tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

同時進行!平城遷都1300年(2)

2006年02月21日 | 平城遷都1300年祭
日曜日(2/19)平城宮跡を訪ねた。復元工事中の大極殿には、相変わらず殺風景な覆い屋が被されたままだ。東に歩くと、写真のお餅屋さんが店を出していた。王朝風のデザインに、色鮮やかな大極殿の完成図まで掛かっている。平城「宮跡」が「旧跡」となっていたので、声をかけておいた。宮人達が夢の跡…。

さて先日の(1)では、2/7に開かれた記念事業協会の第1回理事会で、実施基本計画が策定・発表されたところまでを書いた(2/13)。この事業の開催期間は2010年の元旦から大みそかまで。総額350億円を投じ、10のパビリオンを造り1500万人規模の集客をめざす(シルク博は683万人=半年の開催)という。基本となる事業は4つで、概略は以下のとおりだ。
※公式サイトhttp://www.1300.jp/index.html

1.国際コンベンション事業
ユネスコや日本政府とタイアップした会議、東アジアなどの都城文化と交流する会議などの開催
2.平城宮跡事業
平城宮跡や大極殿を利用した歴史文化体験事業(シンボルロードやパビリオンによる展開など)
3.平城京・広域ネットワーク事業
斑鳩・明日香・吉野などの県内、広域関西や平城京ゆかりの地との連携プロジェクトの展開
4.文化創造・市民参加事業
ボランティアの育成・協働、生活文化芸術品の創造

コンセプトは並んではいるが、イベントの詳細はまだこれから。この発表以降、全国紙ではほとんど何も報じられていないが、地元の奈良新聞にはいろんな記事が出ているのでご紹介しておく。

まず2/10付同紙では「西大寺駅から遊歩道」。「協会は、現時点で最も近い鉄道駅である近鉄西大寺駅の活用を考慮。平城宮跡会場までの約750メートルの間を歩行者専用の遊歩道でつなぐ案を検討し始めた」。

2/11には1面トップで「文化庁が奈良公園を提案」。この見出しには驚いた。88年のシルク博は、当初予定の平城宮跡から奈良公園に会場が変更された経緯があったからだ。だが記事を冷静に読むと、かつて文化庁が「奈良公園が望ましい」との意向を示していた、という話のようだった。

2/19には社会面トップで「復元後の大極殿、どう活用」。190億円を投じて復元される大極殿だが、完成後の活用方法は決まっていない。「機材を持ち込んだり、結婚式を挙げたいなどのケースも考えられる。大極殿の管理使用基準が必要」との文化庁記念物課のコメントを紹介している。

大極殿は天皇の即位など、国の重要な儀式に使われた建物だ。ここで挙式するとなると「できちゃった婚お断わり」などという基準を設けるのだろうか。
続きは次回に。

※同時進行!平城遷都1300年(1)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/c1a5ef57dd6b6df62cab6ea8def1c4dd
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする