TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

2駆の限界…

2021年03月22日 | 
山での車トラブルの3例目です。

1997年8月 小学校1年生の息子と二人だけで、キャンプに行きました。
大まかな計画は次の通りでした。
1日目 島原-長洲-菊池渓谷-大観峰-長者原
2日目 牧ノ戸-久住-牧ノ戸
3日目 阿蘇熊牧場-阿蘇山-白川水源-南阿蘇
4日目 三井グリーンランド-長洲-島原

1日目のキャンプの様子


長者原近くにあった、バラ園直営のオートキャンプ場に泊まりました。
料金は3500円、高かったですが、当時はオートキャンプがブームでこれくらいが相場でした。私たちが着いた時点で30ほどのテントが既に張ってありました。
しかも、ほとんどが大型の4WD車の横に、家型テント、タープ、ディレクターチェアー、テーブル、ツーバーナーコンロと、アウトドア紙の写真さながらで、当時流行のキャンプスタイルでした。
それを見てヤバいと思いました。何がヤバいかというと、これだけ多くの人が集まっていると夜に騒がしくて寝られないのではないかと心配したわけです。私たちは翌日の久住登山に備えて夜はしっかりと寝たかったのです。それで、できるだけ離れたところにテントを張りました。(水場まで30m、風呂まで150m、トイレまで200mと当時の記録が残っています。

私のキャンプスタイルは写真の通り山キャンプの延長で、このオートキャンプ場では場違いな感じがしましたが、そんなことは気にせず息子と二人だけのキャンプを楽しみました。
テントはダンロップのH型4天、コンロはブス、テーブルは釣り用のクーラーでした。晩飯のメニューは(記録が残っていて)、ご飯、ドラえもんふりかけ、UFO、カレー(レトルト)、みそ汁(インスタント)でした。

キャンプ場の風呂は半露天、壁は竹を並べただけの野趣に富んだものでした。湯船には風に飛ばされた葉っぱが浮いていました。はじめはキャンプ場で風呂には入れるだけ有り難いぐらいに思っていたのですが、暗さに目が慣れてくると、湯船に浮いていたのがバラだと分かりました。バラ湯だったのです。なるほどバラ園直営のキャンプ場だけのことはあると妙に感心しました。

夜になると風が強くなりしまいには雨となりました。この分では明日の久住登山は無理かななど心配しながら眠りにつきました。
夜中、周囲の騒がしさで目が覚めました。

雨で、周囲のキャンパー達が慌てているのです。大きな話し声、エンジン音、ドアの開閉音、道具を撤収する音…。
30ほどあってテントのうち、10組は夜中に帰り、さらに10組ほどはテントをあきらめ車に避難しだしました。
アウトドアに雨はつきもの。なんのこれしきの雨でと、怒りさえ覚える騒がしさでした。

翌朝も雨。テントの中で朝食。食後息子がトイレに行きたいと言うが雨の中の200mは大変だろうと思って車で連れて行きました。用を済ませて,サイト地に戻ろうとしたときアクシデントが起きました。テントを張っていた場所は少し離れた高いところでした。サイト場までの坂道は雨で地面がぬかるんでスタックし、車が登らないのです。何度も試みましたが、九重特有のあの黒土は雨に濡れたら雪よりも滑るのです。そんなとき、横を4WDのデリカが何事もなかったようにゆうゆうと通り過ぎてゆくのでした。
「ああ、2駆の限界か…」

キャンプ場のことでしたので、命の危機とかではなく、車が横付けできなくて大変だったでことが済みました。
でも、山の中で同じようなことが起きたら大変です。退職してから奥深い山に行く機会が増えたので、次に買う車(最後の車)は4駆にしようと思っています。

その日は登山中止。阿蘇内牧温泉(サウナ、プール付き)、三井グリーンランドと大幅な計画変更となりました。私は息子に九重の山を見せてやることができず残念でしたが、息子は遊園地で遊べて大喜びでした。

先日、日隠林道でアクシデントに遭い、忘れかけていた四半世紀前の車トラブルを思い出しました。

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2 コメント

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Unknown (TANE)
2021-03-22 19:39:34
子どもが小さかった頃、キャンプに連れてってましたねー。
私もくじゅう花公園や瀬ノ本、霧島、壱岐、四万十川、蒜山、能登島などでキャンプした記憶があります。
キャンプにはハプニングがつきものです。
何十年も経つとそのハプニングもまた忘れがたい良き思い出です。
tenzanbokkaさんの息子さんにとっても忘れられない思い出となっていることでしょう。
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Unknown (tenzanbokka78)
2021-03-22 20:18:44
taneさんはあちこちにキャンプに行ったんですね。四万十川や壱岐までも。忙しい中、時間をやりくりして子どもと旅した思い出は宝物ですね。
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