ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

マルチコプター専用の新型1.2GHzビデオ送受信システム予約開始。

2012-07-22 05:37:11 | マテリアル
現在、かねてから開発中のマルチコプター専用、新型1.2GHzビデオ送受信システム(0.5w)の
開発が順調に進捗している。


しかし・・・試作1号機では、順風満帆・・・と、言う訳には行かなかった。


一般販売した場合に、ユーザーの使い方如何に因っては、不具合が発生する可能性があったのである。


それは、現行販売中の、TKF2006T/Mark2(送信出力1W)と比較して、
軽量化の為にかなり躯体(ケース)を小型化しているのが原因だった。




勿論、通常の使用では然程問題となる事象では無かったが、念のために基板を新しく設計し直した。

これには・・・それなりの費用が発生したが、安定した性能を得る為には必要不可欠であった。


上記の写真は、試作1号と現行のTKF2006T/Mark2(送信出力1W)と比較である。


しかし現在は・・・基板を再設計した事で、残念ながら躯体の全長が5mm伸びて88mmに
なってしまった。

重量にして、5g増えて97gとなったが・・・これでもう躯体の寸法を変更する事は、
余程の事が無いとあり得ないと思う。


現在、更なる画質の向上を図るべく、悪戦苦闘している処である。
小型機故にスペースの問題で・・・使えるパーツが制限されていのである


現在の映像レベルは、検査レベルで4(上から2番目)である。

実用上は・・・レベル4でも全く問題は無い。

事実、他のメーカーの1Wのモノは、レベル4だと聞いているし、過去に販売していた
TKF-1006Tもレベル4であった。

しかし、現在販売中のTKF-2006T/Mark2は・・・レベル5(最高ランク)である。


人間・・・欲が出る。

レベル4と5の映像を実際に見比べると・・・見る人が見れば、何とかしたくなる。

見比べなければ・・・レベル4でも、まあこんなものだろう・・・と、言う事にはなるのだろうが?


この画質向上の対策も・・・新たなパーツを投入する事で、改善できる目途が付いた。


そんな訳で・・・いよいよ予約販売を開始したいと思う。


既に、販売を待ちきれないユーザーから・・・前倒しで正式に3台ほどの受注を頂いている。


そんな訳で、各総合通信局に無線免許申請を行うべく・・・準備を開始した。


順調に行けば・・・9月上旬には、携帯局の無線免許が発行されるのではないか?と考えている。

実際には、総合通信局しだいなので・・・無線免許の発行状況は定かではないのだが・・・。



予約販売を開始するのは、あくまでも開発が最終段階に入った、
現在の標準バージョンのみである。

標準バージョンの映像出力は、コンポジットのみなので・・・ご注意願いたい。


ご要望の多い?HDMI出力回路の設計だけは、既に完了しているのだが・・・どうしても、
躯体が大きくなってしまうので悩んでいる。

技術的にはその回路を組み込めば良いのだが、マルチコプター専用として考えた時に、
明らかに重量的なハンデを背負ってしまう。


因って、HDMI出力回路バージョンは、オプションとして販売したいと考えているので、
こうご期待・・・と言う処だろうか。


このシステムに興味のある方は、お気軽にご連絡下さい。













連休の、なか日に・・・

2012-07-17 08:56:58 | 出張
先日の3連休のなか日に、所要の為に日帰で木更津まで行って来た。

当然・・・アクアラインを利用して行ったのだが・・・世間は連休や夏休み?の為に
観光客でごった返していて、途中の道路はいたる所で大渋滞。

お蔭で・・・行は6時間半・・・到着後、所要を済ませて、そのままとんぼ返りで帰りで
帰路に付いたのだが・・・何と帰りは、7時間半の工程であった。

因って、自宅に辿りついた時には・・・既に日が替り始めていた。


それでも天候に恵まれ、千葉方面は風は強かったものの視程も十分にあって、
海ほたるも綺麗だったし、そこからのオシャンビューも格別であった事が
せめてもの救いであろうか?


マルチコプターでCM撮りを行った。

2012-07-10 15:22:24 | 撮影
昨日・・・某大学構内で、CMの撮影が有った。


テスト撮影を行っている内に・・・予想以上に映像が良かったのか?・・・大学側から急遽オファーがあり、
あのシーンも欲しい、このシーンも欲しいと言う事になって、終わってみれば、結局全部で9シーンもの
作業量となってしまった。


撮影の為に、事前にロケハンを行っているのだが、実際にはその時の作業量の倍近いシーンを撮影する事に
なってしまったのだが・・・実はその事を、ある程度は予感していた。


