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テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

計画停電と周波数の壁─全部テスラでやっておけば

2011-03-16 21:48:39 | Weblog
 大震災とそれにともなう原発事故で、需給バランスが崩れた電力を補うため日本最初の計画停電が実施されている。不便だが、この際、やむをえないだろう。
 当初、無傷の西日本の発電所から電力を融通する案もあったという。実現できれば停電せずにすんだかもしれないが、それを拒んだのが「周波数の壁」だった。
 よく知られているように、日本の電力事業は東日本の電力会社が50ヘルツ、西日本が60ヘルツで運用されている。従って西日本の電力を東日本で利用する場合には、周波数を変換しなければならないが、現有の変換設備の処理能力は100万KWしかない。これではとても需要を満たせないため、頓挫したのである。
 狭い日本の中でふたつの周波数がある。なぜ、そんなへんてこりんなことになったのか。その理由は日本の電力事業の歴史にあった。
 日本最初の電力会社、東京電燈会社(現在の東京電力)が設立されたのは1883年(明治16年)のことだった。その後、神戸、京都、大阪などにも同様の会社が設立されていった。
 初期の電力システムはエジソンの直流方式が主流だったが、電力需要がふえるにつれてニコラ・テスラの高圧交流方式が普及し始めた。
 このとき東京電燈会社が購入したドイツ製の交流発電機が50ヘルツを採用していたため、その供給エリアでは50ヘルツが使われるようになった。一方西日本では、大阪電燈会社(現在の関西電力)がゼネラル・エレクトリック社製の60ヘルツ発電機を採用した。ここから現在の東西の周波数区分が生じたのである。
 ゼネラル・エレクトリック社の設立者はエジソンだから、初期は当然、直流発電機を製造していた。しかし時の流れには逆らえず、当時はウェスチングハウス社のライセンス供与を受けた交流発電機も製造していた。ウェスティングハウス社の特許はテスラの特許を購入したものだから、かつての部下の軍門に下ったことになるわけで、天下の発明王としてはさぞ不本意だったことだろう。
 ちなみに60ヘルツという周波数も、当初からテスラが主張していたものだった。
 その後、周波数統一の話は何度も持ち上がったが、そのたびに膨大な費用がネックとなって実現しなかった。それに変わるべき周波数変換設備の建設も、やはり必要性と予算のかねあいでなかなか進まなかった。
 最初から全部テスラでやっていれば、今のような問題は起こらなかったのにと思うと残念でならない。

計画停電初日

2011-03-16 08:38:49 | Weblog
 一昨日の計画停電初日はまぬかれたが、昨日は午後4時頃から3時間ほど停電した。身の回りの雑用をしているうちに、暗くなってきたので1時間ほど仮眠した。起きたらあたりはもう真っ暗だった。
「しまった、電池を買い忘れた!」と思いながら、暗闇の中で懐中電灯を探し出すと、案の定、電池が切れていた。
 キッチンにあった百円ライターの灯りをたよりに仏壇のろうそくを探したが、見つからない。明かりはあきらめ、ノートパソコンを開いて、文章を書き始めた。しかし、どうも落ち着かない。
 パソコンを閉じ、真っ暗な廊下を手探りで伝って玄関から表に出た。
 家の前は国道だが、街灯も、信号も消え、なにより店や建物の明かりがまったくない。通りを走る車の数も、人通りもいつもより少ない。いくらか心細い思いにとらわれながら、ふと空を見上げた。星がよく見えるかと思ったのだが、あいにく曇りでなにも見えない。しかたなく部屋にもどって、時計をにらみながら、停電の回復を待った。
 終了予定時刻の7時ぴったりに、アナログテレビのスイッチがバチンとはいって、照明が点灯した。テスラに感謝しながら、夕食の支度を始めた。
 子供の頃にはよく経験したが、久しぶりの停電にはとまどうばかりだった。
 こんな調子で今日も続くのだろうか。

東日本大震災について

2011-03-14 23:29:39 | Weblog
◎観測史上最大のマグニチュード9・0の大地震、未曾有の大津波、原子力発電所の深刻な事故……。
3月11日に発生した東日本大震災は、自然の猛威を見せつけるとともに、科学技術を過信することの危うさをあらためて思い知らせた。
今は被災者に一刻も早く救援の手が差し伸べられ、今なお予断を許さない原子炉の事故が無事収束することを願うのみである……。

◎東日本大震災にからめて、ハープや地震兵器といった与太話を得意げに語る連中には本当に腹が立つ。テスラと無縁なものを、当たり前のように関連付けて語っているのも不快だが、なによりこれほどの被害が出ている災害に対して、つまらないオカルト話や陰謀論を語ること自体不謹慎だろう。



トリスのハイボールを飲んだら、アンクルトリスのTシャツがあたった!

