールが決まりましたら、追って
このブログでも発表させて頂きます。

 又、今回の講習終了時には、講習期間が短いとか、もっと講習料を払うので
開催期間を延長して欲しいとか、もっと色々な事を知りたい・教えて欲しいと
言ったご意見を多くの方々から頂きました。

 そこで『無人ヘリテレ推進協議会』では、その声にお応えする形で、
取り敢えず『ビギナーコース8日間』を皆様のご要望により逐次
開催して参ります。
 この講習は少数制で開催し、休日以外は毎日連続で開催しますので、
かなり内容の濃い充実した内容になると考えます。

 
 当面は指導方針が定着しない為、それまでの間は弊社がメインで
代理開催する事になりそうですが、指導方針が定着すれば、その後は
インストラクターを当協議会員の中から講習を行った上で任命し、適宜
運用したいと考えております。

 真にスキルに裏打ちされた『マルチコプター技能講習会』に、
ご参加されたい方、或いは、更にレベルアップされたい方は、お気軽に
御連絡願います。

皆様のご連絡を、心よりお待ちしております。




7月だと言うのに・・・雪?

2016-07-06 19:12:07 | 現地調査
7月に入った過日・・・梅雨の合間を狙って、北アルプスは標高1400m程に位置する
とある現場を下見した時の事、下界は湿気ムンムンだったが現地は何と爽やかな事か。




途中・・・堰堤に設置されたトンネルを通った。
すると、所々に窓の様な穴が開いている。
そこから覗いて見ると何だか面白くて、堰堤の窓から写真を一枚。


下見終了後、現場を後にして下界へとまっしぐら・・・すると、雪?が降っているではないか。

標高が低いと言っても・・・流石にそこまで気温が低い訳では無い。

皆さん・・・これ何だか判りますか~。