大行道

友人の住職継職法要に雅楽隊として出仕してきました。

千葉から電車に乗って姫路駅。そこから1時間くらい乗り継いで到着したのがS寺です。
http://www.sentokuji.or.jp/

当日は、透き通るような晴天。
そんな中、まずは私たちが宿泊するお宿からお寺まで132人のかわいいお稚児さんと一緒に稚児行列。

そして本堂にて住職継職法要、蓮如上人500回大遠忌、塀山門慶讃法要が勤まりました。

驚いたのが大行道です。

一般的に、行道というのは、内陣の中阿弥陀様の周りを僧侶が読経しながら回るというもの。
しかし、この地域ではお稚児さんと僧侶が一列をつくり、本堂の周りを一周するのです。
私たちは雅楽を演奏しながら、たくさんの親子と僧侶が混じり合いながら一体となって行道している姿に感銘を受けました。
子供たちに目を向けると、ワクワク楽しそうにしている子、泣いている子、疲れ果てた子と、それぞれが親御さんに手を引かれながらお参りをしています。。
聞くところによると、この地域特有なもののようです。

そんな大がかりな住職継職法要のお手伝いをしている一人の青年がいました。

「ご熱心ですね」と聞きますと、「そうなんやぁ」と新住職Mさんがこんな話をしてくれました。

「彼のおじいちゃんが亡くなられた時に、彼は蓮如上人の書かれた白骨の御文章とであった。彼が、ここに何が書いてあるのかと聞いてきたので、２人で１文字１文字意味を見ていった。すると、彼がこんないい文があるんですね。おれ、友達に知らせますよ。」と。

それ以来、よくよくお寺にお参りに来ているんですと。

そんな人たちに支えられている新住職であります。

勘兵衛町専徳寺住職継職おめでとうございます。

（龍）