ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

フレーム改造大作戦・・・その後

2013-02-27 06:19:29 | マテリアル
前回までにフレーム改造大作戦・・・その5と題して、そのプロジェクトの進捗をお伝えしたのだが・・・
ここ数日、ビデオ送受信システムの納品作業や、その見積書及び撮影関連の見積書作成などが
重なっておりブログの更新が叶わなかった。

楽しみにされている方も多い事とは思うのだが・・・あれから作業は進んでいないのが現状なので、
進展がみられるまで、もう少しお待ち頂きたいと思います。

もしも・・・本日予定されている撮影が、雪で延期になれば・・・・多分、一気に進捗すると思います。


現在の事務所の外の様子は・・・雪がとんでもなく降っていますネ!


フレームを作りたいのは、やまやまだが・・・・撮影が出来ないと、ご飯が食べられません。


今年の冬は、撮影スケジュールがとかく滅茶苦茶になりがちです・・・何か変ですね。

地球温暖化の影響でしょうか?



この続きは・・・また次回に・・・。

フレーム改造大作戦・・・その5

2013-02-23 12:13:56 | マテリアル
今回も、フレーム改造大作戦・・・その5と称して、そのプロジェクトの
進捗をお伝えしたいと思う。


Uさんのロアーフレームは・・・既に完成していて、アルマイトに出すばかりとなっている。

赤色でアルマイトを掛けるつもりでいるのだが、お預かりしているアッパーフレームの
塗装がかなり剥げていて、新しいフレームにそのまま組み付けるのは、些か忍びない。

そこで・・・純正フレームの剛性アップと化粧直しをする為に、純正フレームに塗装されている
黒色の塗料を剥がすことにした。

本当は・・・この様な作業はあまりやりたくないのが本音。


何せ・・・臭い上に、手が汚れるのである。

そこは我慢で・・・作業開始。

少しずつ、塗装を剥ぐ。

すると・・・ん???・・・んんん?




何だか?様子がおかしい。

お預かりした時から、何か?曲がったフレームだな~・・・とは思っていたのだが?

塗装を剥がして生地が露わになったフレームに何やら線が見える。

その線をを良く見ると・・・何と、クラックが入っているではないか?


さて・・・どうしたモノか???


娘を嫁に・・・

2013-02-23 09:27:05 | マテリアル
娘を嫁に・・・と言っても、人間の娘の事ではない。

娘と言うのは・・・かつて弊社の基礎研究用に製作したOcto/Crossの事である。


様々なデータを取得した後、その役目を終えた事から、暫く事務所の隅に置いてあった。
ある日、その機体を発見したユーザーから、強烈な販売要請のオファーがあった。


当然・・・最初は、丁重にお断りした。


何たって、思い入れを持って、苦労して仕上げた大事な娘なのだ・・・何故か息子ではない。

そうやすやすと、はいそうですか・・・と言う訳にはいかないと言うモノ。


処が・・・このユーザーも、なかなかしつこい(失礼)。

何度断っても・・・ほぼ毎日、足しげく通って来るのである。

大体決まって・・・5時40分頃にやって来る。


その内・・・その時間が恐怖の時間になってきた。

流石に、これには根負けしてしまって、それ程までに熱望してくれるのだから、
さぞかし大事にしてくれるに違いないと考え、渋々お譲りする事とした・・・トホホ。


しかし・・・この娘、そもそもテスト用に仕上げられていたので、そのまま嫁入り
させる訳には行かないので、花嫁衣装を作ってあげる事を考えた。

そこで、各部品のリニューアルの一環として、先ず、フレームはカーボン製で新調した
結果、少し洗練されたデザインになった。


全体的なレイアウトは変わりないのだが、これで・・・花嫁らしい雰囲気となった。

この作業は、G部長が担当して約2日掛かりで仕上げていたのだった。


その日の夕方・・・G部長が、機体が仕上がったので、これからテストフライトを
行ないたいと言ってきた。


私は・・・毎度の事ながら、時間も気にせずにフライスでフレームを削っていた。
ブログでもご紹介している、例のフレーム改造大作戦の真っ最中だったのである。

ふと・・・時計を見た。


テストフライトするって言ったって・・・既に17時を過ぎているじゃあないか。

当然・・・お日様も、西の山に隠れてしまっていたが、G部長はやる気満々の様子。


夜の帳が下りるまでに、そう時間は残されていなかったが、そこは毎度の事と
割り切って、テストフライトを決行した。



アライイメントを行っている間に、1枚シャッターをきったのだが、もう随分と暗い・・・
流石に、カメラも光量不足を感じてフラッシュを焚いた。


そうこうしている内に・・・アライメントが終了した。


そこで、おもむろにシェイクダウンスタート・・・娘は初飛行ながら、G部長の的確なセットアップが
功を奏したのか、恰も既に何回もフライトさせたかの様な仕上がりを見せた。



