今日は、東京北区の王子に行きました。
駅前の北とぴあ・つつじホールで、若手落語家競演会が開催され、出演の吉緑の応援のために行きました。
二つ目の6人が出演し、300人の観客の一人一票の投票で決めます。
競演順は、今日、抽選で決まり、ネタ出しではないので、自分の得意なネタを、前に他の人がやってしまうと、他のネタをやらなくてはならないと言う、厳しい条件があります。
吉緑は、くじ運良く、2番目で、「天狗裁き」を見事に語り、優勝しました。
第二位(奨励賞)は、4番目で、「お菊の皿」を語った林つる子でした。
以下、私の独断の採点結果を示します。
私の評価ポイントは、
(声・滑舌・5点満点)
(語り分け・5点満点)
(身振り手振り・5点満点)
(盛り上がり・5点満点)
(客席の反応・5点満点)
(まくら、間合い・-2点~+2点)
で、
合計27点満点です。
1番・桂鷹治「能狂言」、14点
2番・柳家吉緑「天狗裁き」、24点
3番・瀧川鯉白「なぐらない」、12点
4番・林つる子「お菊の皿」、15点
5番・桂竹千代「古事記」、12点
6番・古今亭志ん松「加賀の千代」、22点
全体的気になったのは、次の2点です。
一つは、まくらで、「北区に14年も住んでいた」とか、「新作落語は優勝出来ないと言われている」とか、本題の落語に繋がらない話をする人が目立ったことです。
もう一つは、早口、駄洒落、他の出演者批判など、評価者である観客を無視した語り口が目立ったことです。
これらは、いずれも、テレビでよく見かけるものですが、「日本の伝統文化」を広めるためには、全く逆効果だと思います。
吉緑は、相模原若手落語家選手権の優勝に続く今回の優勝で、更に一段大きくなるものと思います。
楽しみです。