それは、前回行った別件の撮影の時にも、同様の事態が発生していたからなのだが・・・。


どうも・・・クライアント側が考えていたショットよりも、実際に撮影して見ると、クオリティーが高かかった?
・・・と、言う事だろうか。

真偽の程は判らないが・・・兎に角、シーンが増える傾向に有る事は間違いなさそうだ。


今迄の経験からすると、アングルが変更になる事は有っても、通常は・・・コンテを基にロケハンを
行っているので、撮影当日現場で、急遽全く新しいシーンが増える事など無い筈なのだが・・・。



そんな訳で今回の撮影を1人で行う事には無理があるとの判断から、予め予防線を張っていた。

日頃より懇意にさせて頂いているWINGのU社長に、大変無理を言って撮影に同行して頂いていたのである。


今回は、急遽現場で作業量が増えた事もあり、U社長のサポートなしでは撮影は1日で終わらなかったと思う。



今回もU社長には大変お世話になって、スムースに作業を進める事が出来た。
本当に有り難かったし、御礼を申し上げる次第である。



そんな訳で今回の撮影でも、ブログ用の写真を撮っている時間が無かった程、バタバタした慌ただしい
撮影であった。



今回撮影に使用した機体は、トータル的に雲台も含めて、弊社で開発した機体であったが、午後の強風や
乱流にも良く耐えて、その性能を如何なく発揮してくれた。


勿論、トータル的にシステムを開発しているので・・・ビデオ送受信システムも、弊社の2006T/R
(1200MHz帯/1Wタイプ)を使用して、作業を行った事は言うまでも無い。



今回の作業で、もしも2.4MHzのビデオ送受信システムを使用していたら・・・恐らく、ビルの影響で
ヘリからの映像が受信出来なかっただろうし・・・その事は、容易に想像出来た。

映像を受信出来なければ・・・当然、撮影自体が出来なかった可能性もあった。


事実・・・2.4MHzの雲代制御用プロポの電波は・・・2~3回受信不能となり、フェイルセーフに
入った事からカメラが急に水平になって、被写体がフレームアウトしてしまった。


結果・・・そのショットは当然NGとなってしまったが、それ程・・・建物が、入り組んでいて
全てに於いてシチュエーションが良くなかったのである。

勿論・・・それらのショットは撮り直してOKになった事は・・・言うまでもない・・・念の為。



しかし・・・その様な状況下でも、プロ用機材として確実に作業を行える様に、色々な想定や検証を
繰り返しながら開発しただけの事は有ったし・・・また、その方向性にも間違いは無かった。


今回の撮影はどのシーンも難度が高く、苦労した・・・しかし、今迄カットアンドトライで開発を進めて来た、
苦労が報われた1日でもあった。



今回の作業を無事終了させる事が出来て感慨もひとしおだったし・・・その上、クライアントの皆さんにも
喜んで頂く事が出来て本当に良かったと思う。


順調に事が進めば・・・某大学提供のテレビCM?に・・・近々お目見えするかも?

作業時の写真は・・・WINGさんのHPに投稿して頂いていますので、興味のある方はそちらのHPをご覧下さい。


マルチコプター専用の新型1.2GHzビデオ送受信機に付いて

2012-07-05 06:11:58 | マテリアル
先日、現在開発中のマルチコプター専用の新型1.2GHzビデオ送信機の画像を公開した。

まだご覧になっていない方は、過去のブログをご覧頂きたい・・・と、言っても
写真しか掲載されていないのだが・・・。


お蔭様で・・・この数日間で、結構な数のお問い合わせや見積もり依頼及び予約を頂いた。

又・・・中には、追加機能のご提案などもあり・・・感謝している。

ご提案の一部をご紹介する。

それは、HDMI出力をコンポジット出力に変換する・・・。
即ち、デジタルの映像信号をアナログ信号に変換したい・・・?と、言う事だ。

一見、時代に逆行するようなアイテムなのだが、しかし、コンデジ等を使用している場合には
アナログ出力が無い場合が殆どである。

因って、ブラインドで撮影している分には問題ないのだが・・・遅延の無い1.2GHz携帯局の
アナログタイプのビデオ送信機を使用して、フレームの確認をモニタリングしながら撮影する
場合には・・・問題となる。


モニターカメラを別途装着すれば良いのだが・・・小型のマルチに搭載する事を考えれば、
重量増が心配なのと、モニターのフレームと実際に撮影した画像データのフレームの差異に
敏感なクライアントが多い事も有り、この映像出力の変換器は・・・恐らく必須の
アイテムなのでは無いだろうか?

このシステム・・・技術的には、開発可能であると考えているので、
現在、オプションとして企画・検討中である。

当然・・・画像変換を行うので、多少の画質低下は避けられないと考えているが、
フレームの確認用と割り切れば十分使用可能な範疇だと考える。


弊社では、お問い合わせやご提案を頂いた皆様の期待に添える様に努力いたす所存でおりますので、
機材完成まで、もう暫くお待ち頂きたいと思います。