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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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川上村の下西ユリアさんは、ウクライナのご出身/祖国の平和回復を祈る

2022年03月12日 | 日々是雑感
ロシアによるウクライナ攻撃が止まらない。今朝(2022.3.12)の朝日新聞(1面)は〈核研究施設また攻撃〉、毎日新聞(1面)は〈露軍 キエフまで15㌔〉と報じていた。昨日(3/11)の奈良新聞は〈ウクライナ侵攻、各自治体が抗議書など 奈良県内でも広がる非難〉とし、記事の冒頭には、
※トップ写真は、奈良新聞の記事サイトから拝借

ロシアのウクライナへの軍事侵攻を巡り、県内の自治体で抗議が広がっている。プーチン大統領への抗議書の送付や議会での非難決議のほか、戦禍に見舞われたウクライナの人々への支援の動きも始まった。昨夏の東京五輪でウクライナのホストタウンとなった橿原市と市議会は9日付で、プーチン大統領と駐日ロシア大使宛ての抗議書を在日ロシア大使館へ送付した。

この状況について、『サンデー毎日』(2022年3月20日号)は、冒頭記事として〈元KGB工作員 プーチンの無謀な侵略戦争〉のタイトルで、保阪正康氏の「特別寄稿」を紹介していた。リード文は、

ロシアによるウクライナ侵攻は、帝国主義的な戦争が根絶したかと思われていた現代に、まるで悪夢のように始まった。プーチンは旧ソ連のKGB出身という出自をいまだに引きずっていると見る現代史研究の第一人者が、暴挙とも言えるこの戦争の正体を分析する――。

保阪氏はプーチンの性格をこのように分析する。

なぜプーチンはこんな20世紀型のお粗末な軍事戦略を考えたのであろう。誰が見ても侵略そのものである。重要なポイントは3点ある。
1 KGB出身者が持っている国家主義者としての歪(ゆが)んだ自意識
2 東西冷戦時のソ連邦の威信と国力へのノスタルジー
3 近現代社会の民主主義に対する抜きがたい不信感 


縮めて言えば、①強烈な国家主義 ②ソ連邦への帰依 ③反民主主義、ということで、これはわかりやすい説明だ。奈良県内にウクライナとゆかりのある人はいるのだろうか、と探していたら、川上村の下西ユリアさんがウクライナのご出身だった。義父の下西昭昌さんは川上村朝拝式保存会総代長などを務める村の名士で、私も懇意にさせていただいている。3/5付の奈良新聞には、

川上在住のウクライナ出身・ユリアさん
祖国の平和回復祈る「国際社会に感謝」


ロシアのウクライナ侵攻から3日で、1週間が過ぎた。ウクライナ出身で川上村在住の下西ユリアさん(29)が奈良新聞の取材に応じ、「ウクライナを応援してくれる国際社会に感謝しています。このままでは民間人の犠牲者が増えるばかり」と1日も早い平和回復を願った。

ユリアさんはウクライナの首都キエフで知り合った川上村の男性と結婚し、約10年前から同村に住み子ども2人を育てている。昨年末ごろから、同国東部国境付近のロシア軍駐留などの情報を知り、緊張感はあったが、2月24日の攻撃は驚きしかなかった…。


ユリアさんは今もFacebookなどで情報を発信されている。ウクライナへの救援金は、南都銀行の本支店やゆうちょ銀行の窓口などで受け付けている。ぜひ、ご協力をお願いしたい。

※3/13追記 川上村と川上村議会は、ロシアのウクライナ侵攻に対し、抗議文を送付しました。奈良新聞(3/13付)には〈ロシアの侵攻に抗議の意見書 川上村と村議会 川上村と同村議会は10日付で、「ロシア軍によるウクライナ侵攻に強く抗議し、恒久平和を求める意見書」を在日ロシア大使館と在日ウクライナ大使館、内閣総理大臣に文書で送った。栗山忠昭村長と東谷八宗議長の連名で、ロシアのウクライナ軍事侵攻に厳重な抗議を示し、両国に対して国際法の遵守と平和的解決を求めた。加えて内閣総理大臣にはロシアに対する制裁措置の徹底強化などを要請した〉。

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