旅人労働者~気づくのが遅すぎて(鹿児島県→千葉県編) 

今回は千葉県のいろんな場所をドライブしたり、城跡を探索しようと思います。(前回の旅、鹿児島編から6年後)

鹿児島県・鹿児島市(旧・郡山町)の旅 第39回

2017-05-15 22:55:32 | 39.鹿児島県・鹿児島市(旧・郡山町)の旅

 

こんにちは。

第39回目の今日は鹿児島市の旧・郡山町です。

尺の関係で郡山町付近の地域も訪れています。

まずは旧・吉田町南部にある下田町にある関吉の疎水溝に参るとします。

関吉の疎水溝。

なんと世界遺産である。

え?失礼な言い方だが何故こんなところに?

全く知らなかったので調べてみるとそれもそのはず、2015年に世界遺産として登録されたので

知名度的にまだ低いことと、登録された名称が、

「明治日本の産業革命遺産 製鉄 製綱 造船 石炭産業」の数ある遺産の一つに過ぎなかったことが知らなかった原因である。

その証拠に見物客は私以外に誰も居らず、いるのはガイドのおっちゃんだけだった。

画像はガイドのおっちゃんで説明しながら案内中のところ。

関吉の疎水溝というのはそもそも何なのか?

ガイドの話によると、稲荷川の凝灰岩がある場所は川幅が狭いので

ここで水をせき止めて水量を貯め

それを水路(疎水溝)に送り込み、農業用水(灌漑)や工業用水として使用したとのこと。

もともとは仙巌園に水を送り込む為の水路だったが

江戸時代幕末、島津斉彬公が富国強兵のため集成館という工業地帯に水路を増築し

水車を通じて圧力で大砲に穴を開ける動力に用いたり、砂鉄の選別に利用していた。

これが産業革命の一端を担ったとして世界遺産に登録されたのだ。

画像左上部に堰を差し込むための岩をくりぬいた跡がある。

当時は堰を入れてダムのように水を貯めていた。

県道208号線、伊敷台付近。

県道206号線、犬迫町付近。

県道210号線、同じく犬迫町付近。

国道3号線。小山田町付近。

鹿児島市内だというのに先ほどからずーっと山の中である。

どの道を通っても山の中である。

が、考えてみれば東京都だって奥多摩のほうは山林地帯だし

有数の都市や県庁所在地でも常にビルが建っているわけではない。

健康の森公園。

スポーツしたり、キャンプしたり、散歩したりと市民の憩いの場となっている。

芝生の上に転がりたくなる。

しかし家族連れの目が・・・!

いい大人が一人で芝生に戯れていたらニヤニヤしながら寝転んでいたら

通報はされないかもしれないが稀有な目、哀れな目で見られそうである。

卵の城という名の彫刻。

色が白という以外どこに卵要素があるのだろうか?

彫刻の一部に穴が開いているが、これが卵型だからか・・・?

 

県道211号線。ここからやっと旧・郡山町。

本来のスタート。

郡山温泉。

大人1回400円。浴槽内の温泉を毎日入れ替えているのでとてもきれい。

お客も少なく実にゆっくりできた。

浴場は2つあり(露天入れれば3つ)、そのうちの一つに

30分くらいいたが誰も来なかったため独り占めできた。

健康ランド的な温泉施設とは違って一般客はこういう正統派の温泉には来ない傾向があるのかも。

とてもお得である。

県道36号線。西俣町付近。

とある農風景。

県道36号線に近い場所には岳の池というメダカの池がある。

水面を観察してみたもののメダカらしき魚を発見できなかった。

もしかしたら1匹、2匹それらしいものが遠くの水中で動いているが見えたかもしれないが

確証はない。

メダカをモチーフにした可愛らしい工作物。

 

池にはメダカ以外にも数多くの生き物たちがいるらしいが・・・

アメンボとミナミヌマエビは確認できました。

というかマムシいるんかい。それは確認したくない。

 

が、そんな不安は現実に・・・?

 

うわぁぁぁああああああああああ!!

ひえぇマムシ!?

とっさに構えて距離を置く俺だったが

しっかりと画像をカメラに収める。

 

後で調べたがどうやらマムシではなさそうだ。

多分、ヤマガカシかシロマダラかな。

しかしヤマガカシだったら毒蛇じゃん。怖っ。

蛇の恐怖から逃げるように岳の池を退散し、

割とすぐ近くにある轟滝というスポットに到着。

これは神之川という川。

下流側を移しているが上流川に滝がある。

轟滝。

まあまあの迫力だが、水は比較的濁っている。

国道328号線。湯須木町付近。

旧・入来町方面へと続く。

八重の里という農産物等を販売する物産館。

道の駅的存在。

物産館と併設して

ラーメン「ココ十八番」という食事亭もある。

濃厚トンコツラーメンというのを頼んだが店外にあるラーメンの写真と比べて具材が少ないようだ。

味はまあまあだったが量はやや少なめ。お昼を過ぎた微妙な時間帯のせいか店員の態度はやる気があまり感じられなかった。

八重の棚田。

切った竹が田んぼに無数に刺さっているが

どうやら水神祭りというのが行われるそうで一つ一つの竹に火を灯すのだろう。

暗くなってから見たいものである。

甲突池。

平成の名水100選の一つ。

ちょうど八重の棚田の道路を挟んだ向かい側にある。

この水で育った八重米は美味しいんだろうな。

池の鯉達。

こんな綺麗な池の水で泳ぐ鯉ってあまり見たことない。

県道211号線。花尾町付近。

花尾地区にある隠れ念仏洞の駐車場。

隠れ念仏洞というのは、その名の通り、世間から隠れて念仏を唱える為の洞窟。

江戸時代、薩摩藩では浄土真宗(一向宗)を禁じていた。

しかし、庶民の間ではかなりの人数で広まっていた為、禁じたところで教えを止めるはずもなく

山奥や洞窟の中でひっそりと続けられていた。

このような山中の洞窟に仏具を隠し信者たちは昼夜問わず念仏を唱え教えを守っていたのだ。

念仏禁制が解かれたのは明治9年(1876年)のこと。

それまでの間、弾圧に耐え続けた浄土真宗信者たちの当時からの様子が今も窺える。

隠れ念仏洞を離れ次の場所は距離的もすぐ近くにある花尾神社。

鳥居には島津の家紋が。

花尾神社は1218年、鎌倉時代に島津忠久公が創建したと伝わる。

何と中に入れる神社である。

現在の社殿は1713年の建造で彫刻美術を駆使した壮麗な装飾は「さつま日光」と呼ばれている。

天井には様々な花や植物が描かれている。

一つ一つが違う絵で400枚以上ある。

江戸時代中期に描かれた貴重な建造物や絵を間近で

見ることが許される花尾神社はとても太っ腹な神社だと思う。

 

旧・郡山町の旅はこれにておしまい。