ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

続・・・八木アンテナ

2012-12-30 15:19:56 | マテリアル
先日のブログで、受信用八木アンテナの開発を行った事は、既にご報告した。

しかし・・・この八木アンテナ、その形状から固定方法(設置方法)には、
何らかの配慮をする必要性を感じていた。


通常、八木アンテナは指向性が強くなる傾向にあるので、移動体(ラジヘリ等)の
方向に常に向けて置く(追いかける)必要がある。

そうかと言って、常に機体等を追いかける事など、実際の作業中には少し無理がある。


そこで・・・アンテナの設計段階で素子数を減らし、あまり指向性がピーキーにならない様な
味付けを、予め施しておいた。

それが功を奏したのか今回開発したアンテナは、あさっての方角を向いていても、
条件が整えば1km程度は、良好に受信出来てしまう・・・それも車の中にあってもなのだ。

とは言っても・・・気象条件や現場のロケーションに左右される事は勿論なので、
常にその様な結果を生むとは限らないので、話半分くらいに聞いておいて欲しい。


もっとも通常の実務では、受信設備を中心に360°機体が飛び回る事など無い筈だから、
大体その方向にアンテナを向けてさえおけば、十分にクリアーな画像を受信できると言う
結論に達した。

そこで・・・基本的な固定方法として、カメラ用の三脚を使用出来る様にした。



勿論・・・三脚は基本的にユーザーサイドでご用意頂く必要があるが、こんな感じで固定出来るので、
アクセサリーシューが付いている三脚を使用して頂けば、ワンタッチで脱着も可能になるので便利だと思う。


既に・・・数本ご注文を頂いているので、この休み中に製作しようと思っていますが・・・お酒の影響で
予定が狂う事も十分ありそうなので、特に注意したいと思います。



と言う訳で・・・本年も後数日で終わろうとしていますね。
皆様に於かれましては、今年を振り返った時、どんな年でしたでしょうか?

大いに飛躍できたと言う方や、長引く景気の低迷から少し思わしく無かった、と言う方など
色々いらっしゃるとは存じますが、新しい年に向かって、共に1歩を踏み出そうでは有りませんか。

また、今年お世話になった方々にもお礼を申し上げて、今年最後のブログと致します。

皆様・・・本年も大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

新年が皆様にとって幸多き年となります様、ご祈念を致しております。

それでは皆様・・・良い年をお迎え下さい。




こんな所で・・・年越し?

2012-12-28 08:29:18 | 日記
近所の田んぼに・・・この方達が・・・。



何の変哲もない、普通の田んぼに十数羽。

通常この様な田んぼでも、水が張ってあれば住みついて越冬する事も珍しくないのだが?

休憩だろうか?


良く見ると・・・灰色のハクチョウが多い事に気付く。

多分・・・最近巣立ったばかりの子供のハクチョウが飛行練習を行っていて、休憩の為
この水田に降り立ったのだろうと推測される。

冬季になれば、この様な光景や低空で至近距離を飛行する様は、ここ長野は安曇野の周辺では
何処でも普通に見る事が出来る光景で、自然一杯の環境である。

新型機製作中・・・?

2012-12-24 00:00:01 | マテリアル
日本中・・・メリークリスマス一色の年末の慌ただしい時期だが、この処毎日撮影が続いている。

そんな中・・・弊社のG君が新型のマルチコプターを組み立てている。

私は・・・撮影を行い、G君は新型のマルチコプターの製作と、取り敢えず分業化して作業している処だ。

この理由は、出たり入ったりしながら機体を製作しても、ろくな機体に仕上がらないからであり、
その作業効率も極めて悪いのである。





少し、写真が小さくて何だか良く判らないと思うが、あまりお見せできないと言うのが・・・本音。


あまり大ぴらに写真を掲載すると・・・異母兄弟がそこらじゅうに溢れてしまうので、参考程度にして欲しい。


これらの機体は・・・半年も前に部品の製作や調達は済んでいたのだが・・・所用が重なってしまい、
なかなか組み立てる事が出来なかったので、この慌ただしい時期ではあるが組み立てる事となった。


今年中にロールアウトさせるべく生産計画を組んでいるので、近いうちにテスト飛行が行える予定だが
果たして、結果は如何に・・・。


首尾よく機体が仕上がったら・・・機会をみてご報告したいと考えている。


ユーザーのF550復活

2012-12-23 00:00:01 | 出張
過日・・・納品したばかりのF550なる、模型用のマルチコプターが墜落した。



墜落の原因は・・・ユーザーの単純な操縦ミスらしいが・・・空き時間を利用しながら、苦労して仕上げた
その機体は、見るも無残な容姿に変貌していた。

過日その模様を投稿した際に、私も仕事をご一緒した事が有る、ある有名な航空写真家N氏も弊社ブログを
見て頂いていた様だった。

その墜落記事を投稿した折に、N氏からプロペラが折れたのでは?とのご指摘を頂いていた。

ところが、折角投稿頂いたのに・・・過去のブログのチェック不足で気付く事も無く、返信も出来ずに
申し訳ない事をしてしまった。

流石に遅かりし感は否めないが・・・慌てて返信した事は言うまでもないのだがご覧頂けただろうか?


