ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

遂にF450が滝で・・・。

2012-10-01 05:48:01 | 出張
暫く滝を散策したり、地上から撮影をしながら人の切れ間を待った。

しかしこの滝は、森に囲まれている為に、時間の経過と共に段々と光量が少なくなって、
些か暗くなった様な気がした。

あまり光量が低下すると、もはや撮影どころではない・・・しかも、今日撮影出来なければ
次回は無いのである。

流石にあせって来た。


しかし、ここはガマンと気持ちを落ち着ける。


やがて・・・その時は訪れた。


完全に、人がきれた訳では無いが、F450を飛ばしても安全を確保できる状況になったのだ。


そこで・・・撮影を敢行した。


私のカメラ(RX100)は、日本を離れる時に既に不調に陥り、ギリシャ到着後は
唯のお荷物になってしまって、カメラとしての機能は既になくなっていた。

そこで、撮影に使用したのは・・・Sさんのコンパクトデジタルカメラである。


かなり嫌がるSさんを、何とかなだめて借用している・・・と言うか、Sさんの言っている事を
殆ど聞き流すように、サッサとそのカメラをF450に搭載したのである。



しかし・・・事前に離陸場所として選定していた場所には地元の人がいて、
その場所からは飛ばす事が出来ない。


仕方が無いので・・・離陸は、川の中の浅瀬から行う事にした。

いざ、その場所にF450をセットすると・・・流れている水とカメラまでのクリアランスが
5mm位しかなかったのである。


すると・・・カメラの所有者であるSさんが、猛烈に抗議をしてきた。
そんな事言ったって・・・もはや離陸させる場所は、ここしか無いのである。

まあ、このシチュエーションで逆の立場だったら・・・間違いなく私も同じ事を言うに違いない。


良くこの様な状況で、ハンドリリース&キャッチで飛ばす人もいる様だが、私はその様な事はしない。


確かに・・・この様な状況下では、一見有効に思えるかも知れないが、それ以上にリスクが大き過ぎる。

コマンドを打たないとモーターをスタート出来ない設定にしている事もあるが、もしこの場所で
何かのトラブルに因って、もしリリース時にプロペラで腕を切った場合を想定すると・・・恐らく
その負傷の状態如何では・・・命の保証は無い。


この滝は、フィガリアの村から数十km離れた場所であり、車を止めた場所から更に、数十分険しい
山道を歩いて来ているのである。

ましてや・・・僅か28人の住人しかいないフィガリアの村に、医者などいる筈もないのだから、
一体その場合に何処から医者が来るのだろうか?

日本や先進諸国の様に、ドクターヘリなど無い上に、仮にあっても険しい渓谷の藪の中にいるのだから、
もし事が起これば・・・最悪の事態に陥る事は容易に想像できる。



日常的にマルチコプター等を、ハンドリリース&キャッチで飛ばしている人もいるのだろうが、
その辺の事(その行為による、様々なリスクについて)を再考してみて欲しいと思っている。




少し話が脱線してしまったが、カメラをF450に搭載した関係で・・・地上からF450の様子を
撮影出来なくなってしまった。

因って・・・F450のフライト中の写真はないのである。


恐らく・・・世界で初めてこの滝を空中から撮影したと言うのに、その写真が無いなんて・・・。


しかし・・・多分、その様子を先生方が撮っていてくれた筈なので、何れ手に入るだろうと
思っている。

問題の動画は・・・取り敢えず撮れた・・・が、出来の方はお世辞にも???
何はともあれ・・・何れYouTybeにでも投稿したい。


次回へ・・・続く。