2011-03-04 18:37:56 | Weblog


 昨夜、駅前の居酒屋「村さ来」でトリスのハイボールを注文したら、くじがついてきた。引いたら、Tシャツがあたった。トリスウィスキーのキャラクター、アンクルトリスをデザインしたTシャツである。
 うれしくて、ちょっとなつかしかった。
 アンクルトリスといっても、今の若い人は知らないだろうが、わたしたちの世代には思い出のキャラクター。柳原良平氏が描くその酒好き親父のキャラは、昭和30年代前半に一世を風靡した。漫画少年だったわたしは、そのイラストをまねしてよく描いたものだった。あれから50年たった今でも描ける。
 テレビCMでは、アンクルがグラスをかたむけるたびに、顔が下から徐々に赤くなっていくのが可愛かった。白黒テレビの時代だったが、あの赤ははっきり見えた。
 このアンクルトリスとともに流行ったのが、「トリスを飲んでハワイに行こう」という懸賞コピー。当時は1ドル360円。海外旅行などとても手が届かない時代の、それでも一番身近な海外がハワイだった。
 トリス・ウィスキーもまたウィスキーが高級酒であった時代の一番庶民的なウィスキーだった。サントリーレッドとハイニッカが1本500円だった当時、確か1本380円だった。学生下宿で仲間と酒盛りをするときは、これとコカコーラが必需品だった。一番安いウィスキーを飲んで、あこがれのハワイに行ける。なかなかうまい宣伝であり、見事なキャッチコピーだった。

 ハワイは当たらなかったが、アンクルトリスのTシャツがあたった。
 それで満足な夜だった。
 

木村多江さん、だいじょうぶかな?

2011-02-07 22:11:34 | Weblog
「東京島」「ホタルのヒカリ2」「LADY~」。最近の木村多江さんの出演作を見ていると、多江さん、だいじょうぶかなとつい言いたくなってしまう。なにか演技の方向が定まらず、迷いや空回りが感じられることが多いからだ。本来、そのような演技をする人ではないはずだ。
「ゼロの焦点」「不毛地帯」「国選弁護人」などで見せた定番の役柄では、さすがに安定感があるが、それでも従来の演技を大きく抜けてはいない。
 これを監督や演出家、脚本家など、スタッフのせいにすることもできるだろう。たしかに演出や脚本には、首をかしげるものもないではない。だが、それを選んだのはあくまでも多江さん自身である。
 本人にもかえりみるべき点はないだろうか。
 日本アカデミー賞最優秀主演女優のお墨付きをえた多江さんはランクも上がり、周囲からなにかとお膳立てされるようになったはずだ。それに乗っかっているうちに、かつての名演を支えていたものが、少しずつ狂い始めたのではないか。
女優は女優のみにて存在するにあらず。木村多江の数々の名演は、多くの勝れたスタッフとの協同作業によってはじめて生まれたものである。逆に志の低い連中に囲まれていると、名女優ももてる力を充分に発揮できなくなる。名演を可能にしてくれるスタッフを選ぶのも、女優の仕事のうちだろう。
 演技に対してだれよりも真摯な多江さんのことだから、最近のズレにはもう気付いているはずだ。だからこその迷いや逡巡なのだろう。
 人は頂点に達したと思った時に、落とし穴が待っている。多江さんの将来を考えれば、まだ女優歴の一合目にさしかかったばかりだ。こんなところで立ち止まらずに、世界的な名女優をめざしてさらに前進し続けてほしい。

