行ってきました、黒のホワイトデー。
実行委員長とTOKON10の結婚式って……。
よくもあしくも、あれがSFファンの乗りなんですよね。
柴野御大も病身に鞭打って、二宮から出ばってこられたわけだし、実行委員はいやでもがんばらなければならなくなったわけです。
会場で、最近
『おたくの起源』(NTT出版)という著書を上梓された吉本たいまつさんに紹介された。その著書は未読だったが、主張の骨子はDAIKON3と4の間におたく文化の起源があるということらしい。間と言えば、TOKON8ではないか。
吉本さんによれば、今回の本ではTOKON8についてはあまり書けなかったので、次回作のために話を聞きたいとのことだった。
「はい、喜んで」ということになった。
先日、TOKON8について書いたのがきっかけになったわけでもないだろうが、話すにはよい機会だと思った。80歳を過ぎても頭脳の衰えない柴野御大とは違って、このところのわたしの記憶力減退はひどいから。今のうちということで。
おたく文化起源論的には、実はTOKON8というのはかなり重要なんですね。さすがにお目が高い。しかもわたしなんぞに話を聞こうとは。
わたしはSFおたく文化の日陰の華というか、ちょっとした隠し味ではあるんですね。新戸に話を聞いたということは、うーん、よくそんなマイナーなところまで調べたなということになるわけです。
ということで、吉本さん、よろしく。
巽孝之:「TOKON10には、TOKON8のリベンジの意味もあるんですよ」
わたし:「そうですね」
巽:「挫折した夢も多かったですからね」
わたし:「まったく」
巽:「どうですか。この際、『SF論叢』を復刊されては」
わたし:「えっ? えー、そ、それは……」
SF界の仕掛け人は、相変わらず恐ろしいことを考える。