笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

お仲人さんの遺品

2011-12-28 12:09:43 | 日記
写真は、今、我が家の玄関を飾っている百合の花です。花は、ご近所のYさんの奥様が下さったものです。
生けてある花瓶は、我々夫婦のお仲人さんで今は亡きS先生の作品です。
先生は私が中学2年の10月に田舎の中学から県都の中学に転校した時の担任で、それ以降お世話になり続けました。
先生は、戦争中は父親の後継いで職業軍人をしており、飛行機で負傷されたということで顔一面にケロイドの痕がありました。戦後は司法試験を目指したが叶わず、教員になったと言われてました。転校した当座の成績が落ち込み挫折感に襲われていた時には、「学校に慣れれば、直ぐに追いつくから慌てるな」と励ましてくれました。
私が高校2年の時に、お袋と喧嘩をして家出をし友達の家に数日居候させてもらったときにも、私を諭すとともに母との間を仲介して、スムーズに家に戻れるようにしてくれました。
先生はその後、私の母校の高等学校の先生になりました。
その他、大学時代も私は何かにつけ相談をし、読むべき本の指導を受けたりしました。
そんなことから、我々二人のお仲人までして頂いた訳です。
先生は、退職後は陶芸に打ち込まれ、自宅に電気炉まで作られました。華道の先生の奥さまと画家の息子さんと三人で市内のデパートで展覧会をされた時は、家内も駆けつけて見せて頂きました。年に2度ほどお宅を訪問した際に、幾つか頂いた内の一つがこの花瓶です。
その後も長くお付き合い頂きましたが、75歳で亡くなられました。
奥様には更にご健在でお過ごし頂きたいと思います。
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