tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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壷阪寺のラベンダーが、咲き始めました!(2012Topic)

2012年06月28日 | お知らせ
壷阪寺(高市郡高取町壷阪)は、西国33ヵ所第6番札所で眼病平癒の寺として知られているが、春のヤマブキ、秋の紅葉、冬の雪景色も見事である。これからの季節は、甘い香りのラベンダーである。お寺に問い合わせると「そろそろ咲き始めていまして、7月初旬までが見頃です」という。土日でいうと、6/30(土)・7/1(日)~7/7(土)・7/8(日)ということになる。このお寺、『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』(山と渓谷社刊)によると、
※ラベンダーの写真は、お寺のホームページから拝借。今年の写真ではないので、ご注意を



正式には南法華寺、俗には壷阪観音という。大宝三年(七〇三)に佐伯姫足子入道尼(善心)が高市郡に建てた、あるいは大宝三年に元興寺の僧、弁基大徳が建立したともいう。境内から出土する白鳳期の瓦は両説の年代と一致する。平安時代には長谷寺とともに定額寺に列せられ、『枕草子』『今昔物語集』などの王朝文学にも名のあがる著名な寺になった。

嘉保三年(一〇九六)に本堂、礼堂、五大堂、弥勒堂、宝蔵、船形房、客房、小板敷などが焼失したが、これらはその後再建。南北朝時代以降は高取城を拠点とする越智氏の寺になったものの、その滅亡とともに寺も衰微した。



慶長年間(一五九六~一六一五)に高取城主の本多氏によって修復がなされ、寛永年間(一六二四~四四)以後は高取城主植村氏の庇護により栄えた。明応六年(一四九七)に建立された三重塔と室町時代中期の礼堂、絹本著色一字金輪曼荼羅図や鳳凰文塼が重要文化財。

盲目の沢市と、その眼を治そうと壷阪寺の千手観音に通い詰めた献身的な妻お里の人情話を描いた世話物浄瑠璃「壺坂霊験記」でも知られ、眼病平癒の祈願に訪れる参詣者も多い。西国三十三ヶ所の第六番札所。


この写真は、4/29に撮影(「ナント・なら応援団」のガイドの様子)

Wikipediaで初めて知ったのだが、ラベンダーはシソ科の植物なのだそうだ。どうりで香りが高いはずである。《ラベンダーは、シソ科の背丈の低い常緑樹である。原産は地中海沿岸とされる。主に、ポプリ・ハーブティー・アロマセラピー・観賞用などに利用され、春に紫や白、ピンク色の花を咲かせる様々な品種がある。中でも紫色の花が最もポピュラー》。

《ラベンダーには鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があるとされる。属名の Lavandula は「洗う」という意味のラテン語に由来する。これはローマ人達が入浴や洗濯の際にラベンダーを湯や水に入れることを好んだためとされる。主に、芳香剤(香料)・観賞用として利用されるが、葉のみならず花も食用》。「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)によると《俗に「精神を鎮静させる」といわれており、ドイツのコミッションE (薬用植物の評価委員会) では、不眠症や神経性胃炎に対する使用が承認されている》ということなので、いわば「癒し」の花である。ぜひいちど、お訪ねいただきたい。
※近鉄の「花だより」(ラベンダー)は、こちら

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2 コメント

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Unknown (りひと)
2020-05-11 12:57:03
この前、テレビで明智風呂知ってから法華寺の講座聞いた浴室体験行きたいなあなんて思ってます。
そんなで奈良にあったハーブも気になってましてこちらにラベンダーで嬉しいなあと記事覗いてみました。
南法華寺なんですね、場所もちゃんと調べておきます。好きな地名みたいですのでさらにテンション上がってます。春は山吹なんですね、今柏餅の季節でもありよもぎも探してます。江戸とか太田道灌の伝説で山吹出てくるんですけど奈良で山吹ってさらに深読みしちゃいます。山吹の里この前良く行ってたんで。

バジルは奈良に大昔にあったのは確かですよね。中国にはないヨーロッパのバジルでしたっけ?どんな使い方したか?食べる事以外も気になってきましたよ。

壺阪寺と法華寺と関東も古代接点なかったのか?今後が楽しみです。
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浴室(からふろ) (tetsuda)
2020-05-13 09:25:31
りひとさん、コメントありがとうございました。

> 法華寺の講座聞いた浴室体験行きたいなあなんて思ってます。

古代のスチームサウナ・浴室(からふろ)ですね。毎年6月に施浴体験が行われています。
https://narakanko-enjoy.com/?p=20050

> バジルは奈良に大昔にあったのは確かですよね。

はい、卑弥呼の居館跡かともいわれる纒向遺跡の一角から出土しました。薬用かといわれています。
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