ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

軍艦島3Dプロジェクト・・・グッドデザイン賞受賞

2015-09-30 07:01:47 | 国宝・世界遺産関連
過日・・・弊社が自社開発のマルチコプターを使用して調査協力をした、
軍艦島3Dプロジェクトが、栄えある「グッドデザイン賞」を受賞しました。

興味のある方は、下記サイトをご覧ください。

http://www.g-mark.org/award/describe/43107

姫路城に・・・ドローン墜落

2015-09-21 09:46:20 | 国宝・世界遺産関連
姫路城と言えば・・・今から遡る事、2007年春の事である。

平成の大修理を前にして、漆喰や瓦等の破損状況を調べる為の
総合的な調査に、弊社も参加してその一端を担っていた。




弊社の担当は、言わずもがな空中から撮影された写真を利用した、
画像解析である。

当然・・・その結果は、平成の大修理に生かされた。

当時使用したプラットフォームは・・・産業用として自社開発した
ガソリン仕様のラジコンヘリである。

その理由だが・・・この時代は、マルチコプターなどと言うモノが
存在しなかった事もあるが・・・もし、今の姫路城を調査して欲しいと
依頼を受けたとしても、迷うことなく自社開発したラジコンヘリを
使用するだろう。

それ程・・・マルチコプターとラジコンヘリ(模型ヘリは除く)とでは、
耐久性や信頼性を比較した場合に、全ての面に於いて大きく隔たりが
あり、間違いなくラジヘリに軍配が上がるからだ。


この作業は2回に分けて行われ、作業上の危険を避ける目的で、
早朝・・・それも日の出と共に作業は行われた。

しかし・・・1回目の作業終了後、報道関係者に情報が洩れて
てしまい、2回目の作業は、報道対応を強いられる羽目に・・・。 

 


この平成の大修理・・・その後長期にわたり作業が行われており、
その様子は一般観光客にも公開されていたので、実際にご覧になられた方も
おられる事とおもうが、やっとその作業が終わり、その全容が公開された事は
記憶に新しい。


処が・・・その世界遺産でもある国宝姫路城に・・・ドローンが
墜落しているのが見つかったとの報道が、数日前にあった。

報道では、ドローン発見当初は操縦者は不明で、警察が捜査に乗り出した
との事だったが、数日経過した昨日になって、何故か京都の警察署に自分が
やったと・・・名乗り出たそうだ。

この操縦者は、北九州市在住の会社役員で49歳の男性なのだそうだが、
愚行の理由を・・・雑誌に投稿する為だったと説明していると言う。



この記事を見て・・・私は、非常に残念でならなかった。

昨今、ドローンを取り巻く環境は非常に悪化していて、
今や国内を問わず世界中で、その運用方法が問題となっている。

今回愚行に走った者も、まさか知らない訳は無いと思う。

首相官邸侵入事件をはじめ、ドローンの報道はひっきりなしに
行なわれている。

また、関連報道をしようとして、他国の大使館にテレビ局の社員が
墜落させたり、防衛庁でもドローンの侵入を感知するカメラのテストで
1200mもドローンを暴走させた挙句に住宅街に墜落させている。

そんな状況が連日の様に報道されていると言うのにも拘わらず、
49歳と言う通常分別がある年齢になった大人が、危険を顧みず、
自分のやりたい事を優先させた挙句に今回の事態に至っている。


報道によるとその男は・・・早朝ゲリラ的にドローンを飛行させ、機体を
見失ったので帰還モードのスイッチを操作したが、戻ってこなかった、と
言い訳している様だが・・・。
 少なくても私が、資料映像を見た限り、それは大天守に向かって一直線に
飛行し、減速する様子もなく衝突している。

その状況から、大天守に正対して飛行させた結果、恐らく距離感を間違えた
のではないか?と、私は推測する。

だとすれば・・・操縦者は、衝突した事を認識していた事になるが・・・
如何なのだろうか?


その様に認識したからこそ・・・ドローンを紛失したままで、何の対処もせずに
その場を立ち去ったのではないのか?

その様に考えれば、日増しに騒ぎが大きくなって・・・かどうか?は判らないが、
どうにもならなくなって、数日後に他県の警察に名乗り出たと考えれば、納得が
ゆくのではなかろうか?

もしそうだとすれば・・・墜落したから、逃げた?と、受け取られても仕方が
あるまい。

過日、その行動が問題となって、世間を騒がせた兵庫の15歳の子供でさえ、
善光寺法要でドローンを墜落させた際には、その日の内に警察に届け出ている。


それが・・・今回は49歳の立派な大人(・・・かどうかは不明)が、
愚行の挙句に逃げた・・・とすれば大問題だし、あまりにも情けない。


墜落した機体も・・・御多聞に漏れず、DJI製のファントムである。

このファントム・・・事件や事故があると、その殆どがこの機体であって、
私などはその名前を聞くたびに、嫌悪感を覚えるほどである。


もはや・・・この手の機体の販売・運用方法に付いては、何らかの規制を
掛けないと、どうしようも無い処まで、来てしまったと言わざるを得ない。

この事の責任は、メーカーや販売者側にもあって、これらの危険性について
それぞれが理解し、購入時には技術指導を行う等の取り組みを真面目に行なって
いれば、少なくとも、現在の様な事態だけは避けられたと考えるが、皆様方は
どの様にお考えだろうか?