遊行舎飲み会

2011-02-02 22:50:15 | Weblog
 明日は立春。昨日あたりから寒さが緩んで、わずかながら春めいた陽気になってきた。春が近づくと、遊行かぶきの季節もスタートというわけで、先週土曜日、今年の顔合わせを兼ねた遊行舎の飲み会が開かれた。
 参加者は遊行舎主宰の白石征さん、役者の中心メンバーである中島淳子さん、河野真弓さん、平山はづきさん、青江薫さん、井内俊一さん、吉野俊則さん、それに制作の「遊行フォーラム」高須譜生さん、「ポトピ」矢野彰教さん、わたしの計11人。
 昨年暮れから、少し体調を崩していた白石さんもすっかり元気を快復し、春の「花見の宴」における遊行寺境内公演や、恒例秋の遊行寺本堂公演の話題で大いに盛り上がった。9月の本堂公演の演目は、昨年好評を博した「さんせう太夫」と決定。春の演目もほぼ固まった。
 3月からはワークショップが開催され、本番に向けた準備がいよいよ始まる。
 ほかにも夏頃に大きな公演がはいる予定があり、遊行舎も本格的な収穫期にはいったようだ。思えば〈遊行かぶき〉の旗を掲げて遊行舎がスタートしたのが15年前。以来、その旗を一度も降ろすことなく、小さな苗木を今日の大樹にまで育てた白石さんの努力にはただ敬服するのみである。これによってわが郷土藤沢も、ようやく自前の文化を持ちえたといってよいだろう。
 役者陣も結婚、出産とおめでた続きで、こちらも絶好調だ。
 今後とも藤沢文化ルネサンスの柱〈遊行かぶき〉を支えるため、矢野さん、高須さんともども力を尽くしたいと考えている。

 

2月から「遊行舎ワークショップ」開催、参加者募集!!

2011-01-22 06:55:18 | Weblog
 

 今年も秋の<遊行かぶき公演>が決定した。演目は昨年大好評を博した「さんせう太夫」。中世説経節の世界を追求してきた遊行かぶきの集大成となる大作である。
 期日は9月上旬、舞台は例年通り遊行寺(時宗総本山清浄光寺)本堂。
 これに合わせて、2月から以下の要領でワークショップが開催されることになった。
 地元藤沢、湘南、神奈川、東京在住で演劇に興味がおありの方はぜひご参加を。

「遊行舎ワークショップ」参加者募集!!

 遊行舎では、9月上旬予定の遊行寺かぶき公演「さんせう太夫」に向けたワークショップを開催いたします。社会人、学生、主婦、プロダクション所属を問わず自由に参加できます。年齢制限はありません。スタッフその他をご希望の方の参加もお待ちしています。
 講師には演出家の白石征(遊行舎主宰)他を予定しています。
 あなたも遊行舎ワークショップに参加して、新しい芝居づくりに挑戦してみませんか。

「遊行舎ワークショップ」
期日:第一期(2月12日~3月26日)毎週土曜日午後2時~4時
会場:藤沢市村岡公民館第1和室(2階)
参加費:月額1000円(資料代)
《お問合わせ、お申込み》
251-0037藤沢市鵠沼海岸1-14-6 遊行舎
TEL.0466-34-9841
E-mail: niko091@bd.mbn.or.jp
http://www32.ocn.ne.jp/~yugyosya/yugyosya.html

《講師紹介》

◎白石征
演出家、遊行舎主宰

寺山修司の編集者をへて演劇活動を開始。1996年からは、〈遊行かぶき〉をコンセプトに毎年、遊行寺本堂を舞台に中世演劇を上演する。
両国シアターXの魯迅『眉間尺』、花田清輝『泥棒論語』の演出でも高い評価をえる。
主な作・演出作品:『新雪之丞変化一暗殺のオペラ』、『小栗判官と照手姫』、『中世悪党伝』三部作、『一遍聖絵』、『しんとく丸』、『さんせう太夫』、『瓜の涙』、『十三の砂山』、『眉間尺』、『泥棒論語』など。

さんせう太夫 ─母恋い地獄めぐり
白石 征/脚本・演出 寺山修司/短歌 J・A・シーザー/音楽
期日:9月上旬
会場:時宗総本山遊行寺本堂




クリスチャン・ベールがテスラを演じる!?