趣味のレベルならば、このままの状態でも過不足はない・・・しかし、更なる操縦性と安定性を求め、
この状態からセットアップを繰り返しながら、更に2フライトさせた・・・花嫁へのはなむけとする為に。


ふと気が付くと・・・既にお月様も東の空高くまで、お出ましになっているではないか。


記念に、お月様をバックに娘を撮った。



その数日後・・・遂に手塩にかけた娘を、嫁に出す日が来てしまった。


納品時のデモフライトの様子を、写真に納めた後・・・娘は旅立っていってしまった。



達者でな~・・・。





フレーム改造大作戦・・・その4

2013-02-23 00:00:01 | マテリアル
フレーム改造大作戦・・・今回は、その4回目である。


今朝の時点で、フレームの肉抜きは残っているモノの、何とか厄介な加工も無事に終了したので、
試にフレームの仮組を行ってみた。

今回の仮組の目的は、単なるフレーム同士の結合ではなく、エンジンやドライブトレインを含めた
付属品を全て組み付けて、最終的に不具合が無いか?を確認する為の重要な作業である。


現段階では、サーボを始めとする、リンケージ関連のパーツは組み付けられていないのだが、
これらの取り付けレイアウトは、アッパーフレームが純正の為に、変更されないので
組み付けなくても問題ない。

実際に仮組した状態はこんな感じになったが、各部品をすんなりと正確に組み付ける事が出来た。



今の処、ロアーフレームがアルミ生地の状態なので、少し見た目に違和感が有るのは否めないが、
もう少しフレームを肉抜きしてから、最終的にはアルマイト仕上げを行う予定である。


アルマイトの色も、オーダーを頂いている会社ごとに指定されているので、赤・青・緑とカラフルなのだ。

因みに、現在仮組されているロアーアングルは、既にJ社様の指定カラーである青色のアルマイト加工が
施されているのだが・・・J社の親分・・・果たして本当に買ってくれるのだろうか?


ナンチャッテ・・・次回に続く。

フレーム改造大作戦・・・その3

2013-02-22 08:49:27 | マテリアル
昨日のブログで2回目となったが・・・進行中のプロジェクトであるVoyagerGS系の
フレーム改造大作戦の進捗状況をお伝えした処、700人以上の方に本ブログをご覧頂いた様で、
その関心の高さに少々驚いている。

この事は、VoyagerGS系を使用して空撮等を行っているユーザーが、如何に多いかと
言う事を、如実に表しているものと考える。

又・・・その過程で、随分お困りだったのではないのだろうか?


以前・・・韓国の知人でもあるKさん曰く・・・メインギヤがもたない・・・と言っていたのを、
思い出した。


しかし、ここで一言お断りしておきたいと思う。

これまでの文面を見られた方の中には、恰もVoyagerGS系の耐久性が無いとか、設計が
良くないとかと思われている方も多い事だろうと思う。

しかし、これらの機体をノーマルの状態で使用する限り、フレームの剛性も確保されているし、
メインギヤの欠損もそれ程発生しないのである。


要は・・・今迄申し上げて来た全てのトラブルは、本来模型用として販売されている機体を、
無理やり目的外で使用した挙句に発生したトラブルなのである。

メーカーサイドからも、業務用または営利目的での使用は絶対にしないでください。
模型用として(趣味の範囲)として設計されています・・・と、組み立て説明書にも明記して
注意を促しているのだから・・・それを無視してまで目的外で使用する事は、あくまでも
使用者本人の責任であり、たとえ機体に関係するトラブルが発生したとしても、
それらに対してクレームをつけるべきではない事を付け加えておきたい。

安易に、模型を流用して業務を行う事が、如何に危険をはらんでいる行為かと
言う事を認識して頂きたいのである。

それをおしてまでも、業務で使用する場合には、当然それらに関する高い知識と
トータルでのリスクマネージメントが必要不可欠と考える。


少し、話が脱線したが・・・その上で、今回のフレーム改造大作戦は進行している。

実際の作業の進捗はと言うと・・・前回は純正のアッパーフレームに260Zの
ドライブトレインを組み付けられるようにしたのだが、ドライブギヤの欠損トラブルは、
これだけだと当然解決しない。

そこで今回は、目的外使用をした時、何かと不都合があったフレームの剛性を上げる為に、
ロアーフレームを新たに設計・製作して、全体的にフレーム剛性を上げようと言う訳だ。


ただフレーム剛性を向上させるだけなら、もっと手っ取り早い方法があるのだが、
今回は260Zのドライブトレインを使用すると言う大前提が有るので、この作業が
必要不可欠となった。


実際の試作は・・・フライスを使用して行われ、こんな感じで加工されている。



そんな加工を経て完成したのが・・・このロアーフレームである。



アッパーフレームとロアーフレームを結合してみたのだが、なかなか良い精度で加工出来ている様だ。

しかし・・・この段階ではまだ、厄介な加工が残っている。

その加工が終われば、フレームを仮組出来るので・・・もうすぐ試作は完了するかな?

この続きは・・・次回で・・・。