goo blog サービス終了のお知らせ 

tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

祭りはじめは「ちゃんちゃん祭り」。天理市の大和(おおやまと)神社/毎日新聞「やまとの神さま」第114回

2025年03月24日 | やまとの神さま(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週水曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。月初(2025.3.5)に掲載されたのは〈遣唐使から戦艦大和まで/大和神社(天理市)〉、執筆されたのは同会理事で、桜井市在住の福原康之さんだった。
※トップ写真は大和神社の拝殿=天理市新泉町で

大和神社は、延喜式神名帳には「大和坐大国魂神社」と記載されている。第二次大戦の「戦艦大和」には、この神社から分祀された「御分霊」が祭られていた。その縁で、境内には「戦艦大和ゆかりの神社」の石碑が立ち、傍らにはこんな説明板がある。

1、戦艦大和には、大和神社の御分霊が祀(まつ)られています。
1、 万葉集(巻五)山上憶良の歌に、大和神社神々に航海の安全の祈願に参詣し遣唐使が派遣されたとあります。万葉集歌碑(好去好来)が大和神社境内に建立されています。
1、昭和16年大和神社を描いた堂本印象画伯作「戦艦大和守護神」は戦艦大和の艦長室に掲げられていました。(広島県江田島市 海上自衛隊第一術科学校 教育参考館所蔵)
1、 となりの祖霊社には、戦艦大和の最期をともにした殉死者2,736柱の御霊(みたま)が祀られています。
1、 戦艦大和の長さは、大和神社の参道とほぼ同じ(270M)で幅は、参道の約5倍(39M)です。


この神社では、4月1日、春の到来を告げる「ちゃんちゃん祭り」(午前中に例祭、午後から神幸祭)が営まれる。古くから、「祭り始めはちゃんちゃん祭り、祭り収めはおん祭(まつり)」と親しまれてきた。では、以下に記事全文を抜粋する。

遣唐使から戦艦大和まで/大和神社(天理市)
大和(おおやまと)神社の主祭神は日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)であり、大和の国全体を守る神様とされます。奈良時代に遣唐使が派遣される際には使節が当社に参拝し航海の安全を祈ったとされ、『万葉集』では有名な歌人の山上憶良(やまのうえのおくら)による安全祈願の長歌が残されています。

年間の祭りにおいては、4月1日に行われる「ちゃんちゃん祭り」が有名です。当日はみこしを中心に騎馬武者や稚児、奉仕者約200人が列を整え、中山町のお旅所まで笛や鉦(かね)などを鳴らしながら往復します。そののどかな様子は、東大寺の「お水取り」(修二会)に続いて春を呼ぶ行事として知られます。

その他、1月にお弓始め祭、2月にお田植え祭、5月に野神祭り、9月に秋の大祭などが行われます。境内には戦艦大和ゆかりの碑も立っています。世界最強ともされた旧日本海軍の戦艦大和に当社の神様をお祭りしていたことが縁となっています。

隣接する祖霊社には同艦沈没時に亡くなった2700人余りの将兵のほか、同伴した艦隊の戦没者約1000名も祭られ、境内にある資料室には将兵を配した同艦の大型精密模型なども展示されています。(奈良まほろばソムリエの会理事 福原康之)

(住 所)天理市新泉町306
(祭 神)日本大国魂大神、八千戈大神(やちほこのおおかみ)、御年大神(みとしのおおかみ)
(交 通)JR桜井線・長柄駅から徒歩約10分
(拝 観)自由
(駐車場)あり(無料)
(電 話)0743・66・0044


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 田中利典師の『よく生き、よ... | トップ | 田中利典師の「ただいるだけ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

やまとの神さま(毎日新聞)」カテゴリの最新記事