tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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きょうのおかずを堪能!/京都八百一本館(京都市中京区東洞院通三条下ル)

2023年05月31日 | グルメガイド
京都市ご出身のSさんに「京都市内で、美味しいおばんざいの店をご存じありませんか?」とうかがうと、「京都八百一本館に、良いレストランがあります」と教えてくださった。京都八百一本館の2階に、「きょうのおかず」というカジュアルなお店があるのだ(「今日」と「京」をかけている)。場所は、地下鉄「烏丸御池駅」から南へ5分ほどのところだ。

まずは親鸞展(親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞─生涯と名宝)見物の前、ランチタイムに訪ねた(2023.4.21)。いただいたのは、トップ写真の限定10食「きょうのおかず盛り合わせ昼ごはん」1,750円(税込み、以下同じ)だ。だし巻き玉子、ひじき、おから、ゴボウの八幡巻きなどなど、懐かしの味のオンパレードだった。ご飯は白ご飯と豆ご飯から選べた。ご飯と吸い物はお代りができたので、それぞれ1杯ずつお代りした。


夕食メニューから「小かぶのピリピリ山椒味噌添え」650円


「きょうのおかず盛り合わせ」900円

「これはいい」と、2回目は一昨日(2023.5.29)、友人と2人で夜の部に訪ねた。セットメニューではなく、店員さんに確かめながら、一品物を次々に注文した。平日(月曜日)だったが、あっと言う間に満席になった、予約しておいて良かった!お店のHPには、


「焼き野菜いろいろ5種盛り」1,200円


本日限定メニュー「鯵フライ葱塩ダレで」680円

京のおうちで食べる料理を中心にあつあつの蒸し野菜や炭火で焼いた焼き野菜など素材の味をしっかり味わうことができるメニューが中心。日替わりの今日のおかずを中心におすすめビオワインとのマリアージュも楽しんでいただけます。


本日限定「丸焼き皮付きヤングコーン」700円


本日限定の「混ぜご飯」700円。タイのほぐし身と実山椒が入っていた

年齢、性別に関わらず気持ちが良いと感じていただける雰囲気。お口いっぱいに頬張りたくなる料理と「ただいま」と言いたくなるようなアットホームな空気が流れる料理屋さんです。


こちらも本日限定の「混ぜご飯」880円


万願寺唐辛子の中に、ちりめん山椒をまぶしたご飯が入っていた!

■ランチタイム:11:00-15:30 (L.O 15:00)/■ディナータイム:17:00-21:00 (L.O 20:30)/■定休日:火曜日/■電話番号:075-223-2370


「黒糖ECOいちごのお麩カナッペ」750円。パンやクラッカーではなく麩だった!

なお京都市ご出身のSさんによると、京都人は「おばんざい」とは言わないのだそうだ。単に「おかず」と言ったり、上品な老婦人は「おまわり」と言ったりするようだ。

奥村彪生著『日本料理とは何か~和食文化の源流と展開~』(農文協刊)には「お雑用(お番菜)」という項目があり、〈京都の室町あたりでは平安時代の言葉である「おまわり」をまだ使う老婦人もいる〉とある。また、お番菜の初見は幕末の『年中番菜録』で、この本を読んだ京都の随筆家・大村しげさんが〈昭和30年頃、「お雑用(ぞよ)」を「おばんざい」と言ったことに始まる〉とある。


「いちごの白味噌練乳かけ」700円。白味噌と練乳がこんなに合うとは!

さらに本書によると〈お雑用は精進料理の影響を大きく受けている。というのは、京都は海から遠く、タンパク源は主に大豆とその加工品で、これに地物の野菜や乾物、山菜を組んで、飯をおいしく食べるための菜(おかず)として味付けをしなければならなかった〉。

〈そうすると禅林(禅寺)で発達した調理・調味、いわゆる調菜の技術を活用しなければならない。精進料理が中国から伝わっていなかったら、京都、いや日本全国の家庭料理、その集合体である郷土料理や日本料理は成り立たなかったといえよう〉。

それにしても、野菜や乾物を主体としたおかずだけで、こんなにバラエティ豊かな食事が楽しめるとは、恐れ入った。しかもお酒もいただいて、わずか@5,000円だった。ああ、美味しかった。今度は奈良の居酒屋で、美味しいおかずを楽しみたい。
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