Gemelli

2015-09-17 07:47:57 | マルチコプター
別々の会社に納品する為に、2機のマルチコプターを並行して同時に制作した。

それらは・・同じプラットフォームを使用してはいるが、細部は各社の仕様に
合わせて製作した、言わば双子の様な機体である。



今回制作したのは、見ての通りクワッドコプターである。

クワッドコプターって・・・モーターが止まったら危ないんじゃないの?
・・・と、思われる方もいる事と思う。

このモーターの数に関する議論は、未だに続いていて、様々なシーンで
論じられている訳だが、モーターを含む最近のマテリアルは、日進月歩で
進化していて、以前と比較してその性能や安定性が向上している。

勿論・・・依然として粗悪品も市場にあふれているので、
全てのマテリアルが、その様になっている訳ではないが、
機体のペイロードに余裕があるにも係わらず、無駄にモーターの数を
増やしてもオーバークオリティーの感は否めないし、
運用コストが嵩んでしまうデメリットがある。

そこで通常・・・同じペイロードで運用しようとしてモーター数を
増やす場合には、個々のモーターのサイズ(性能)を下げて、その数を
増す手法がとられる訳だが、耐久性の観点から考えると、その様にして
制作された機体が必ずしも耐久性が高いとは言いきれず、その性能も
甚だ疑問である。

何故なら・・・通常、モーターはサイズが小さくなる程、シャフト径や
支持Brgのサイズが小さく、その外見からも耐久性に一抹の不安を感じて
しまうのは私だけでは無い筈だ。

 因って、それらを模型に使用する場合には、立派に使用できるし問題
ないのだろうが、こと業務で使用する場合には、当然そのクオリティーが
問題になってくる。

 方や弊社が常用しているモーターは、シャフト支持Brgのサイズも
大きく、見るからに丈夫で耐久性が高そうに見える。
 
事実弊社では、その通りの結果を得ている。

上記の様に、耐久性等に信頼のおけない小さなモーターが6個或いは
8個装備された機体でも、信頼性の高いモーターを4個装備した機体でも、
理論上は余裕ペイロードを備えた機体を同様に構築する事は可能である。

しかし・・・仮に同じ性能を有していたとしても、其々のマルチコプター
を比較した場合に、操縦性や安全性が高いのは、果たしてどちらに軍配が
上がるのだろうか?


弊社では、無暗にモーターの数を増やしてみても、そのクオリティーによって、
機体性能のレベルが全く違うと考えているので、その数だけで安全性を論じる事は
ナンセンスであると考える。

又、業務で使用する場合には、コストパフォーマンスと言う観点も
見過ごす事の出来ない要素でもある。

今回制作した兄弟達が、最高のコストパフォーマンスを発揮し、
別々のフィールドで末永く活躍してくれる事を、心から願っている。


マルチコプターの技能講習始まる

2015-09-13 09:29:54 | 技能講習
台風直撃がほぼ確定的な状況下で、今月のマルチコプターの
技能講習が始まった。

今回の開校は出張にて実施している訳だが、実地訓練場所までは
少し離れているので、高速道路を利用しての移動となった。


開校当日は台風直撃の為、その状況を踏まえて初日は
技能講習は断念。

その翌日・・・台風一過で、朝から最高の天気。



山の上に設置された、風速発電のプロペラも
殆ど回転していない様だった。

そのまま午前中はいい天気が続き・・・と言うか、
フェーン現象で真夏日に。

午後もそのまま推移するかと思いきや・・・天候急変、
突然の豪雨である。

予め、こんな事も予想して体育館を確保していたので、
濡れる事無く技能講習を続ける事が出来た。

周期的に繰り返した豪雨は、帰りもまだ続いていて、
明日が思いやられる・・・。



しかし・・・この様な気象条件は、年々増加している様に
思えてならない。

そんな状況から・・・天気予報もあまり当てにはならない。

事実、当日の予報は・・・晴れのち雲り・・・であった。


現在、北関東や東北では、多くの人が水害の被害に遇われている。

これがもし、地球温暖化の影響だとしたら・・・もはや一個人の
限定的な取り組みではどうにもならない所まで来てしまったと
言えるのではないだろうか?

大局的観点から、ここはやはり、地球規模で抜本的な対策を施す必要が
有るのではないかと考える。

たとえ経済を減速させてでも温暖化を抑制し、少しでも気温を下げる努力を
すべきと考えるが如何だろうか?

往々にして・・・痛みを伴わない改革などあり得ない。

また、未来永劫右肩上がりで経済が良くなる事などあり得ないし、
仮に百歩譲ってそうだとしても、このままでは近い将来、人類は
地球に住めなくなるのではないだろうか。

RSJ第33回日本ロボット学会学術講演会

2015-09-04 07:26:37 | 講演会参加
H27.9.3~H27.9.5の日程で、RSJ第33回日本ロボット学会学術講演会が
現在開催されている。



開催地は・・・東京の北千住。

始発の電車に飛び乗り、何とか北千住の駅まで辿りついた。

会場となる大学は駅の前だと言うが・・・それらしき建物は見あたらない。

必死で(少し大袈裟か?)辺りを見渡すが、あるのはビルばかり。



いくら田舎者とはいえ、ここで迷子になるのはさすがにまずい・・・(^_^;)

落ち着いて再度見渡すと・・・TDUの文字が見える。

TDUって・・・何だ?と思ったが、暫くして大学の頭文字で有る事を悟った。

その後、会場入り。

受付を済ませ、兎に角コンセントのある場所を探す。

事も有ろうに・・・この時点で午後から発表に使うパワーポイントが
仕上がっていなかったのである。

電車での移動途中、必死で仕上げていたのだが、
途中で、PCのバッテリーがエンプティーに・・・。

その後首尾よく、休憩所のコンセントを確保。

泥縄で・・・パワーポイントも完成し、何とか発表に間に合った・・・反省。