うまくは言えないけど

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どっちもどっち

2007年10月02日 | 時事問題考
サンデープロジェクトで与野党政調会長対談として谷垣さんと民主党の直嶋さんが出演していた。

ボクは谷垣さんという政治家は官僚のいいなりだと思っているので、要職についてほしくありません。この日ももうこれ以上は無駄を省きにくくなっているなどと消費税を上げるための理屈を何度も口にしていました。

ボクは安倍さんが言っていた「戦後レジュームからの脱却」というのは、独立主権国家としてキチンとものを言う外交と、官僚支配ではなく政治主導の仕組みの確立という事だと思っています。

外交では、北朝鮮に対して主権国家として拉致された人たちを最後の一人(もちろんまだ認定されていない人も含め)まで取り返すという強い態度、中国やアメリカ以外の国との関係強化(例えばインドやオーストラリアなど)などがあると思います。

そして内政では天下りを禁止する法律をつくろうとしました。安倍さんが失脚したのは官僚を敵に回した事が大きな要因の一つでしょう。小泉さんは郵政は敵に回しましたが、それ以外はうまく取り込んでいたようです。その一つが谷垣さんを財務大臣にした事かもしれません。小泉さんは効果的に敵を作る事に非常に長けていましたが、安倍さんは生真面目な性格が邪魔をしたのかほんとはものすごい大きな敵をたくさん持っていたのにうまく操る事ができずにつぶれてしまったように思います。

そんな安倍さんが作った内閣をほぼそのまま受け継いでスタートした福田内閣の支持率がある程度高いのは当然なのかもしれません。福田さんはバランス感覚があるのかもしれませんが、安倍さんとは政策が真逆だと思います。思想が全く違う福田さんにほんとの改革はできないと思います。できれば高支持率が福田さん自身に対する期待でない事を祈りたい気持ちです。

話が少しそれましたが、なぜ官僚が社会保険庁を切り捨ててでも安倍さんをつぶしにきたかを考えれば、天下りがそれほど美味しいからでしょう。美味しい条件で天下れる理由は受け入れる側も美味しいからです。そしておそらくその美味しい理由の大半は一般の国民にとっては美味しくないお金が動いているからでしょう。

ここを正さずにこれ以上無駄を省くのは難しいというのはおかしいと思います。谷垣さんはしきりに消費税を上げたがっていて、8%ではきつい10%くらいにしなくてはと言いますが、根拠が全くわかりません。社会保障費や負債は消費税を多少上げたところでどうにもなりません。もっと根本的な改革(例えば年金ならば賦課方式を辞め、第3号保険者も同様に年金を納めてもらうなど)をしなくては結局行き詰まる事は目に見えています。

そういう議論はごまかして財務省に言われて消費税を上げようとしている谷垣さんはもちろんダメですが、民主党の直嶋さんも頼りなく感じます。物腰が柔らかいからからもしれませんが、正直論点がぼやけて何を言っているのかわかりませんでした。

政治家が全て論客でなくてはならないととは思いません。どちらもできればもちろんいいのですが、政策立案能力と演説は別ですから。でも表に立つ立場の人は少なくとも、もう少し発言に説得力が必要ではないかと思います。こういうところを見るとやはり民主党に政権を任せるのは恐ろしく思ってしまいます。

まあ何言ってるかわからないのは福田さんもおなじですけど。

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