TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

多良岳を詠んだ歌  歌集「天彦」より -2-

2014年07月01日 | 吉井勇



   石楠花の大群落のなかに来ぬうつし世のこといかで思はむ

多良岳の石楠花の美しさを歌った吉井勇の歌で、本ブログで何度も紹介させてもらいました。
他の歌も知りたくて吉井勇の歌集を探しました。(昨年のことです)
古本屋で、もっともネットで探したのですが、昭和22年発行の歌集「天彦」(あまびこ)を手に入れました。



天彦の「羇旅三昧」の章に、多良岳やその周辺を詠んだ歌が収められています。





上の写真の歌は、前回(H25.5.12)のブログで紹介したものです。
今回は、多良岳信仰について歌ったものを紹介します。

   雲ふかし山頂きはいづこぞと見えざる多良の社をろがむ    

   おのづからなる心にもなりぬらむ太良嶽に来て山にしたしむ


「をろがむ」は 漢字で「拝む」、意味はおがむ、礼拝する。(学研全訳古語辞典)
次回は、雲仙を歌ったものを紹介します。

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