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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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Topic 変な給食

2009年12月25日 | お知らせ
『変な給食』という「変な」タイトルの本を立ち読みした。版元の紹介文には《雑煮と食パン? 黒糖パンに味噌汁? コッペパンとみたらし団子? ジャムトーストに酢豚? イチゴ蒸しパンときつねうどんと牛乳だけ? せ、先生、これって本当に昼メシですか? 『粗食のすすめ』の幕内秀夫があぶない給食現場を実況中継。全国の「変な給食」を忠実に再現して写真で紹介。いまどきの子ども達は、こんな変な給食を食べさせられている!! 》。

「変な給食」に思い当たる方は多いだろう。私は小学校5年生頃から給食の制度が始まって、それが中学3年まで続いた。いま思いつくのは、

豚汁とトマト1切れ(+コッペパン+マーガリン+脱脂粉乳のホットミルク 以下同じ)
うどんのようなスパゲティ・ケチャップ味
キャベツの芯だらけの焼きそば
のびたラーメン
ずんだ餅
みつ豆とちくわの天ぷら

とりわけ「豚汁とトマト」は、給食係が豚汁の中にトマトを放り込んだものだから、マズいことこの上なく、泣き出す女の子もいたほどだ。それがまた参観日だったので、見かねたその子のお母さんが、手で「ムリに食べなくていいよ」の合図を送っていたことを覚えている。焼きそばやラーメンをおかずにパンを食べるというのも、いかがなものだろう。

変な給食
幕内 秀夫
ブックマン社

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思えば「パンと牛乳(脱脂粉乳)が必ずつく」というところが「変」の元凶だったのだ。豚汁に限らず、味噌汁系のおかずはよく出てきたが、これをパンと牛乳で食べるのにはムリがある。ひじきや大根なますや酢豚なども出てきて、それ自体は悪くなかったが、やはりご飯がほしい。私など給食のせいで、ごく最近までパンと牛乳は「嫌いな食べ物」だった。

なお、この本は決してキワ物ではなく、至って真面目な本なのである。幕内氏のブログに、同書の序文が出ている。抜粋すると《私が学校給食に疑問を持ったわけ もう十年以上も前の話になります。娘が小学校に入学して、しばらくたったとき、「給食の献立表」を持って帰宅しました。何気なくそれを見て、愕然としたことを今でもはっきり覚えています。一ヶ月の献立の中に、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザ、ラーメン、菓子パンなど。まるで、ファーストフードのオンパレード。ごはんにみそ汁がついた献立は、ほとんどありません》。
http://blogs.yahoo.co.jp/makuuchi44/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%CA%D1%A4%CA%B5%EB%BF%A9

子どもの「パン食」は今日からおやめなさい!─栄養学不要論 (講談社プラスアルファ新書)
幕内 秀夫
講談社

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《六年間もこんな給食を食べたら、健康問題だけではなく、味覚形成の上でも非常に大きな影響があると考えました。このような献立になれてしまったら、普通の食事では満足できなくなる可能性があると思ったのです。小遣いを持つようになったら、毎日、ファーストフードに行くことに違和感を持たなくなってしまうだろうと考えました》。

《より多くの方に、成長期の大切な時期に、子どもたちは何を食べさせられているのか。考えていただきたい。その思いで、本書を上梓することにしました。本書がきっかけになって、学校給食が本当の意味で、子どもたちの健康に役立つものに変わることを願っています》。

それにしても、いまだに自分が食べた「変な給食」を思い出すと胸が悪くなるほどだから、よほど食べ物の記憶というのは根強いものがある。皆さんも思い当たることがおありでは?
コメント (6)
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