奈良新聞「明風清音」欄に月2回程度、出稿している。昨日(2020.9.24)掲載されたのは「幸せは成功に先行する」、ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則』のレビューである。著者はハーバード大学教授でポジティブ心理学の第一人者である。7つの法則は上記の画像の通りであるが、これでは日本人には何のことかよく分からないので、私は言い換えて紹介している。では、全文を紹介する。
ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則』(徳間書店)を読んだ。いわゆるポジティブ心理学の本で、まえがきには《幸せは「成功に先行する」のであり、単なる「成功の結果」ではない。幸福感や楽観主義は、実際に業績を高め優れた成果をもたらす。幸福感そのものが競争力の源泉となるからであり、私はこの力を「ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)」と呼んでいる》。長年にわたる調査と研究の結果、成功と達成に関する7つの法則が特定できたという。それらを以下に紹介する。
▼法則1 ポジティブな脳は生物学的な優位性を持つ
我々にはそれぞれ自分に合った「幸福感が得られる行動」がある。例を挙げると「瞑想する」「将来の何かを楽しみにして待つ」「意識して他人に親切にする」「ポジティブな気分が高まる環境を作る(良い天気の日に屋外で20分過ごすなど)」「運動する」「何かを体験するためにお金を使う(コンサート、食事会など)」「得意なことに力を発揮する」など。もちろんこれら以外の行動で、幸福感を得ても良い。
▼法則2 マインドセット(思考回路)を変えて成果を上げる
《「固定したマインドセット」の持ち主は、自分の能力はもともと決まっていると考え、「成長のマインドセット」の持ち主は、努力によって自分の基本的能力を伸ばせると信じている》《何かに挑戦するときに一番大事なことは、世界が固定したものだと考えるのをやめることだ》。
▼法則3 脳を再訓練して肯定的なパターンを探す
《脳が常にポジティブな面をスキャンしてそれに注目すると、最も重要な三つのツール「幸福」「感謝」「楽観性」の恩恵を受けることができる》《世界を「バラ色がかったメガネ」を通して見るのと、いつも雨雲の下を歩くのとでは、結果は比べ物にならない。ビジネスでも人生でも、適度の楽観性を持つ人が常に勝利を収める》。
▼法則4 挫折は成長の機会
《逆境はどんなものであれ、自分が想像するほどひどくならない。なぜなら、ひどい結果を予想することによる恐怖は常に、結果そのものよりも悪いからだ。この人間心理の奇妙な性質を知っておくだけで、人生にはつきもののさまざまな不幸をより楽観的に解釈できるようになる》。
▼法則5 小さな目標を作る
《まず小さな達成しやすい目標に努力を集中することで、仕事を達成するために不可欠のコントロール感覚を取り戻すことができる。とりあえず努力する範囲を狭くし、その努力が意図した通りの効果を上げていることを確認する。そして必要なリソース、知識、自信を蓄えながら、次第に円を拡大して、大きな範囲を征服していく》。
▼法則6 変化へのバリアを下げ、悪い習慣を良い習慣に
《厳格なダイエットであれ、年頭の誓いであれ、毎日ギターを練習する計画であれ、変化を維持するのがそれほど難しい理由は、それを「意志の力」でやろうと考えるからだ》。早朝に運動するという習慣をつけるなら、スニーカーをベッドの脇に置き、トレーニングウェアを着たまま寝る。それが習慣化すれば、やがてトレーニングウェアを着たまま寝る必要もなくなる。
▼法則7 周囲の支えが財産
《内向きに引きこもるのではなく、周囲の人々との結びつきをさらに堅固なものにする。人間関係を切り捨てるのではなく、そこに投資する。そういう人たちは幸せであるだけでなく、仕事の能率も高く、没頭でき、エネルギッシュで、失敗からの立ち直りも早い》。
自分が幸せだと思える人ほど、良い結果を生むという「幸福優位7つの法則」。あなたも試してみませんか?
ショーン・エイカー著『幸福優位7つの法則』(徳間書店)を読んだ。いわゆるポジティブ心理学の本で、まえがきには《幸せは「成功に先行する」のであり、単なる「成功の結果」ではない。幸福感や楽観主義は、実際に業績を高め優れた成果をもたらす。幸福感そのものが競争力の源泉となるからであり、私はこの力を「ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)」と呼んでいる》。長年にわたる調査と研究の結果、成功と達成に関する7つの法則が特定できたという。それらを以下に紹介する。
▼法則1 ポジティブな脳は生物学的な優位性を持つ
我々にはそれぞれ自分に合った「幸福感が得られる行動」がある。例を挙げると「瞑想する」「将来の何かを楽しみにして待つ」「意識して他人に親切にする」「ポジティブな気分が高まる環境を作る(良い天気の日に屋外で20分過ごすなど)」「運動する」「何かを体験するためにお金を使う(コンサート、食事会など)」「得意なことに力を発揮する」など。もちろんこれら以外の行動で、幸福感を得ても良い。
▼法則2 マインドセット(思考回路)を変えて成果を上げる
《「固定したマインドセット」の持ち主は、自分の能力はもともと決まっていると考え、「成長のマインドセット」の持ち主は、努力によって自分の基本的能力を伸ばせると信じている》《何かに挑戦するときに一番大事なことは、世界が固定したものだと考えるのをやめることだ》。
▼法則3 脳を再訓練して肯定的なパターンを探す
《脳が常にポジティブな面をスキャンしてそれに注目すると、最も重要な三つのツール「幸福」「感謝」「楽観性」の恩恵を受けることができる》《世界を「バラ色がかったメガネ」を通して見るのと、いつも雨雲の下を歩くのとでは、結果は比べ物にならない。ビジネスでも人生でも、適度の楽観性を持つ人が常に勝利を収める》。
▼法則4 挫折は成長の機会
《逆境はどんなものであれ、自分が想像するほどひどくならない。なぜなら、ひどい結果を予想することによる恐怖は常に、結果そのものよりも悪いからだ。この人間心理の奇妙な性質を知っておくだけで、人生にはつきもののさまざまな不幸をより楽観的に解釈できるようになる》。
▼法則5 小さな目標を作る
《まず小さな達成しやすい目標に努力を集中することで、仕事を達成するために不可欠のコントロール感覚を取り戻すことができる。とりあえず努力する範囲を狭くし、その努力が意図した通りの効果を上げていることを確認する。そして必要なリソース、知識、自信を蓄えながら、次第に円を拡大して、大きな範囲を征服していく》。
▼法則6 変化へのバリアを下げ、悪い習慣を良い習慣に
《厳格なダイエットであれ、年頭の誓いであれ、毎日ギターを練習する計画であれ、変化を維持するのがそれほど難しい理由は、それを「意志の力」でやろうと考えるからだ》。早朝に運動するという習慣をつけるなら、スニーカーをベッドの脇に置き、トレーニングウェアを着たまま寝る。それが習慣化すれば、やがてトレーニングウェアを着たまま寝る必要もなくなる。
▼法則7 周囲の支えが財産
《内向きに引きこもるのではなく、周囲の人々との結びつきをさらに堅固なものにする。人間関係を切り捨てるのではなく、そこに投資する。そういう人たちは幸せであるだけでなく、仕事の能率も高く、没頭でき、エネルギッシュで、失敗からの立ち直りも早い》。
自分が幸せだと思える人ほど、良い結果を生むという「幸福優位7つの法則」。あなたも試してみませんか?
