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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

益田岩船

2007年09月08日 | 奈良にこだわる
いちど見てみたいと思っていた「益田岩船(ますだのいわふね)」を訪ねた(9/1 橿原市白橿町)。

近鉄橿原神宮駅西口から西へ延びる道を、益田大橋のところで南に折れ、白橿南小学校の手前(案内標識あり)から石船山(いわふねやま)に入る。険しい道を5分ほど登ると、頂上の少し下のところで、この巨石が目に飛び込んでくる。
http://www.kintetsu.co.jp/spot/spot_info/spot0001027.html

想像していたより、よほど大きい。東西約11m、南北約8m、高さは約5mもある。同じ巨石遺構でも、石舞台のように駐車場の横にあるのと違い、分かりにくい場所を探し当て、険しい山道を登って竹藪の中でご対面すると、有り難みも増すというものだ。

何のためにこんな遺構が作られたのかは、分かっていないそうだ。益田池の眺めを賞賛した空海の石碑を据えた台座だとする説、天文台とする説、終末期古墳の石槨だとする説などがある。

現地の案内板(橿原市教育委員会)には、溝や穴が高麗尺(こまじゃく)で計られ、花崗岩の加工技術が終末期古墳と共通することから、7世紀代の特色を持っていると記されていた。

松本清張は、拝火教(ゾロアスター教)の「水の石」(水の女神の祭壇)だと推理した。飛鳥に運ぶつもりが急に不要となり、現在地に残されたのだろう、と。確かに場所が中途半端だ。山頂でなく、やや下ったところにぽつんと置いてあるのだから。

「goo地図」を検索していると、「奈良県特殊地形一覧」というサイトが見つかった。益田岩船のほか、屯鶴峰(どんづるぼう)や屏風岩など、7つの不思議スポットが出ている。以前に訪ねたところもあるが、機会を見て再訪し、写真とともにご紹介したい。
http://map.goo.ne.jp/kanko/26/29/

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謎のロマン (NANARA)
2007-09-09 22:45:32
ゾロアスター教だと仮定する場合、橘寺の二面石もその影響なのかなと思ってしまいます。
現在の共産党のように、少数勢力で信者集団が飛鳥にいた可能性も否定できませんね。

僕は土曜日に酒船石を見てきました。
人の形にも見え、何かの星座のようにも見えました。
ほんとに何なのでしょうかね。
不思議です。
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UFO発着場? (横田)
2007-09-11 03:18:30
UFOなら運搬は訳ないかも。
資料が全く残っていない(厳密には文様が残るけど)のも空想を楽しませてくれますね。
今度、知人に案内してもらおっと。

そういや五條の五新線も似たような(近代の)遺構と言えますね。
なんにせよ、未来の人に文句言われるような事はしないようにしたいです。
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鍋倉渓 (tetsuda)
2007-09-11 05:56:40
NANARAさん、横田さん、コメント有り難うございました。

> 酒船石を見てきました。人の形にも見え、何かの星座のようにも見えました。

> UFOなら運搬は訳ないかも。

全く、不思議なものがありますね。あと私は山添村の「鍋倉渓(なべくらけい)」が心に引っ掛かっています。後世の人がロマンをかきたてられるよう謎を残すのも、良いかも知れません。
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/yamazoe21kounosan.html
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益田の岩船 (三河人)
2007-09-11 23:29:38
最近は飛鳥へご無沙汰をしてます。懐かしい写真を見せてもらいました。奈良へ来た頃、清張さんの「ペルセポリスから飛鳥へ」に刺激され、本当に烽火台だったかも知れないと、子供達と上に登って覗いてみました。でも「石槨」説が有力のようですね。
当時は、伊藤義教氏の「ペルシャ文化渡来考」なども出版され、若狭から流れてくる「お水取り」のお香水(コウズイ)も、西アジアの灌漑用地下水路のカレーズの知恵を模したものだと言われ、ますます二月堂「修二会」のロマンに惹かれたものです。
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頭塔石仏 (tetsuda)
2007-09-12 05:21:12
三河人さん、お久しぶりです。コメント有り難うございました。「ペルセポリスから飛鳥へ」は、知人にも薦められています。図書館へ探しに行ってきます。

> 二月堂「修二会」のロマンに惹かれたものです。

「おたいまつ」もゾロアスター教に由来すると聞いたことがあります。高畑町の「頭塔石仏」(インド式仏塔)も含め、ロマンをかき立てられますね。
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