tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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同時進行!平城遷都1300年(1)

2006年02月13日 | 平城遷都1300年祭
2010年(平成22年)、奈良市・平城宮跡周辺で「平城遷都1300年記念事業」が催される。これについて県下では様々な動きが出てきている。

思い返せば1988年(昭和63年)開催の「なら・シルクロード博」の準備期間中には、会場が平城宮跡から奈良公園に変更されたり、奈良公園では天然記念物のナギ(梛)林伐採問題が浮上したりと、てんてこまいだった。

シルク博のそんな経緯は私の記憶からも風化しつつあるが、1300年事業でも、またぞろ同様の課題が浮き沈みしている。で、この際これらをほぼリアルタイムで書き留めておかねば、と思い立った。初回の今日は、これまでの動きを一挙にまとめて書いておく。

公式ホームページにもあるが、始まりは97年(平成9年)3月14日の「平城遷都1300年を考える奈良の会」の設立だ。この日、里中満智子さんら奈良ゆかりの38人が意見交換した。この会の提言で99年(11年)10月13日、「平城遷都1300年記念2010年委員会」が設立された。

00年(12年)、県は「あなたが考える平城遷都1300年の夢」を募集、同年10月4日に結果を発表した。最優秀賞は該当なし。優秀賞は、東アジアの若い芸術家からデザインを募り、大仏や興福寺五重塔などに風船や色つきシートで装飾を施すというもの。「面白い発想はたくさんあったがオリジナルな発信が総体的に不足」(審査委員長・木村尚三郎氏)とされた(10月5日付 朝日新聞)。何となく前途多難を暗示している。

02年(14年)5月16日、2010年委員会の第4回総会で、復元される大極殿院(平城宮跡)に歴史野外劇場を造ってオペラなどの創作劇をするなどの構想が決まった。

03年(15年)7月29日、こんな見出しの記事が出た。「平城宮跡に新駅構想、市民団体は反発 柿本・奈良県知事表明」(朝日新聞)。知事選を11月に控え、柿本知事は公明党との政策協定のなかで新駅建設を表明したのだ。宮跡は近鉄西大寺駅と新大宮駅のちょうど中間にあり(両駅から徒歩10分くらい)、この話は今も尾を引いている。

さて05年(17年)5月16日「平城遷都1300年記念事業協会」が設立された。以後この協会が中心となって記念事業が進められる。で、06年(18年)2月7日、基本計画が策定された。平城宮跡を3つのゾーンに分けて整備し、華やかな歴史と文化の祭典をくり広げるという。いよいよ目鼻がついてきたぞ。続きは次回に。

※写真は平城宮跡・朱雀門(05.4.24撮影)。門を透かして見えるのは、復元工事中の大極殿院。

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