弊社では・・・この手の機体を業務で使用した事が無い(と言うか、初めて組み立てた)ので、然程
気にも留めなかったのが、確かにリペア部品として取り寄せたプロペラは明らかに材質が違っていて、
それらは色艶も違っていたから一目で材質等の仕様変更がなされている事が伺えた。


N氏が指摘した様に、寒くなってからある程度ペイロードを掛けた時には、
確かにそう言う事も有ったのかもしれないと、容易に想像も出来た。


しかし・・・通常これらの射出成形品も、冬季になれば乾燥するのである。
材質にも当然左右されるが・・・乾燥すると俗に言う『粘り』が低下するから、結果『もろく』なる。

人間のお肌もしかり・・・冬は特に乾燥していて、当然保湿が必要になるので、女性のお肌には
それなりのケアが必要になる。

すると・・・射出成形品のプロペラも保湿する必要があると言う事か・・・???と疑問をお持ちに
なった方もいるだろう。

実際には・・・如何なのだろう?


答えは・・・当然、YESだ。


その保湿方法とは・・・とても簡単で、誰でも家庭にあるモノを利用して簡単に行えるのである。

こんな常識的な事も・・・多分他のHPなどで述べている所はないだろうと思うのだが、
弊社のユーザーには、基本的な取り扱い上の注意事項として申し上げている処である。


こんな些細な事の積み重ねが・・・安全性の高い空撮システムを生み出していると言っても、
決して過言ではないだろうと思うのだが・・・如何だろうか?

幾ら理屈や想像でモノを言ってみても、何も始まらないのである。

自らの経験則を基に理論と重ね合わせ、総合的に考察する・・・と言うスタンスが
必要だろう。

何事も・・・点から和尚にはなれないのである。



元来・・・このクラスで使用されてきたプロペラは、ハブ部分の形状に起因する強度不足から
飛行中に折損しててしまう製品が多々存在していた。

その上、このF550と言う機体のプロペラには、回り止めのDカットが施されており、
その形状故に応力が集中しやすい構造でもあったから、尚更だったのだろうと思う。

しかし、敢えてそんな構造のプロペラにした理由は、飛行中にプロペラが緩んでモーターから外れたり、
中には・・・プロペラコレットもろ共モーターシャフトから外れてしまう事態が日常化していたから
に他ならないと私は考える。


そんな事一つとっても、これら元々模型用として販売されている機体を、そのままの状態でペイロードを
掛けたり、撮影業務に使用する事が、如何に危険をはらんでいる行為かと言う事をご理解頂けるかと思う。

常識的に考えて、模型をそのまま業務用として使用する人などいないだろうと思われるが、
もし実際に業務で使用する場合には、それなりに各部の見直しが必要になる事は言うまでも無い。

即ち、たとえ無負荷で飛行させた時に調子が良いからと言って、そのままカメラ等のペーロードを掛ける
事だけは避けた方が良さそうだし、この機体では採用していないが、テーパーコレットのプロペラアダプター
だけは危険なので、業務用には絶対に使用しないで頂きたい。

所詮・・・模型は模型クオリティーと言う事だろうと思うので、繰り返しになるが、もし業務用での使用を
検討される場合には、然るべき対策を講じてから使用してほしいと考える。


因みに、この手の機体はペイロードが少な過ぎるので、少なくとも弊社での使用用途は無いし、
これからもそのスタンスは変わる事はないだろうと考えている。



ともかく、撮影業務のタイトなスケジュールの合間を縫って・・・ユーザーの機体はなんとか無事復元できた。



写真では少し判り難いが・・・見易いように元通りにLEDも取り付けた。



修理なった機体の納品時に・・・今度墜落しても暫く手が付けられないので、くれぐれも慎重にフライトして
欲しいと、ユーザーに切にお願いした次第である。


当ブログをご覧頂いている皆様も、如何か安全フライトにご留意頂き、
                      皆様揃って良い新年をお迎え頂きたいと思います。

3日で2000km移動?の・・・続き

2012-12-22 20:50:00 | 出張
現場への移動途中、1本の電話が掛ってきた・・・やな予感がした。

案の定・・・予感は的中。


明日の現場は、雨で中止に・・・。

ある程度は予想していたのだが・・・スケジュールを変更しなければならない状況が発生した。

実は・・・明日は東海地区でも撮影が入っていて、そこにはもう1チームが伺う予定になっていたのだが、
元々タイトなスケジュールで予定していたので、私が担当する明日の現場が雨で中止になった以上、
急遽私が東海地区の撮影に伺う事に・・・。

