'12-10-29投稿
エネルギー産業はその時々の社会の求める安全性に係る趨勢によって石炭火力→大規模水力ダム→天然ガス、原子力と盛衰してきました。原発事故後、再生エネルギーへの進展を期待している一人ですが、資源の枯渇と掘り尽くしによる地盤沈下などを考慮しなければ、固定電源として化石燃料を使った発電方法が手っ取りばやい方法なため、なかなか進展しないのも事実であると思っています。
原発事故補う発電として一朝一夕には間に合わない再生可能エネルギー故、現状、火力発電代替による電力会社の赤字費用は約3兆円とのこと。
再生可能エネルギーによる発電量がどのように、現状の数%からどのくらい増加推移しているか掲示板、等での「見える化」によって国民がわかるようなシステムがほしいところです。
日本の再生可能なエネルギーの現状('10-11-22~'011-07-14)2011-07-14から一年余。
既報
日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その3:比率拡大時の問題点)
に引き続いて「再生可能エネルギー」の最新記事に係る記載を調べたので紹介します。
(転載開始)
どこがダメなのか、日本のエネルギー
日本列島エネルギー改造計画(8)茨城:
太平洋岸に風力発電所の集積地、洋上にも続々と建設中
茨城県の太平洋岸に大規模な風力発電所が増加中だ。10~20MW級の発電所だけでも5か所で稼働しており、今後の拡大が期待される洋上の風力発電も本格的に始まった。一方で内陸部ではバイオマス発電が活発に進み、その発電量は全国で第2位の規模に成長している。(2012/10/25)
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日本列島エネルギー改造計画(7)福島:
風力発電2000MW計画を推進、洋上で世界初の大規模な試み
震災の被害を大きく受けた福島県は2012年3月に「再生可能エネルギー推進ビジョン」の改訂版を発表し、震災前よりも再生可能エネルギーの導入量を大幅に増やす方針を打ち出した。2020年までに風力発電を2000MWに拡大する計画で、世界初の大規模な浮体式の風力発電にも挑む。(2012/10/23)
日本全国の電力需要に応えるにはメガソーラーがいくつ必要?
太陽光発電に期待する人は多い。では、日本全国で1年間に消費する電力を発電するには、どれくらいのメガソーラーがあれば足りるのだろうか? メガソーラー1カ所の出力を1MWとして考えてみよう。(2012/10/19)「ミニ解説:
国家戦略室の「コスト等検証委員会」によると、太陽光発電システムの実稼働率は12%。1年のうち12%しかフル稼働しないということだ。日本各地に設置した太陽光発電システムの発電実績データからも、この数字は妥当なものであると考えられる。
1年間の12%というと、大体1050時間。出力が1kWの太陽光発電システムの年間発電量が1050kWhということになる。この数字で日本全国で1年間に使用した電力量の値を除算すると、どれくらいのメガソーラーが必要になるのかが分かる。
電気事業連合会によると、2011年度の年間販売電力量は大体8598億867万1000kWh。この値を1050で除算すると8億1886万5400。日本全国で1年間に使用した電力量をメガソーラーだけで発電するには、合計出力が8億1886万5400kWでなければならないということになる。
8億1886万5400kWをMWに換算すると81万8865.4MW。メガソーラー1カ所の出力を1MWとすると、大体80万カ所のメガソーラーが必要という計算になる。」
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ガス会社が太陽光発電事業を拡大、年内に九州3か所で運転開始
福岡・熊本・長崎の3県で都市ガスを供給している西部(さいぶ)ガスが、同社初の太陽光発電所を大牟田市で完成させた。さらに長崎市と北九州市に建設中の太陽光発電所も年内に稼働する予定で、自社工場の敷地を活用した再生可能エネルギーによる発電事業を拡大していく。(2012/10/19)
自然エネルギー:
鉄道の空き地にメガソーラー、貨物の操車場跡地で1MWを発電
東京と栃木を結ぶ私鉄大手の東武鉄道が空き地を活用したメガソーラー事業に参入する。貨物の操車場として使っていた跡地に太陽光パネルを設置して、2013年夏から1MWの発電を開始する計画である。事業用に数多くの土地を保有する鉄道会社の参入は今後も増えそうだ。(2012/10/19)
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日本列島エネルギー改造計画(5)秋田:
バイオマスで全国1位、風力と地熱も増やして自給率100%へ
(2012/10/16)
(2012/10/15)
2020年までに国内で最も伸びるエネルギー源は?
今後成長が期待できる再生可能エネルギーについて、2012年度と2020年度の国内市場規模を富士経済が予測した。従来の家庭用太陽光発電システム一辺倒から、産業用へと成長分野が移り変わっていくという。(2012/10/12)
バイオマスは電力源の宝庫、木材からゴミまで多種多様
再生可能エネルギーの中で燃料を使うのはバイオマス発電だけだ。発電の際にCO2を発生するが、樹木などCO2を吸収する生物資源を原材料として使うためにクリーンエネルギーに位置付けられている。ゴミなどの廃棄物も対象になり、原材料のコストによって買取価格が大きく違う。(2012/10/10)
再生可能エネルギーの導入ペースが加速、2か月で年度目標の半分を突破
7月から始まった固定価格買取制度における開始2か月間の状況が発表された。8月末までに買取制度の対象として認定された設備は7月末から2.16倍に、発電規模の合計では2.29倍の大幅な増加になった。すでに2013年3月末までの目標値の半分を超えるペースで拡大している。(2012/9/19) ・・・」
分散型として最適な太陽光発電はコストが高すぎるので、部品の製造コストの低減および取り付けコストが安くなるシースルー、フレキシブルな薄膜タイプの画期的な開発推進が期待されます。
個人的には、WWFなどが期待しているバイオマスエネルギーに関しては、メタンガス、メタンハイドレイドなど天然バイオマスの採掘利用は生態系、天変(温室効果など)地異(地震、シンクホールなど土砂災害)への影響が懸念されます。リサイクルを含めた用意周到な開発が望まれます。
微生物を利用した人工の「メタン」「オイル」「水素」などのバイオマスの量産化技術の発展が望まれます。
理想的には従来からの太陽光(可視光)を利用する方法に加えて、最近提案されました赤外線、電波、紫外線を電気変換する方法が成功すれば、猛暑(地球温暖化)、異常気象(豪雨)などの対策および新たな再生可能エネルギーとして一石数鳥の効果があると想われます。
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