水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

驚愕!2012年 ドイツの脱原発を笑ったフランスがドイツから自然エネルギー輸入という。

2014-02-23 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

'14-02-05投稿、02-23追加

 既報驚異的!スペインの風力発電パワーが原発を超えたという。2014-01-28 )に記載しましたが、ルネッサンスの風が吹くのか?いつの間にかのヨーロッパにおける再生エネの技術革新の進展の現実には目を見張るものがあります。

 この現実に対して、なぜ日本で実現できなかったのか?は今更ながら非常に難しいテーマか?と思われます。

 個人的には、たとえ原発事故がなかったとしても、原発および放射性廃棄物からの放射能が環境に与える影響は無視できないと思われますが、

関連投稿:
放射化現象に係る投稿(その2:環境放射性物質が影響する諸悪について)
(2012-12-10)
 

 都知事選の争点のひとつにもなっている「反原発」ですが、一口に脱原発しようとしても、現実的には、貿易収支のマイナスからは難しい?ともいわれているが、

 小泉元首相の唱える「原発ゼロの方針を出せば、必ずある人が良い案を作ってくれる。内閣に原発ゼロに賛同する識者を集め、専門家の知恵を借りて結論を尊重して進めるべきだ原発ゼロの方針を出せば、必ずある人が良い案を作ってくれる。内閣に原発ゼロに賛同する識者を集め、専門家の知恵を借りて結論を尊重して進めるべきだ」の徹底を期待しています。

参考関連投稿:
安倍首相、原発再稼働に改めて意欲というが、脱原発依存の再稼動はいつまでなのだろうか?
 再稼動せざる得ない場合、必要最短な期限のみ地震・津波、太陽フレアーによる突発的な停電、応力腐食割れなどに対して機能喪失しないように安全対策された原発の選定が望まれます。

自民会合で、専門家は核のゴミ、国内処分可能というが、安全な核燃料サイクルによる再利用は不可能か? 
 核燃料サイクルによる再利用は原発事故の収束、わが国の再生エネの進展以上に難しく、加えて、ウランは有限資源であり、石油の可採年数より短いともいう。

 3.11の原発事故による「安全神話」の崩壊による発覚した有象無象の原発諸悪に対する結果論?として都知事選で脱原発を掲げて支援中の小泉元首相の現状ではありますが、在任中に脱原発、再生エネ化を声高に推進していたら、諸外国に比して一向に進展していない再生エネ化は進んでいたのだろうか??と今更ながら感じる次第です。

ドイツの脱原発は大失敗!風力発電のアテは外れ、進む産業空洞化 - Dailymotion動画

www.dailymotion.com 公開日: 2012年12月12日

ドイツは陸続きのフランスから原子力エネルギーを買っているのにこの始末。 
以前も言いましたが、今ドイツで流行っているのは薪オーブンです。  」のごとく、

ドイツの脱原発を笑った原発大国のフランスが再生エネの模範国ドイツから自然エネルギー輸入という。

信じられない驚愕現象です。

関連投稿:
再生可能なエネルギーに係る記載(その20:再生エネの進展の立ち遅れの挽回に係る雑感)
(2013-05-29) 

 以下、紹介します。

オルタナ
http://www.alterna.co.jp/8295

ドイツの脱原発を笑ったフランスがドイツから自然エネルギー輸入

「1月末以来の大寒波により、原発大国フランスは、電力不足に悩まされている。

原発が55基あるフランスでは、電力で暖房している家庭が多く、大寒波により電力が大幅に不足。ドイツから太陽光や風力による自然エネルギーの電力を輸入し、寒さをしのいでいる。

フランスの電力消費はピーク時には最大100ギガワットにのぼる。これは原発80基の発電量を上回る数字で、1時間あたり7000メガワットの輸入が必要となる。フランスの電力市場は1キロワット時あたり34セントと、ドイツ市場のほぼ3だ。

ドイツの人口はフランスより1500万人以上多いにもかかわらず、ガスやオイル、コジェネレーションでの暖房が主流のため電力使用は半分ですむ。しかも、太陽光発電により1時間あたり最大で3000メガワットの電力を生み出している。

フォーカスオンラインによると、昨年、ドイツが自国の原発17基のうち8基を停止させた時、フランスは嘲笑したという。ところが現在、ドイツの自然エネルギーを輸入せざるを得なくなり、原発政策を推進するフランス人にとってなんとも皮肉なこととなっている。

すでに2000に脱原発を決めていたドイツは同年の「再生可能エネルギー法」により、高い固定価格での買い取りを20年にわたって保証。それにより自然エネルギーは飛躍的に増え、昨年は電力消費の17%をまかなった。

ドイツは半年前に再び2022年の脱原発を採択したが、「原子力の安い電力を他国から輸入していては意味がないのではないか」との批判をよく聞く。しかしドイツは電力輸出国であり、輸入よりも輸出量の方が多い。欧州の送電網はつながっているため電気は流入出し、その時々の需要と供給によって互いに調整しあう。