2011-01-21 21:31:28 | Weblog


 昨日、テスラブームについて書いたら、今日になってうれしいニュースが飛び込んできた。クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」や「プレステージ」でおなじみの英国俳優クリスチャン・ベールが、テスラを描いた映画の主役を務めるというのである。
 映画の詳細はまだ不明だが、脚本はウラジミール・ライチッチ、制作はブランコ・ルスティーグ、共演は「バッドマン・ビギンズ」やハリーポッター・シリーズにも出演しているクロアチア出身のレイド・セルベッジア、カナダ在住のセルビア人女優ロリータ・ダヴィドヴィッチなどとのこと。
 制作のルスティーグは、「ソフィーの選択」や「シンドラーのリスト」なども手がけた大物プロデューサーである。
 記事だけではベールがテスラ役かどうかわからないが、彼がマジシャンを演じた「プレステージ」では、デヴィッド・ボーイ演じるテスラの瞬間移動装置が大きな役割を果たすなど、テスラとは因縁浅からぬものがある。それに長身痩躯のスタイルや、知的な風貌からいっても、テスラ役にはぴったり。
 それにしても、なんともわくわくするニュースだ。詳細がわかりしだい、また、このブログで報告したい。

http://community.livejournal.com/ohnotheydidnt/55255130.html

テスラの伝記漫画を刊行したい!

2011-01-20 23:07:48 | Weblog
         (c)下栃棚正之


 1980年初めから続く世界的なテスラブームは、21世紀にはいってからも衰えを知らない。
 映画では、デヴィッド・ボーイがテスラ役を演じた「プレステージ」、テスラコイルおたくの青年が主人公の「魔法使いの弟子」、コミックスでは荒木飛呂彦の「変人偏屈列伝」、アニメでは、テスラがモデルの「メガマインド」、TV番組ではエジソンとテスラの死闘を描いたNHK-BShiの「光の偉人 陰の偉人」。その他、ドラマ、アニメ、ゲーム、音楽、演劇、アートまで、あらゆるメディアに取り上げられている。
 テスラモーターズ社のEVカー「テスラロードスター」を初め、社名、製品名に名前が使われる機会もふえている。
 肝心の発明の分野でも、テスラの遺志を継ぐ無線送電の研究が、携帯機器のワイヤレス給電や太陽発電衛星などで、大きな成果をあげている。
 こうした情報は、わたしのホームページやブログで折にふれて紹介してきたが、あまりに数が多く、紹介し切れていないのが実情である。

 そんな中で、紹介し忘れたわけではないが、もう一度あらためて紹介しておきたい作品がある。それは下栃棚正之さんによるテスラの伝記漫画である。
 1999年に学研の雑誌「6年の科学」に連載されたこの漫画は、拙著「発明超人ニコラ・テスラ」を原作に、下栃棚正之さんが漫画化したテスラの唯一の伝記漫画である。原作の評価は置くとしても、定評のある下栃棚さんの作画がすばらしく、こむずかしいところもある原作をよく咀嚼し、小学生にもわかりやすく、おもしろい作品に仕上げていただいた。
 連載は好評で、終了後、単行本化の話もあったが、諸般の事情からまだ実現はしていない。テスラがメディアで取り上げられるたびに、このまま埋もれさせるのは惜しい作品とつねづね考えていた。
 とはいえ、あれからはや10年余り。考えているだけではラチが開かないことが証明された。昨今の出版事情もあるが、今年は下栃棚さんのご理解をえながら、単行本化に向けてがんばってみようと思っている。
 興味がおありの編集者の方は、ご一報を。

発明超人ニコラ・テスラ
http://nikola-tesla.sakura.ne.jp/


e-taxで確定申告

2011-01-19 08:11:31 | Weblog
 昨日はe-taxで確定申告をした。昨年はわたしのe-tax元年ということで、住民基本カード取得などの事前準備でずいぶん手間取ったが、今年は比較的スムーズに処理できた。
 ただ収支内訳書もe-taxで送れることを忘れて、郵送にしてしまった。還付なので少しでも早くと、用紙の交付と提出で税務署に2度足を運ぶことになった。
 一昨年までは、例年3月15日ぎりぎりに出していたので、ものすごい混雑だったが、期間前なので署内は閑散としていた。その分、担当者の姿がめだった。おかげで時間をかけて親切に応対してくれた。
 還付金が早く振り込まれるとうれしいな。