その晩は、取引先との忘年会も控えていたのだが・・・急遽キャンセルとなったのが残念であった。

少し不謹慎ではあるが・・・撮影より夜の宴会に後ろ髪をひかれながら、撮影終了後・・・
急いで東海地区へとんぼ返りした。


しかし・・・急いでと言っても、その移動距離は、またまた800km程もある。


たとえトラックの運転手でも、毎日800kmも走る事は流石に無いだろうと思うと、
一体・・・何の仕事をしているのか?自分でも判らなくなる時がある。


案の定・・・予約していた定宿のホテルに到着したのは、2日連チャンでPM2時を回ってしまった。


翌日と言うか・・・当日、東海地区の撮影現場に到着すると、現場の隣で解体業者が物置を解体していた。



何だか、ホコリも凄まじいのだが・・・たまに物置を壊した時にこちらまで破片が飛んで来て危険極まりない。

それでも・・・何とか撮影しなければならない状況にある事は変わりないので、ここは頑張るしかない。

そんな中、細心の注意を払って撮影を開始したのだが・・・時として、撮影中に周囲の状況が変わる事も有る。

その現場は道路を隔てて2現場あったのだが、ヘリのフライト中にその道路に重機を運んで来た
大型トラックが停車してしまい、着陸場所を塞いだ形で重機を降ろし始める始末。


その時電動の空撮機を使用していて、既に撮影終盤に差し掛かっており、既に離陸時から10分経過していた。

電動機には、当然フライト時間に制限がある。

因って、こんな場合は・・・流石に少しあせってしまう。

しかしそこは冷静に、急遽着陸場所を変更し無事着陸出来たから良かったのが・・・ちょっとヨワッタものだ。


隣で作業していた解体業者の責任者には、事前に作業の趣旨も説明していたし、了解を得ていたので
ご理解頂けたと考えていたのだが・・・どうもご理解頂けていなかった様で少し残念だった。

まあ所詮人間なんて・・・誰でもそうだが、自分中心でしか物事を推し量る事が出来ないのが
常であるから、ある程度無理からぬ部分もある。


結局・・・その部分の知識が無いと、説明しても理解が出来ないので、正常な判断など出来ないと言う事だろう。


実際に・・・それを証明する面白い話がある。

奇しくも・・・今日(12/21)はマヤ歴で言う処の地球最後の日?・・・何処の誰が言い始めたのかは?
知る由もないが、ただ単に暦がリセットするだけの事なのに、適当な屁理屈を並べて面白おかしく事を煽る。

それは近々訪れる大晦日に・・・今日で地球は破滅する・・・と、騒ぐのと同じことなのだ。


そんなデマに、事の真実を知らない地球上の多くの人々が右往左往した・・・と言うか、させられたらしい。

知識の無さ故、根も葉もないデマに踊らされてしまう・・・と、言う事だろうか?


そんな事からも・・・ヤハリ物事は理論的且つ、客観的に判断されるべきだし、またそうで無ければならないと私は考える。

そんなデマの火消しに・・・あのNASA迄もが躍起になったと言うから驚きであった。


そんな状況では有ったが・・・とにかく本日も無事撮影作業は終了し、当然だが地球も破滅に至る事はなかった。

ひとまずは目出たし、メデタシと言った処であろうか。


因みに・・・本日(11/21)は、遠距離恋愛の日でもあった様だが・・・何の事か?こちらも意味不明。
こじつけで適当な事を言って、色々な日を決める暇人がいるモノだな~なんて考えた時、ついつい私などは・・・
なんだかな~・・・他に何かする事は無いのかい?と、思わざるを得ない。


そう言えば数年前にも、のすとら何とかと言う親父が・・・空から悪魔だか魔王だかが降りてくる?と、
予言したと言う事になっていたが・・・それもこじつけで何も変わらなかった事を思い出した。

この手の話は・・・数年ごとに話題にのぼるのだが・・・よわったモノですね。


これに似た話が、マルチコプター絡みでもある様だ。


兎に角現代は情報化社会・・・良くも悪くも、当然その中には理屈に合わない話や、デマに近い話が沢山ある様だ。

噂話やもっともらしいデマに踊らせられない様に・・・ユーザー各自が実際に検証して結果を導き出して欲しい。

また時として、それらの検証には危険を伴う事もあるので、テスト時にはくれぐれも御注意頂きたい。

それらのテストで、何か画期的な結果が得られた時には、私にだけ内緒で教えて欲しい・・・ナンチャッテ。