また、2009には再生可能エネルギー熱法を施行し、新築の住居では熱の一部を再生可能エネルギーでまかなうことが義務化された。このほか、古い建物の断熱工事に補助金を出すなど、電力消費を減らす努力をし、脱原発実現を目指している。ドイツのエネルギー革命は、産業革命に匹敵するという人もいるほどだ。

ノルベルト・レットゲン環境相はハノーバーアルゲマイネ紙で「この寒い季節に、再生可能エネルギーが大いに役立つことが証明された」と、エネルギー革命が成功していることを強調。

その一方で、全国の送電網の監督機関である連邦送電線エージェントは、「これ以上寒くなり、風が吹かず、太陽がでなければどうなるかわからない。自然エネルギーで送電線を安定させるのは、原子力より難しい」と電力供給の見通しは予断を許さないとしている。
(ドイツ・ハノーバー田口理穂)」という。

いささか過剰なドイツの再生エネ化革命賛美のようですが、
今回の記事から、欧州の送電網はつながっているため電気は流入出し、その時々の需要と供給によって互いに調整しあうことができることが計画的に再生エネ化を可能にした要因のひとつか?とも思われます。

 さらに、わが国の送電網は50ヘルツ/60ヘルツに分かれているために、ますます、調整し難いこともあったのだろうか?とも思われます。

 既報今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理('12-6-1~'13-12-15)で記載した、既報再生可能なエネルギーに係る記載(その15:Mgを媒体とした発電・蓄電の現状と将来への展望)2013-03-17)によれば、わが国の蓄電技術の研究レベルは高い?ので実現性の成否はさておいて、需要と供給によって、計画的に消費電力を調整することによって、再生エネ化が進展できるか?とも思われます。

  既報 再生可能なエネルギーに係る記載(その25:日本とドイツのエネルギー関係データの比較)(2013-10-31)から、なぜそのようになったのかを議論して、阻害要因を排除して抜本対策を推定することが今後必要か?と思われます。

以前、進展しなかったわが国における原因は一体何なんだろうか?

ちなみに、意外なことに、既報再生可能なエネルギーに係る記載(その22:日本の太陽光市場1位に 13年、2兆円規模に)再生可能なエネルギーに係る記載(その21:「太陽光発電」と「農業」のとってもいい関係 農電併業とは)日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その4:「再生可能エネルギー」最新記事一覧)(2012-10-29)など如何にも再生可能なエネルギー化が順調に伸びているかの錯覚に陥らざるを得ない現状。

朝令暮改で首尾一貫しなかった過去の政策、および、
国民哲学の違いなのだろうか?など

 再生エネの発電量(単位の一元化)、普及率と稼働率(単位などによって錯覚しないように)などを一般庶民が見てもわかり易く整理された「見える化」(グラフ化掲示)を期待しています。


 ドイツなど欧州諸国ではチェルノブイリ原発事故からの教訓、加えて3.11福島原発事故後の惨状をみて、計画的に期限を定めて、反原発、脱原発依存の下で再生エネ化が進展しつつあると思われます。

 ドイツばかりではなく、世界各国の再生エネ、省エネに対する意気込みは進んでいるか?と既報から推察しています。

量産化化など時間がかかると思われますが、・・・。

参考投稿:
サハラ砂漠の2%で世界の電力をまかなう高効率太陽光発電 
「おおよそ、高受光エネルギー(2倍)、高光電変換効率(30%)によって、わが国で市販されている一般的なシリコン太陽電池(15%)の4倍の発電量?が推定され、かつコンピュータ制御して熱も回収する」と想っています。 
 サハラ砂漠の面積は9,400,000 km² (google検索から引用)
その2%は約20万km²ということから、わが国の半分強

 

佐賀大のインド洋上で海洋温度差発電から10年。 2014年米・中で出力10MWのプラント建設という。(2013-08-19)

海を利用した再生可能なエネルギーについて調べました。(2010-11-17)
OPRF 「海洋温度差発電の胎動」
http://www.sof.or.jp/jp/news/51-100/88_3.php ) 
海水温の低い日本本土周辺での可能性は??排他的経済水域を利用可能な日本の場合は海を利用した再生エネと蓄電技術の進展が望まれます。 

太陽熱温水器の普及率の高さ。次世代の太陽熱利用を制するのは中国か?
(2013-07-14)太陽光、
 風力発電と並んで中国の意気込みは大きい

 

太陽光発電基盤に使用される
 太陽光発電用金属ケイ素の約90%は電気代の安い中国

再生可能なエネルギーに係る記載(その18:豪州で低コストな有機太陽電池の大型化に成功 )(2013-05-21)
 量産化時には安価な太陽光発電が得られます。
 
再生可能なエネルギーに係る記載を調べました。(その13:ノルウェーの浸透膜発電について)(2013-02-01) 


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